採用で大事なこと
おはようございます。きょうも書いていきます。
週末ひさしぶりに採用イベントに出たので、備忘(棚卸し)も兼ねて、僕が採用で大事にしていることを書いておく。
まず前提として、採用イベントに来ている学生や社会人は、会社を探しているのではなく、キャリア(もっと広くいえば人生や生きかた)を考えに来ている。もし「会社を探しに来ました」という人がいても、それは手段であって、実際は結果として、よい人生をおくりたいと考えるだろう。
採用担当がすべきことは、自社を売りこむのではなく、相談に乗ることだ。ここが世の中では大きな誤解になっている。採用イベントに出る企業の大半は自社を売りこみに来る。それは多くの学生や社会人にとって望ましいとはいえない。話を聞きたいのではなく、話を聞いてほしいのである。
もう一歩ふみこむ。話を聞くうちに、それは他社でやる方がよさそうとか、具体的にあの会社なら合っていそうとか、思うことがある。そういうときはなるべく、そっちの方向に後押しする。相手が自社から離れようと、できる限り情報を渡して判断してもらう。相手の幸福を最大化するのが、採用活動だ。
こう書くと、偽善とか非合理的と思うかもしれない。だがこれは合理的だ。採用でもっとも重要なこと、それは、相手との時間を長く持つことである。買い物に行って店員から売りこまれ、不快な気分になったことはないだろうか。反対に相談に乗ってもらい、買う予定になかった物まで買った経験はないだろうか。
相手と共有する時間が長いほど採用につながる。もちろん、無理に引き留めてはいけない。相手のためになる時間を最善の努力をもって実現する。それのみである。
今日も読んでくださってありがとうございました。よい一日をおすごしください。
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