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【新刊情報】『稲荷町グルメロード』刊行のお知らせ

 ということでございまして、4月15日に、角川春樹事務所さまより、文庫新刊の『稲荷町グルメロード』が発売となりますー やったー

 昨年末に『彩無き世界のノスタルジア』を出させて頂いて、今年頭に『僕らだって扉くらい開けられる』の文庫化も続き、最近いいペースでございますね。今回は、文庫書き下ろしとなっておりますので、比較的手に取って頂きやすいんじゃないかなあ、と思います。

 さっそく、書影をごらんくださいませ! どどん!

稲荷町書影帯無し

 Oh……かわいくない?

 いやね、書いてるのがむさくるしいおじさんとは思えない装丁の愛くるしさ。装画は、井田千秋さん(https://chiakiida.com/)に描いて頂きました。作中登場するグルメもヴィジュアライズして頂いて、嬉しいですね。中身をおっさんが書いていることに気づいた読者さんから、詐欺呼ばわりされないかが目下の心配です。

 僕の作品で、所謂「グルメもの」にあたるのは、先日宮崎本大賞を頂いた『本日のメニューは。』がありますけれども、今回は独立短編形式ではなく、二人のバディ(?)によるエピソード形式の小説となっております。まあ、装丁を見ての通り、エロやグロがあるような話ではないので、老若男女問わず、どなたにも読んで頂けるような作品になったかなあと思います。

 なんかこう、デビュー以来、あっちゃこっちゃいろんなテーマのお話を書いてきたのですけれども、「ミステリー」とか「歴史」みたいなジャンル作品に妙な憧れを持っておりまして、なんか僕も代名詞的なジャンルが欲しいよなあ、なんて思っていたので、「グルメもの」がそういうラインになるといいですねえ。作るのも食べるのも好きだしなあ。

 新刊『稲荷町グルメロード』は、4月15日の発売、ただいま予約受付中でございます。みなさま、ぜひぜひご一読くださいませませ。


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行成薫(小説家)
小説家。2012年「名も無き世界のエンドロール」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。仙台出身。ちくちくと小説を書いております。■お仕事のご依頼などこちら→ loudspirits-offer@yahoo.co.jp