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無限に広がるななつの海を渡る若き海亀

日々の生活の中で 何を感じ 何を描くのか 喜びや怒りや哀しみや楽しみ
それらが毎日自分の心の中を通り過ぎます。
そのいずれかを見逃さず自分の言葉で絵に表現して欲しいと思っています。

そして出来上がった作品は何らかの形で発表する事を希望します。
例えばグループ展や個展そしてSNSを利用するのも
良いかもしれません。
作品制作にあたっては 在るがままの風景や静物を
忠実に再現する技術力も大変重要です。
自分が強く心に感じた事柄を 自分の内面で咀嚼し 自分の形と言葉で
表現する事が最も大切な事だと思っています。
自己表現には音を介したり体を使ったり 文章を綴ったりと 
様々にあると思います。
私は絵画と言う媒体を通して 社会に何かを発信しようとする人達も居ると
思います。そんな方々のお手伝いをする為に絵画講師を続けています。
                           若林 薫

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「大海原へ漕ぎ出せば」 F30     アクリル画  

穏やかなサンゴ礁の海に海亀が悠然と泳いでいます
大きく手足を広げた様子は
大鷲が青空を滑空している様にも見えます。
白く続く海底は太陽の光に輝らされてキラキラと輝き
明るい未来を感じさせてくれます。
この作品は夏休みを利用して 南の海へ出掛けた息子さんが素潜りで
撮影した写真が元になっています。
それをF30号(72.7×91.0)cmのアクリル画に仕上げました。
画面をふたつに分ける様に砂地と海水の量を設けています。

その砂地の様子を再現する為に
作者は下地剤のシェルマチエールを塗り
さんごが粉になった海底の雰囲気を作り出しています。
そして緑味青のヴィリディアン色で塗られた透き通った海水は
遥か遠く世界の果てまで続いている気がします。

無限に広がるななつの海を渡る若き海亀に
大海原と言う社会に歩み出した我が子の姿を
投影しているのかも知れません。

この作品は第47回平塚市展に出品し
教育委員会賞を受賞しました。

OCTオクト絵画教室 生徒作品より
http://www.octkun.com/

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「大海原に漕ぎ出せば」   F30  アクリル画   H.A





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第47回ひらつか市展 開催のお知らせ
会期:2025年3月2日(日)~3月16日(日) 午前9:30~午後5:00
          ※ 3月3日・10日(月)は休館日
会場:平塚市美術館



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