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反戦・反戦と声高に唱えなくてもこの一枚の作品に込めた言葉がそれを物語っていると思います

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「無数のミサイルがきれいなお花畠を灰色に変えた」 S60 アクリル画 

突然の戦時下となった日常
平穏に暮らし庭先にはきれいな花々が咲いていた。
花達は爆風で根こそぎ吹き飛ばされ枯れてしまいました。
町は瓦礫と化し子供達は逃げ迷う 全てが混乱し平静を失う
それなのに空はどこまでも青く澄みわたり
地上の出来事など何も無かった様な態度を見せる

指導者は声高に反撃の狼煙を上げ民衆はそれに従う
血で血を洗う争いは無限に続き
いつになれば花を愛で花の香りに包まれて
やさしく微笑む日々が帰って来るのか。

この作品からはそんな最悪の考えが次から次へと
沸き上がって来ます。
作者はいつも戦争は絶対いやだと言います。
戦後間も無く生まれて戦争体験は有りませんが
親や親族の中に先の大戦で戦地におもむき
命を落とした人が居るのかも知れません。
そしてこれからの若い世代が戦争に巻き込まれる様な事が
あってはならないと強く思っているひとりです。
作者の目は常に地球上の紛争地に向っています。
永々として築き上げた歴史や文化や自然が
一瞬にして灰色と化す戦争に反対し
平和を希求する思いはとても尊い事だと共感します。

作品はS60号の大画面の中に円形が大半を占める構図で
綺麗な虹のリングに花々が巻き付き咲き誇り
いかにも平和な感じがします。
ところがそのリングめがけて鋭い灰色の幾何形体が
突き刺さっています。弾頭を具体的に描くのでは無く
これから起きる灰色の世界を暗示しています。
反戦・反戦と声高に唱えなくても
この一枚の作品に込めた言葉がそれを物語っていると思います。

絵画には大事な思いを伝える力が有ります。
この絵は東京都美術館で開催される第50回ima展へ出品しました。

OCTオクト絵画教室 生徒作品より
http://www.octkun.com/

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「無数のミサイルがきれいなお花畠を灰色に変えた」 S60(130.3×130.3)㎝ アクリル画








2025年度 アトリエ展のご案内
会期:1/28(火)~2/2(日)
   10:30am~5:30pm(初日1:30pm~最終日4:00pm)
会場:ギャラリー1045 東横イン平塚1F
   神奈川県平塚市明石町1-1





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