そこにいたのは、推しだった～遭遇編～

急になんだと思うかもしれないが、私は仕事とかで疲れた時に、この記憶を思い出してエネルギーを補充する時がある。なので、これを書いているということは、ちょっと疲れている(繁忙期に入ってきた)自分の思い出し用に、ここに書いておく。

【推しとの遭遇】

人は、大好きな推し達に遭遇してしまった時、思考回路が止まるというのは、本当のことだと思う。

※注意:この話は、１０年以上前の話。

昔々、私はとあるフェスに、エレファントカシマシを観に行った時があった。いろんなアーティスを観て、お目当てのエレカシも観た後、少しして私は日帰りで帰らねばならなかったので、まだ他のアーティスが歌っているのを聴きつつ駅へと向かった。

新幹線のベンチで、Twitterをしつつ、ぼーっと余韻に浸っていた。その時、なにやら改札口に10人程の黒い集団があらわれた。

「？」と思い。顔をそちらに向けるとなんとそこには、スタッフさん達も含め、エレカシのメンバーが談笑しながら入ってきたのだ。

宮本さんが中心となって、何やら冗談を言っており、みんなが爆笑しながら入ってきたのだ。身振り手振りで、メンバー達に何かを話す宮本さんとそれを見て爆笑しているトミさん(何故かこの場面が脳裏にこびりついている)

固まる私。

数秒たち
意識が戻って、心の中で叫んだ。
「え、え、ええええええええええええええ」
「本物！？」「え、どうしよう」「全員いる」と大パニック。

どうしたらいいのか分からなくなって、Twitter（昔の鍵アカウント）で、フォロワーさんに「目のまえに、エレカシが・・・」みたいな焦ったツイートをしたら、フォロワーのみんなから次々と「いけー」「行くんだ！！」「迷うな走れ！」「がんばれ」「感想を言うんだ」といろんなアドバイスが飛び交った。

そして、もう一度メンバーのほうを見ると他のファンの人達が、すでに話しかけにいっており、なにやらサインを書いてもらっていた。

「え、サイン書いてくれるの（大パニック）」
「ペン！！あ！ペンある！！もってた！」

私は、常日頃メモを書くのが好きなので、ペンを持っていたのだ。そして意をけして、私も恐る恐るその近くにいった。

まだ、他のファンの人達に宮本さんがグッズのタオル等にサインを書いてあげていた。他のメンバーも近くにいて、ファンの人達にサインを書いてあげたり、一言二言会話をしていた。

そして私は、自分が初めてエレカシを観た時のチケットを、ずっとお財布の中に大事にしまっていたので、「あ、書いてもらうものあった！」と思い。そのチケットとペンを持ちながら順番をまっていた。そしてその時はきた。他のファンの人達が終わって、心臓が破裂しそうになりながら、「あの・・あの・・私もサ・・サインいただけますか・・・（超小声＆ど緊張）」

そして、宮本さんにチケットとペンを差出した。(チケットだけだと書きにくいと思ったので、チケットに私の長財布を添えて、その上で書いてもらおうと渡した)

その時だ。宮本さんが「ん？」と言って、そのチケットをじーーっと見た。目がくっつくんじゃないくらい、ものすごくチケットを覗き込んだので、私は「あ…あの…2012年の日比谷のチケットです(小声＆震え)」

⬇2012のライブについては、こちら。

宮本さんがしみじみとした声で「あ～あの時のね～」と言いながら、丁寧にサインを書いてくれた。「お名前は？」と聞いてくれたので「あ…あ…〇〇です」と伝えたら、「〇〇さんへ」と付け加えて書いてくれた。※たぶん他の人も聞かれて書いてもらってたと思う。

チケットとペンを戻してくれた時に、宮本さんが右手を差し出してくれたので、パニックになりながら、震える手で私も右手をだし握手をしてもらった。力強く握手をしてくれて、「ありがとう」と言ってくれた時のニカッとした笑顔は、一生の宝物になった。

エレカシのメンバーは、新幹線の時間ギリギリまで、ファン対応してくれていて、みんな優しかった。

その場にいた、他のファンの方たちとも「よかったねー」「書いてくれたね！」と嬉しさを共有できて、すごくいい思い出になった。みんなエレカシが大好きなんだと思って、あたたかい気持ちになった。

あの時ファン対応してくれた事に感謝して、これからも推し続けていこうと思う。(どうかみんな健康で元気でいてください)