元旦に肉食す
元旦にえーご肉を食す。
コースが次々と来るのと、食べるので写真を取る間がなく
そうだ、写真をと思ったときには皿は空っぽだった。
なので頭の中で思い出すと笑
希少部位などそれぞれに美味で、部位による味や食感の違いも面白かった。
肉のシメの焼きすきは柔らかくて卵黄といっしょにいただくと絶妙だったし
その後の、芯がをかなり残したアルデンテな冷麺は爽やかな柑橘のお汁とともに歯応えがあってとっても美味しかった。
けれど、コースが終わって思うに、中でも感覚にひびいた体験は最初に出てきた牛握りだったかもしれない。
クセ、臭み一切なく、味もほぼなく、なんだか清流の水を飲んでいるみたいだった。飲んでおらず、噛んでいるのだけれど。
味の代わりに、とろりとした肉質と、弾力のせいで噛みつづけるクニクニした感触が、口の中で冷たくて心地よく、不思議と清らかな感じがした。
ライオンとかそういう猛獣は、まだ体温の残る生肉を食べるわけで、この清らかな食感とその温かさを足して想像してみると、命をいただく実感がまざまざと湧いた。