こてん。(やります、というお知らせではありません)
柳家恭太郎の本で『落語 こてんパン』というのがあったなあ。 わたしの書棚にサイン入りで並んでます、なんでサインがあるかというと友人が新宿の寄席で働いていた時にもらったそうなのです(それをくれた)。
個展をやる会場をどうしようかとずっと悩んでいる。少しは見学に行ったのだけど、ちょっとちがう、とか条件が・・とかあってまだ決まらない。
実は一軒、非常に素敵なギャラリーがあったのだが、今は休業されている。
・・・
と、改めて考えると、わたしは実は個展があまりやりたくないのです。作品は少しずつ溜まってきていてそれをお披露目したい、あとありがたくも「はやく個展でまとめて観たい!」と言ってくださる友人、お客様もいてそれに応えたいという気持ちはあるのですが、個展というと「ある期間を限定して」・「ある場所を一定期間、展示用にメイキングして」・「DMをつくったり広報したりして」・「展示期間中は会場にいてお客様をおもてなしして」・「ギャラリーオーナーさんとやりとり、よい関係を築いて」・「作品たちを梱包したりキャプションをつくったり」・「うれしいことに作品が売れたらお客様と取引をして」・・・・・・・・・・というような、作業があります。
これらのことをひとりで「一気に」行わなければならず、ものすごく気が小さく、ささいなことでもものすごく緊張をするわたしには1年間ほど刺激とプレッシャーを浴び続けなければならず、それを考えただけで、「やりたいけれども無意識に避けている」それを「ギャラリーが見つからない」という理由でオブラートしているような気がします。
一年に一度、必ず個展をしているという人の話を聞くたびにすごいなあ、と思うのです。作家としてそういう姿勢大事だろうなあと思うのです。
そういえば、わたしの夢は自分の場・・・スタジオというかアトリエというかお店というか・・・そこではお茶をお出ししながら絵をのんびり観ていただき、くつろいで観ていただき、気に入ったものがあれば買えるし、ただ見に来るだけでもいい。わたしはヒーリングや養生相談を受けつつ、そこに大体いる。というようなスケッチで、これはなぜかというと、なんで作家たちは数年に1週間くらいしか作品を披露する場がないのだろうか?そんな短期間でお客様は満足するのか、そして自分の作品を飾る空間てそんな短期間で作れるのか?もしくは自分の理想にぴったりなところがあるのか?そしてそしてそもそも大変緊張しいな自分が一週間も人様のテリトリー(アトリエオーナー様の空間ですね)で自分の意見をしっかり伝え、のびのび動けるのか?・・・という想いからむくむくと生まれてきたスケッチであると思う。
・・・なるほど。
またそして、作品の雰囲気というものが関係してくる。
わたしは自分の作品たちは多少、宗教的で、多少、日本的で、アート然というわけでもなければ、イラスト然としているわけでもなく、生活から離れたアートではなく、信仰や自然のように、人の生活と同じ段にはいないけど人の生活によりそうものであってほしいと思っている。美術か、、、といわれると純粋に美術というわけでもない。よしもとばななさんの小説が小説の体をなしたヒーリングだというようなことをご本人が昔おっしゃってたと思うが、自分もそんな感じで、絵の体をなした「人生とか世界、精神」というものをやりたい、やっていると思っているので、そこ(作品の世界観と空間のマッチング)も「うーん・・・・・・」と考える。
大分整理されてきました。