保健指導

秋の健康診断で、昨年より体重が増えた。いくつかの項目が標準を外れたこともあり、年明けに保健指導を受けた。

奥の植え込みは山茶花

枯葉の枝と

指定された日時に診療所へ行く。若い女性の指導員から生活習慣について質問を受け、回答を用紙に記入してゆく。

指導員は、質問以外のことをほとんどしゃべらない。こちらが答え終わっても、何も話さない。

不自然なくらいに 間が空く。話の接ぎ穂に、ふだんの生活をあれこれ話すが、それでも間が空いてしまう。沈黙に耐えきれず、

「できれば本当は、◯◯◯ や X X Xをしたいんですよね」

と言った。

すると、それまで眠そうだった指導員の目が、突然 輝いた。

「それ、いいですね！」

名古屋市役所 本庁舎

喫茶店

初めて見る標識

直線と円

飛び立つカラス

パチンコ屋の自転車置場

道を挟んだ向かいのビル

寄り道せず、ちゃんと帰った

３カ月後の目標体重と、毎日守ることのいくつかを、面接の最後に用紙に書く。さっき言った、本当はやりたいことを、すでに書かざるを得ない雰囲気になっている。

「それでは３カ月後、楽しみにお待ちしております」

物事は そういうものかもしれないけど、あんまりではなかろうか。