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【新刊情報】小説版『スパイの妻』見本が届きました。

 いよいよ発売が迫りました、NHKBS8Kスペシャルドラマ『スパイの妻』小説版、我が家に無事見本が届きましたー

 一応ですね、新刊が出ると著者の取り分がありまして、「見本」として何冊か送られてくるのですけども、届くのって意外と発売直前なんですよね。印刷所に入稿して、印刷して、出来上がったものが版元編集部に届いて、それが著者に送られてくる、という流れなもので、まあまあ直前になるわけです。僕にとってはほぼフラゲ感覚ですね。

■ではご覧いただきましょう

 というわけで、四の五の言わずに、『スパイの妻』現品はコチラ!

 どどん!ぬお!帯がでかい!

 さすが、今回は映像作品のノベライズということで、ドラマのキービジュアルをばっちり使わせていただいております。帯サイズも、普通の1.5倍くらいあるかなこれ。サスペンス、という感じの緊張感ただよう場面ですね。

 帯目当てに買ってください、というものでもないのですが、もし初版分が売り切れると、重版分からは帯が変わっちゃうなんてこともなきにしもあらずなので、中身はともかく帯が確実に欲しいという高橋一生さんファン・蒼井優さんファンの方がおられましたら、お早めにゲットして頂ければと思います。

■ドラマ版との違いについて

 これについては、後々詳しく書こうと思うのですが、今回はざっくりと簡単にご説明。

 今回、ドラマ版関係者の皆様に許可を頂き、かなり加筆させていただいております。大筋のストーリーはなるべくそのままにしつつ、よりキャラクターや物語の背景を深堀りするような感じで。ここは絶対に改変しないでください、といった制約を受けることもなく、小説版は自由にやってください、とのお言葉を頂けたので、大変感謝しております。

 なので、ドラマ版については、映像の美しさであったり、独特の空気感、役者さんたちの演技を含めて大いにお話を楽しんでいただいて、小説版はその物語部分を特にフォーカスして発展させたもの、として見て頂けるとよいのかなと思います。

・加筆① 主人公の過去
 主人公である福原聡子・優作夫妻の出会いや、優作が福原物産を経営するに至る経緯など、主人公たちのバックボーンを加筆しております。

・加筆② サブキャラクターたちのストーリー
 ドラマ版に出てくるサブキャラクターにもそれぞれのストーリーや結末を持たせてみました。

・加筆③ 海外シーンの追加
 ドラマ版では、主人公・優作が海外に行く場面があるのですが、海外ロケなどが発生してしまうこともあって撮影が難しかったであろうシーンを、まるっと加筆しました。

・加筆④ プロローグ・エピローグ
 ドラマ版にはない現代パートを加筆しております。

・加筆⑤ エンディングを少し追加
 本編のラストシーンについては、ドラマ版のラストからちょこっと延長するような形にしております。

 あとはですね、細かな設定ですとか、シーンのロケーション、セリフの追加や時制の変更など、ちょこちょこ手を加えさせていただいております。映像版と小説版ですと、媒体の性質上、どうしても演出的に変えなければならないところや、見せ方の差というのが出てきてしまいまして、「ドラマ版と違うじゃん!」というところも多々あるとは思うのですが、何卒ご了承いただければ幸いです。

 セリフの言い回しですとか、ストーリーの根幹部分ですとか、原作ドラマの髄の部分というのはなるべく小説版でも感じて頂けるようにしたつもりではありますので、是非楽しんでいただけるといいなあと思います。

 ということでございまして、小説版『スパイの妻』は、今週金曜日、5月15日の発売でございます。みなみなさま、よろしくお願い申し上げます。

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行成薫(小説家)
小説家。2012年「名も無き世界のエンドロール」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。仙台出身。ちくちくと小説を書いております。■お仕事のご依頼などこちら→ loudspirits-offer@yahoo.co.jp