第二回「宮崎本大賞」を受賞しました!
本日は、嬉しいお知らせでございます。
拙作『本日のメニューは。』が、なんと宮崎本大賞に選ばれましたー
うおおおおおお おおおおおおおンンンン、、、!
うれしぃいいぃいいいぃ……(重低音)
いやですね、僕はまあ、小説すばる新人賞を受賞してデビューしたわけですけれども、以来、「賞」というものには無縁でございまして、読者の方から「自分的本屋大賞です!」などと嬉しいお言葉を頂いたりはしたものの、こういった既刊作品に対する「文学賞」を頂いたのは初めてのことです。いや嬉しい。嬉しいよね!
■宮崎本大賞とは
宮崎本大賞は、企業や業態の垣根をこえて宮崎県内の書店員さん有志が集まり、地域の方々が本と接してもらえるように、いわばゲートウェイとなり得る作品を選出する、というコンセプトの賞だそうで、昨年に発足、今回で第二回を迎えます。前回、第一回は青山美智子さん『木曜日にはココアを』が受賞されております。
出版不況が叫ばれる中、こうして地域の書店員のみなさんが連帯して盛り上げようとして下さるのには、本当に頭が下がります。賞のコンセプトも素敵で、僕の作品を選んでくださったことにも、感謝感謝でございます。
受賞決定のお話を頂いたのは少し前なのですけれども、その際は僕もコンセプトがわかっていなかったもので、「宮崎本大賞」とは「京都本大賞」的な、ご当地を舞台とした小説が受賞するものかと勘違いしまして、あれ、僕は宮崎県を舞台にした小説は書いていないわけだけれども(というか、実在の地名を使った作品がほとんどない)、大丈夫だろうか? もしや、僕の出身地の「宮城」と「宮崎」をお間違えになっていたりしないだろうか? などと、いろいろ無駄な心配をしたわけですけれども、どうやら「ご当地本」に限っているわけではないようで、とんだ杞憂でございました。やっぱ受賞取り消し!とかいわれたら泣くしかないからね。よかった。
■『本日のメニューは。』のご紹介
もしかすると、宮崎本大賞さんのTwitterや報道などからここに辿り着いている方もいらっしゃるかな?と思いましたので、簡単に作品の紹介でございます。
形式としては、半独立短編集でして、一話完結のお話が5編。「半」独立短編と言ったのは、すべてのお話がある小さな町を舞台にしておりまして、世界としてはつながっている中でお話が展開していきます。
テーマは「食」。いずれも飲食店に関わるお話で、カテゴリとしては「グルメ小説」に分類されるものだとは思うんですが、基本的には食べ物、料理にまつわるドラマを描いたものになっております。血なまぐさい事件などは起こらず(笑)、全編がみなさんの身近にあるようなお話になっていると思いますので、あまり気合を入れなくても楽しんで頂ける作品じゃないかなと。そのあたりも、宮崎本大賞に選出して頂いた要因かもしれません。
がらにもなく、めちゃ真面目に説明してしまいました。
もし興味をお持ちになられましたら、ぜひご一読くださいませ。
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■宮崎行きたい
僕は、会社員時代は出張野郎だったので、日本全国あちこち行かせて頂いた方だと思うんですが、宮崎県は実はまだ行ったことがなくてですね。行ってみたいんだよなあ。
確か、両親の新婚旅行先は宮崎であったと思うんですけれども、そういう話を聞いて育ったからか、宮崎=ハネムーンみたいなイメージがいまだにありますね。独身だけど。
宮崎といいますと、天孫降臨の地、なんてのもぱっと浮かびますけれども、やっぱりこうね、おいしいものの宝庫、みたいなイメージもありまして。宮崎牛とか、地鶏っことかさあ。チキン南蛮もそうだよね? 日向夏とかマンゴーとか、フルーツ類なんてのも南国感あっていいですなあ。まだまだいろいろあるんだろうなあー(遠い目)。
本当はね、コロナ禍とかなければ、飛んで行って書店さんへお礼に参った上、うまいもんしこたま食って帰って来たいところなんですけれども、今回はなかなかそうもいかず、無念でございます。でも、コロナが終息したら行くから、、、! 絶対、、、! 行くんだ、、、、!
首都圏ほどではないかもしれないですけれども、おそらくね、今回、全国の飲食店さんがダメージを負ったのではないかと思いますし、『本日のメニューは。』が飲食店さんへのエールになったらよいなあと思っています。
というわけで、第二回宮崎本大賞受賞作『本日のメニューは。』。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
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