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【新刊情報】文庫新刊『明日、世界がこのままだったら』刊行のお知らせ

お知らせ、とかしれっと言いましたけど、僕が刊行日間違えてた、、、!
22日だと思ってた、、、!やばいやばい、、!
昨日、大谷選手の50-50達成に大喜びしていたら、こっそり文庫新刊が出ておりました。

ということで、9月の集英社文庫で、拙著『明日、世界がこのままだったら』の文庫版がリリースとなりました!

本作は2021年に刊行された作品の文庫化なのですが、刊行以前に「小説すばる」誌上で連載されていて、さらに連載開始の1年半くらい前に企画が始まった作品なので、僕としては結構前に書いた作品、という印象で、こうして文庫化されるまでにずいぶん長かったなあ、という感じがします。

本作は、生と死の「狭間の世界」に迷い込んでしまった男女、「ワタル」と「サチ」の物語で、非常にこうファンタジックな設定ではあるのですが、実際、そんなにファンタジックな出来事が起こるかと言うとそうでもなかったりして、皆さんの身近な世界と地続きの世界として受け止めていただけるんじゃないかと思います。
なので、ファンタジー苦手、という方でも楽しんでいただける内容になっているのではないでしょうか。


装画は、イラストレーターのuyumintさんに、作中登場人物である「久遠幸(くどうさち)」を描いていただきました!

この装丁に至るまでに、担当編集さん、ブックデザイナーさんとも何度も議論しまして、

手に取っていただく段階では、普通に女の子が一人描かれているだけ、と思うかもしれませんが、この装画に至るまでの物語を知っていただけると、表紙の「サチ」を愛おしく思っていただけるのではないかと思います。

もう一人の主人公、「伊達亘(だてわたる)」については装画にできなかったのですが、なんと、uyumintさんよりイラストを拝領いたしまして。

uyumintさんイラスト


もう、これが装画でもよかったかもしれん。

「ワタル」も描いていただけて、そのお気持ちがとてもとても嬉しかったです。この場を借りて、御礼申し上げます。誠にありがとうございました。



また、解説は大人気書評家のタカザワケンジさんにご担当頂きました。


エモーショナルな部分にも触れつつ、小説の構造の部分ですとか、元ネタなんかにも言及していただけているので、いろいろな読み方の参考になるのでは、と思いますので、解説先読み派の方も後読み派の方も、是非ご一読いただけるとよいのではないかと思います!

ということで、お近くの書店さんで見かけることがありましたら、ぜひぜひ連れ帰っていただけると幸いでございます。


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行成薫(小説家)
小説家。2012年「名も無き世界のエンドロール」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。仙台出身。ちくちくと小説を書いております。■お仕事のご依頼などこちら→ loudspirits-offer@yahoo.co.jp