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【隙あらばヒグチアイに御礼を述べてしまっているライブレポ】2024年8月23日 HIGUCHIAI solo tour 2024 [ 未成線上 ] 追加公演特別編~最後にひとつ~

はじめに

※このライブレポは会場で禁止されている記録行為はもちろん、手書きに至るまで現場で一切の作業をせずに、初老脳で思い出しながらの記述になります。特にMC内容などは雰囲気でおぼえているので、間違えていたら許してください。と、先にお詫びしておきます。

どうも。

ヒグチアイのライブレポです。未成線上ツアーはどこかで遠征出来るのでは?と考えておりましたが、結局どこも行けず残念…と思っていたところでの追加公演。最後の一つ。遠慮の塊をきっちり頬張りに下北沢へ家族で向かいました。


下北沢

実は下北沢は私の卒業した大学のすぐそばの駅でして、何なら合宿所もご近所なのです。だから「下北沢!学生時代は何度も行きました。特に○○というライブハウスは何度も言ったなぁ。懐かしい!」なんて、キラキラした一文をポストしてみたい今日このごろ、皆様如何お過ごしでしょうか。

行ったこと無いんですけど。

下北沢には一度も降りたことありません。もっと言えば学生時代に遊んだり酒を飲んだりしたのは渋谷より歌舞伎町だったので、電車に乗って通過したことすら無いのです。ヒグチアイさんにとっては、色々な苦しい思い出もありつつ、様々な懐かしい思い出もある街であろう、下北沢。なんか演劇とか音楽見ることが出来る場所という認識はありましたが、行く機会は無かったんですよねぇ。

去年ハリウッドザコシショウのライブで人生初の下北沢に来てから2回目。この街にメグルキオクがたくさんある古参のファンの方が羨ましいな、なんて思いながら会場の北沢タウンホールの一階にinしました。

そして着席。

うん。なかなかの良い席。10歩くらい歩いたらピアノまで辿り着きそう。でも、もう最近はステージとの距離とか角度とかそんなに気にならなくなってきましたが、通路沿い座席は広く座れるから有り難いのです。10分前に着席して、隣席の迷惑系長女と喋りながらその時を待つます。

自販機の恋

定時になると、舞台左手から赤い衣装を着たヒグチアイが。微笑みながらパタパタと舞台中央へ。

「下北沢へようこそ。私の街じゃないけど」と言いつつの歓迎ソング自販機の恋。自販機の恋って一曲目に最適ですよね。手拍子もできるし、縁ほど難しくないし、なにより明るい歌です!明るいと見せかけて、段々と雲行きが怪しくなっていくヒグチアイ的ないつものやつじゃない、ピュアな恋愛ソング。楽しそうに歌いながら、時折客席に視線をくれたり、立って弾いてみたり、最高の時間になりそうな予感で気分は最高潮に。

ヒグチアイを選んで良かった!

わがまま

ここできました。くると思った。皆大好きわがまま!

この歌、ホント何回聴いたか分からないんですけど、最近のマイブームは「バカなふりして君が振り向いたら、ちょっと嫌いになるかも」の一節を聴いて(ほんとにわがままだな…)って心のなかで呟くことです。でも、この部分って歌の肝だと思っていて。ここがあるから、わたしがわたしのまま以降が生きてくるわけで。

曲を聴けば聴くほどですね、音楽と共に歌詞が初見と違う息吹を始めると言うか、気になるところが推移すると言うか、同じ本を何度も読んだときに印象が変わっていく時のあの感じを味あわせてくれてありがとう、ヒグチさん(突然の御礼)

あと最近観た映画でMOROHAのアフロさん主演の「さよならほやマン」という超絶素晴らしい作品があるんですけど、物語の中のキーになるセリフで「脳みそなくなっちゃう前に動け!」っていうのがあるのですが、そのセリフ聴いたときに最初に思いました。わがままの歌詞の中の「あ!わがままの考える前に動けばよかったなあ、と一緒や!」

重症です。

重症患者らしく「このまま全部愛せよ!」のところ前脚を突き上げた(参照:exシアターのライブレポ)ことをご報告します。

誰でもない街

自販機の恋が終わってから長めのMCが入る予定だったらしく、それを飛ばして二曲目を歌ってしまったとかで、わがまま直後は途中入場の方々で溢れました。高さのあるステージ上での公演でないため、アイさんの喋っているその前をダイレクトに通過しなければならない状態。辛いよなぁ。色々な事情があって遅れているのだろうし、心中お察し申し上げながら、ステージ前を通る皆さんを眺めつつMCに耳を傾ける。

タイアップの話はここだったかな?あやしいな。違ったらお許しを。

「昔は、良いなと思った歌がタイアップと知った途端嫌いになった」というヒグチ民にはお馴染みの話のあと、未成線上はタイアップの曲が多いせいか明るいアルバムとヒグチさん。

自分自身はタイアップとか関係なく、ヒグチアイであればそれでOKというタイプなので、正直この件に関してどうとも思わないのですが、それはタイアップでも、ちゃんとヒグチアイの作品として納品してくれているからであって。音も歌詞もあれ?なんか違くない?急に世界平和?という違和感を感じさせないというのは、やっぱりご本人の研鑽というか、素晴らしいところだと思うのです。本当にいつもありがとう(2回目の御礼)

誰でもない街は初遭遇では(ヒグチが不良になった!)という得意の浅い印象でしたが、何度も聴くと、繰り返される「時間が止まれば」を軸に進んでいく歌詞が印象的だし、現実的に時間が止まらないのだからやさぐれちゃってるんだな、なんて歌の主人公に思いをはせたりするわけです。実際「どうにでもなればいい」って言ってるし。そんな没頭をさせてくれる歌。

