老いてからの出会い、必要ですか?(小原信治)
そろそろ、老いてからの恋について語ろうか?
この往復書簡を始めたとき、いつか〈老いらくの恋〉について書く機会が来るのだろうと想像していた。お題は「渋谷のラジオの学校」のアーカイブを聴いて交互に設定している。今回は藤村くん。ホン・サンス監督の映画『正しい日 間違えた日』(韓国のラブコメディです。詳しくは木曜の藤村くんが書いてくれると思います)を取り上げたときの放送音源を送った後、それが今回になるのか、と覚悟はしていた。
地球に衝突すると言われていた彗星の軌道がうまいこと外れてくれたときはこんな気分なのだろうか。大きな安堵とほんの少しの淋しさ。まあ、「出会い」というのは恋愛も内包しているので実際には軌道を外れたというより、書くも書かぬもあなた次第、と投げ返されたというのが正確なところなのだけれど。
というわけで覚悟はしていたので、まずはそこから書き始めることにする。僕が老いてからしてみたい恋愛は、
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