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【滝沢歌舞伎】ジャニーズミリしら姉妹が初ライビュに行ってきた話。


はじめに

現役抽象画家です!

\バーチャルとアナログの架け橋になりたい/

こんにちは。かおるえねこと申します。
世界の片隅、バーチャル界隈でしがないVtuberをやっている者でございます。

2023年3月下旬より唐突に、突然恋に落ちて歌舞伎に関わることをしたいとおもい筆をとっております。

今回は先日行ってきた「滝沢歌舞伎」のライブビューイングのレポートをかきたいとおもいます。

どちらかというと今回は中身というよりも所感に近いかもしれません。

さて。
なぜ滝沢歌舞伎にいこうと思った発端からお話しますと。

わたくし、かおるえねこはジャニーズに関してはかなり疎いです。
最後の記憶がタッキー&翼または修二とアキラというレベル。

今回滝沢歌舞伎をSnow Manという人がやると見た時も

「へ~~Youtuberとコラボしてるんだ~~~」という認識。

そう、SnowManを存じ上げてなかったのです。
そもそものジャニーズ知識が ない。

そんなわたしが滝沢歌舞伎にいこうとおもったのは歌舞伎界隈のみなさんがチケットがとれたとれないなどの話をよくあげていたんですね。

滝沢歌舞伎=新作アイドル歌舞伎

というイメージがわたしは「古典歌舞伎スキの人もアイドル歌舞伎をみるの…!?」と気になってホームページを見てみました。

しかしそのポスターは

やっぱりアイドル歌舞伎だよな……

と思わせるような、イケメンが桜吹雪を纏うようなものでした。
ほんとうにこれが歌舞伎なんだろうか……?

しかし、歌舞伎界隈の人いわく滝沢歌舞伎は「歌舞伎」というよりも「和のエンターテイメント」たるものらしい。

なるほど?

まったくアイドルを知らないわたしでも楽しめるだろうか。

先日歌舞伎デビューをした中学生妹にこの話をしてみたら思いのほか興味を示してくれたので早速ふたりでライブビューイングのチケットを予約した。

滝沢歌舞伎へようこそ

さて。わたしたち姉妹は映画館にやってきました。
中に入ると普通の映画館です。

しかし違うことといえば、観客がやたらかわいい女の子しかいないということでしょうか。

諸事情で遅刻ギリギリできたわたしはかろうじて眉毛を書いたレベルです。
なんとなくこの場にいることが申し訳なくなるレベル。
マスクがあってよかった。たすかる。

ギリギリに到着したこともあって着席するとすぐに映画ははじまる。

ライブビューイングというものは初めて見たのですが、

スクリーンには特に広告なども表示されず、会場の外からカメラが中にはいっていき、まるで自分が会場に直接足を踏み入れるかのような感覚です。

カメラが会場を進むにつれて、劇場のスタッフさんが挨拶をしてくれて、暗い会場にすすむ。

会場のなかには迫力ある龍が吊るされ、こちらを見ている。
暗闇のあちらこちらでてんてんと光る眩さは、なんともいえず、到底歌舞伎を感じさせるものではない。

本当に大丈夫なのかこれ。

アイドルみりしらのかおる姉妹、
この時点でかなり不安に思いながらもステージの幕はあがった。

滝沢歌舞伎、それは腹筋太鼓

ステージの幕があがると、そこにはたくさんのイケメンがいた。
これがSnowManというひとたちだろうか。

舞台役者、突然うたいだす。

まあ、そうだよね。だってアイドルだもんね……?

そのまわりをきれいなダンサーがくるくると踊りだす。
まさか歌舞伎にバレエダンサーさんが出てくるとは思わなかったが、スクリーンで舞台の奥行きを出して、背景に隈取をうつしだしたりとところどころに和の要素が盛り込んである。

