明日から億万長者にはなれないから、まずは今日のもやしごはん
「貯金がない」
新年明けて早々、私はその事実に愕然とし、ファイナンシャルプランナーさんとのオンライン面談で号泣していた。
まず、クレジットカードの支払い分が、とんでもないことになっていた。
ボーナスを当てにして買ってしまった Apple Watch の支払いと、ふるさと納税のための先払いの数万が痛い。今月と来月に分かれての支払いだとしても、それを差っ引くと、純粋な資産が20万を切る。
いや、20万って。これじゃあ資産と呼ぶにも、貯金と呼ぶにも、あまりにも貧弱すぎる。ただの残高である。
皆さんは残高が20万になったことがありますか?あるという方は、私の気持ちがよくわかるのではないか。「貯金がない」というのは、本当に怖いことだ。自分が病気になったら周囲に迷惑を掛けるし、仮に死んだとしても葬式の費用すら自分で払えないということになってしまう。
焦った私は、すぐさまファイナンシャルプランナーさんに連絡を入れた。
始まる面談。「クレジットカードの支払いが、思ってたより多くて…」号泣する私。びっくりするプランナーさん。そりゃあそうだ。いい歳した大人が、大学生みたいな理由で泣いているんだもの。
プランナーさんは流石のプロで、号泣する私の経済事情を優しくヒアリングしてくれ、アドバイスをくれた。
「まずは月々の費用から削りやすいところを少しずつ削っていって、安定してきたら、保険も視野に入れていきましょうね」
最もだし、当たり前なアドバイスだった。お礼を言って面談を終え、ベッドに横になって考えていた。
私はどうして「貯金がない」のか
こう見えても、昔は貯金が得意だった。安月給でも、地方住みだったこともあって、普通に暮らしていてもみるみる貯金が貯まっていたのだ。
それがどうだ。
都内に引っ越しした影響で、日々の生活の中での誘惑が増えた。地方には少ないオシャレなカフェや雑貨屋が、都内には溢れている。
転職して、ストレスのあまり、医療費が余計にかかったり、ストレス発散のために外食を重ねたりしてしまう。
それだけではない。私は昨年、結婚した。結婚は何かとお金が掛かる。
結婚にかかる(あるいは、これからかかる)費用は、こんなところだ。
引っ越し(自分の部屋に付けるエアコン代とか、食器棚とか、細かいものも含めて)
指輪
新婚旅行
結婚式
顔合わせ
正月の親戚付き合いのための費用
…卒倒しそう。詳しい額は書けないが、なんと、自分の年収の3分の1くらいだ。
いくら転職で給料が上がっても、これだけの費用を払ってきた(あるいは、これから払う)のなら、そりゃあ貯金が20万を切ってもおかしくはない。
そこで、私は『かなえたい夢』を作った
「自分の貯金を100万にする」
それが私の夢。自分と、自分の周りの人が、より安心して暮らすためだ。
「貯金がない」という事実の何が辛いかって、やはり「病気になったらどうしよう」「死んでしまったらどうしよう」という不安が付きまとうことだと感じる。身をもって。
だから、自分の貯金を100万にしたい。本当は私の歳ならもっとしっかりとした貯蓄がないといけないのだろうが、まずは。まずは100万。
なんて小さい夢だと、笑われても構わない。生きるのが下手で、自分を節制するのも苦手で、でも結婚はしたかった。欲張りでも、情けなくても、それが今日までの私だった。
だから、明日から変えるのだ。
夢が叶って、貯金が100万になったら、どんな未来が実現できるか?
家族が倒れた時、自分が支えになることができる
万が一自分が亡くなってしまった時、葬式費用が捻出できる
冠婚葬祭など、何かあった時に対応できる
やはり、基本的なのはこんなところじゃないだろうか。
裏返せば、今の私は、
「家族が倒れた時、自分が支えになりたい」
「万が一自分が亡くなってしまった時、葬式費用を捻出したい」
「冠婚葬祭など、何かあった時に対応したい」
と考えていることになる。社会人として、大人として、きちんとしたい。その思いがあるからこそ、貯金を100万にしたいのだ。
その夢を実現するために挑戦したいことは?
まずは、ファイナンシャルプランナーさんの言う通り、日々の節制である。私は仕事のストレス発散で食費を使いすぎる傾向があるので、もっと自炊を頑張る。
あとは、noteを始めとしたコンテストへの応募である。私は言葉が好きだ。文章が好きだ。本が好きだ。エッセイや小説を書くのが好きだ。まだまだ駆け出しで、何の実績もないヒヨッコだけど、文字への愛情は深い。自分の執筆力をもっと向上させていって、自分の収入をアップするという面でもアプローチをしていきたい。
お金が欲しい。億万長者になりたい。それは誰だって皆思っている。でも、明日からいきなり億万長者にはなれない。だからこそ、千里の道も一歩より。まずは今日のもやしごはんなのだ。