老いて起こしたい小さな革命とは(小原信治)
里山の畑で
吹き下ろしの涼風が汗を拭う。海沿いの国道からトンネルを抜けた里山の麓にある10坪ほどの畑。この大地に種を蒔き始めて10年が経った。電池式のトランジスタラジオでFENをながら聴きしながら草を刈り、土を耕す。鼓動が高鳴る。血の巡りが良くなる。酸素が脳の隅々まで行き渡り、思考がクリアになる。畑はぼくにとって思考を深める場所でもある。今日はここで農作業をしながら、今回のお題について考えてみたい。
ぼくらの畑がある子安の里。夏空を漂う雲がプツンと切れる音が聞こえるくらいの静寂に包まれている。
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