スクリーンと照明の効果が調和していて、演出効果が本当に素晴らしい。

あの人数が舞台にあがっていればけして広いとは言えない会場だが、スクリーンで奥行きを出すことにより、舞台の広さが何倍にもなり、そのなかを役者が自由に表現をする。

舞台の上を蝶のようにバレエダンサーが舞い、バトンが宙を踊る。

普段見てきた古典歌舞伎の「動と静」とはまるで違う、「流」を感じさせる造りはわたしのしらない究極の和のエンタメだった。

「使えるものはなんでも使う」そして命を削り魂で叫ぶような演目。

それを最も感じたのは、間違いなく腹筋太鼓だった。

何かというと、イケメン役者さんたちが腹筋をしながらひたすら太鼓をたたくという、文字でみたら全く意味の分からないものなのだが、とにかくこれが凄かった。

つかえるものはなんでもうつかう。そう、それは筋肉。
魂で叫ぶような、っていうか命削ってんな。

乳酸滅茶苦茶出てそう。

しかしそんな厳しい状況でも必死に演目を続け、映画館のスクリーン越しにその熱気は客席へと届く。

正直な話、ここから先も素晴らしい演目は続くのだが、ほとんどの記憶が腹筋太鼓に持っていかれている。
それくらいインパクトのあるシーンだったのだ。

きっとこの先、あんなにすさまじい腹筋太鼓を見る事は二度とないだろう。

滝沢歌舞伎、それは究極のエンタメ

わたしが今回滝沢歌舞伎を見たのは映画館のライビュだ。
映画館ということもあり、360度囲まれた音響効果で没入感がすごい。

そして役者は流れるように演目を続けていき、観客を一瞬たりとも休ませない。絶対に飽きさせないという意思を感じる。

まるで編集でもいれているんじゃないだろうか。
ライブとはとても思えない流れの速さと完成度にただただ圧巻され、後ろから波に押されるかのように次のシーンへと移り変わっていく。

役者がアイドルということもあり、歌う曲も今どきのもので、そこに古典的な歴史は感じない。これは現代が古典をリスペクトする舞台なのだろう。

滝沢歌舞伎を見ていると
歴史は、学び、伝えるだけのものではない。

歴史は、築き、つくりあげていくものだ。ということを強く感じた。

今日のこの舞台も100年後には古典歌舞伎として伝わっているかもしれない。そうやって我々の歴史は築かれていくのだろう、とぼんやりと思う。

エンタメというものはそういうもので、
我々が見ているものはいつだって「未来」であり「過去」
今わたしたちが見て感じるものは100年先にはどれも古典的と捉えられるのだろうから。

滝沢『歌舞伎』

順番が多少前後することは許してほしい。
後半にはいり、ついに歌舞伎のパートがきた。

ほぼ全編アイドルもので終わるのかと思っていたけれど、タイトルの通りの歌舞伎はここで演目として登場した。

いったいどんなものなのかと思っていたら、線の細い美丈夫が目の前で化粧をはじめるという、また珍しいものを見ることができた。

彼らが舞台上で白塗りをする姿はまるで魔法のようで、目の前にいるアイドルが歌舞伎役者になる瞬間を見ることができた。

化粧が終わるなりやってきたのは先ほど袖にさがったばかりの彼ら。
女方と立役とどちらもいるのだが、元の線の細さや端正な顔立ちもありとても美しい対だった。

そしてやはり、歌舞伎は歌舞伎だが、動と静というものはなく、
ここでも役者は観客を休ませるつもりはないらしい。

流れるように舞台は移り変わり、附けも忙しなく鳴り響く。
立ち廻りもどこか殺陣の流れも感じさせる動きがありました。

歌舞伎でありながら、歌舞伎だけではない。

われわれ日本人が培ってきたエンターテイメントに、古くからある日本の伝統芸能をすべて混ぜ込んでいるのだ。

ここでもやはり、「使えるものはすべて使う」
そんな印象を受けた。

古典という括りに囚われない現代の伝統芸能を感じさせるつくりに役者の魂が宿る。

彼らの踊りのひとつひとつの所作、喉を絞るように叫ぶ魂や、迸る汗に彼らに本気を見出し、わたしもまた既にその舞台の虜になっていた。

Loveそれは命

肩もあがり、息を吸うのもつらそうな役者勢。

そりゃ、そうだよ!!!!
あんなに長い間休まずに舞台を走り回ってるんだもの!!!

最後に雨に打たれる姿は、
彼らの汗を労うように流し涙を溶かすものだったのかもしれません。

最後には、舞台にでていたすべての役者さんが挨拶をするカーテンコールがあったのですが、これほどまでに役者が満面の笑みである舞台をみたことがありません。


「やりきった!!」という想いが観客席にまで伝わりました。


普段、映画やアニメに感動することがないわたしですが、最近は唐突に涙腺が弱くなり親子ものや友情にはつい涙することが増えてきたわたくし。

しかし滝沢歌舞伎にはこれといってストーリー性を感じるものはありませんでした。

今回の滝沢歌舞伎で思わずわたしは舞台が終えた瞬間に泣いてしまったのですが、

物語ではなく、役者の熱意や魂に感動して泣いた自分にびっくりしました。


わたし自身がvtuberというバーチャルの存在であり、アナログ(古典)とバーチャルの(現代)を繋ぐ方法を探す身なので、

今回の滝沢歌舞伎は、わたしにとってとても素晴らしい経験となり、勉強になりました。

これがファイナルで終わってしまうのはもったいないな…、そう思いながらも、歴史はどこかでめぐるものだから、また違う形でこの芸能文化に触れられたらいいと思いました。

(このあと友人に布教し3人にみてもらいました。)
(最高だったぜ)

新鮮な観劇メモ




かおるえねこ kaorueneco (Vtuber準備中)2023年内デビュー
Twitter:https://twitter.com/kaorueneco
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絵画Shop:https://minne.com/@aatelierpopa

雑談配信・ゲーム配信・ASMRなどの通常のVtuber活動に加え、
買い物配信や絵画を描く生配信、歌舞伎について語るなど幅広い配信を行う予定。


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