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【掲載情報】『小説すばる』2月号

 本日発売、『小説すばる』2月号より、新連載『明日、世界がこのままだったら』が始まりますー

 うぇーい!
 フォーーゥ!
 くぁwせdrftgyふじこlp;@(一発でふじこでた)

 いやね、なんでこうテンションが高いのかと申しますと、実は長編の連載って初めてなんですよ。これまで、短編の不定期連載、みたいなのはあったんですけど、長編を区切って毎月一定期間文芸誌に作品が掲載される、っていうのははじめてでして。

 デビューしてからかれこれ5年も経つわけなんですが、最初の3年間はもう、ほんとどうしていいかわからなくて何も書けず、短編を書けばボツられ、長編は書けども書けども終わらず、みたいな月日を過ごしていたので、ようやくスタートラインに立ったなあ、という気持ちです。亀の如き歩みですけれども。

 本来なら、新人賞受賞!で華々しく新連載開始!みたいなことが5年前にあってもよかったはずなんですけど、力及ばずでなかなかそういったこともできなかったので、感動もひとしおですね。

■作品のご紹介

 ということでございまして、幻想的長編!であります。
 
 僕が人生で一番困る質問は、「この小説は、どんな小説ですか?」というものなんですけど、今回もまたなんと答えてよいかわからず頭を抱えることになりそうです。SF、じゃないしなあ。ミステリ要素はあるものの、ミステリ小説ではなく、青春もの、恋愛ものかと言われるとそうとも言い難い、という、まあなんだろう、うーん。

 いつもの僕です。エンタメのごった煮。

 ストーリーの発端は、高級マンションの一室。比較的裕福な家庭の生まれで、新卒二年目、大手商社勤めの「サチ」が目覚めると、自宅に何とも言えない違和感が漂っていることに気づきます。いぶかしく思いながら家族がいるリビングに行くと、そこには男性がひとり立っています。

 親戚でも、友達でもない、まったく見ず知らずの男。

 男は「ワタル」と名乗ります。なぜ「ワタル」が「サチ」の家にいるのか、、、? というところから話がスタートします。面白そうですね。面白そうですよね?(むりやり)

■超常の中の日常

 僕は小説を書く時、「日常の中にほんのり超常がある」という世界観が好きなので、今までは結構そういう作品が多かったのですけど、今回はその発想を逆転して、「超常の中の日常」を描くことにしてみました。普通の世界とは違う超常の世界の中に、普段と変わらない日常がある。その中で人間は何を考えるのか。

 日々、変わり映えのしない日常を生きている人間の世界が一変してしまった後のことを書いたのがデビュー作の『名も無き世界のエンドロール』だったのですけれども、今回は「世界が一変してもなお変わらない、固定化されてしまった明日をどうやって生きるのか」ということがテーマのひとつになっています。
 自分の中では、ある種原点回帰した作品というか、去年一年かけてじっくり向き合った作品なので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいなと思います。

■試し読みでき〼

 新連載『明日、世界がこのままだったら』ですけれども、1ヵ月間、小すばの公式WEB上で試し読みができるようになっております。

 よかったら、ちょっとつまんでいってみてください。(スーパーでシャウエッセン売ってるおばちゃんの心境)(シャウエッセンおいしいよね)


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行成薫(小説家)
小説家。2012年「名も無き世界のエンドロール」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。仙台出身。ちくちくと小説を書いております。■お仕事のご依頼などこちら→ loudspirits-offer@yahoo.co.jp