酒を飲まない人が、しっかり効果的に酒を歌詞に入れてるのも一興。

怖い…

照明、うしろのカーテンを真っ赤にしてたじゃないですか。歌詞の中に出てくる「真っ赤がにじむ」に寄せたのは分かります。もちろんそれだけで怖いのですけれども、映画を観た人間からすると、あの赤とカーテンの組み合わせだけで作品を観た恐怖体験を思い出してしまい、ほんと怖くて。

さっきのタイアップの話じゃないですけど、ヒグチアイらしさと発注通り(以上?)の作品を納品してる証拠ですよね。まさか愛するヒグチアイの歌を聴いて恐怖を感じることがあるなんて…一緒にあのコはだぁれ?を観に行った娘と共に硬直しながら聴いた誰でした。

恋の色

ちゃぶ台の話をしてくれたのがこの辺だったのかなぁ。もう自分の記憶力が憎い!情けない!でもわたしはわたしのままライブレポを書きたい。それってわがままなことかな。

今でも使っているちゃぶ台を買って、それを電車で運ぶのがしんどかったという話。言ってくれれば運んであげたのに。ヒグチごと。

恋の色。震え上がった誰の後でホッとする歌でございました。ただ、ちゃんと初恋、ざらり見てないので、その辺は宿題です。

このホシよ

驚くようなこと突然言いますけど、わたしピアノとオルガンの違いとか知らないのです。迷惑系長女に教えてもらったのですが、空気がどうの、弦がどうのと、何を言ってるのかよく分からなくて。この年齢で興味のないこと知ろうという意欲も無いし。

でもヒグチアイがやってることの凄さって、何も知らなくても伝わってくるんですよね。音とか歌詞とかの部分じゃない、アスリートを見る視線においても。だってあれだけ指を早く動かして音を出しながら、歌を歌うってすごくないですか?その上、歌で感動させるのだから素晴らしい。本当にありがとう(繰り返される御礼)

この日の席は大好物の手元が見える席に加えて、正式名称しらんけどピアノの蓋の裏?に手元が映っているところがバッチリ見えて、ピアノを弾く手を正面から見ることができて。

何と言うか…ここまで来るのに死ぬほど練習したんだろうなぁ、とあらためて思ったのです。

そんなことを考えながらヒグチを見ていたら「このホシを滅んで」とか物騒なこと歌っていたりして。本当に魅力的な娘!

やめられないよなぁ、双子。

いってらっしゃい→悪魔の子

「人生が変わった歌」という前置きで進撃の2曲を。

どのタイミングで言ったか完全失念ですが「このツアーを終えたら歌わなくなる曲がある」とか。昔のライブの話を交えながら話をしてくれました。それっきりになってしまうというのがよくわからなくて、今度仲間の古参の人に聞かなくては!と思っているのですけれども。

たくさん聴いたこの2曲。歌わない方が不自然なこの2曲もそういう時がくるのでしょうか。アルバム名がついたツアーは終わったから機会が減るということかな?というと、わがままとの遭遇機会も減るのでしょうか。泣いちゃう。

しかしこの日のヒグチさんは仕上がってましたねぇ。ほれぼれする2曲でした。もちろんプロの歌い手さんですから(あれ?調子悪い?)なんて日に遭遇したことはないですが、いつも以上に今日はすげぇな!という日は何度かあって。いってらっしゃい良かったなぁ。


突然ですが。

実は7月に同僚に不幸がありまして…

しかも私より年下で。家族もよく知っています。

逝った直後は「何しとんねん!」って怒りしかなかったのが、四十九日迎えた最近では猛烈な喪失感が現れ始めていて。

もしも明日がくるのなら
あなたと花を育てたい

男の子だから泣きませんでしたが。色々思い返してしまいました。合掌。

東京にて

オリンピックの話と共に(だったような)

前奏は東京のメロディを弾いて、歌うのは東京にてという最近よくやってくださるエモい(使い方あってる?)パターン。いいですよねぇ。

バックのカーテンに青いライトが当たって、ビルボードの時のライブ思い出しました。次ビルボードでライブやるときには、東京にての時にカーテンを開けるバイトをしたいです。

長野出身の娘が、東京と東京にてと東京タイトルを2曲も歌っていて、どっちも素敵ってどういう天才なんだよ…って私が言ってました。

mmm

東京にてとセットで漏れなくあの流行病の時期を思い出す歌。ラララの部分で「歌って」と言ってもらえる幸せをかみしめる歌。

最近ヒグチアイにどっぷりハマった方とライブ後に居酒屋でヒグチ話しましたが、できるだけ古参ぶらないようにしても(実際古参というほど古くない)mmmと初遭遇した時の話はしてしまうよなぁ。フェイスシールド、本当にハミング、感染者は実際の人数などなど、あんなにつらい時期に、ちゃんとあの時期の歌を生み出してくれて本当にありがとう(何回目の御礼?)

トイレ我慢するために、直前のビールは控えるようになったよ。生に代わるもんはないし、生は終わってから飲めばいいし。

大航海

未成線上の看板曲の大航海。盛り上がりましたねぇ。ソロの弾き語りでもしっかり掴んでくるのが凄い!100点!六本木のときのバンドでも良かったけど、え?ヒグチさん、あのあとどこかで修行した?

この曲に限らず感じたのですが、すべての曲が初遭遇の時より、こなれていたと言うか、日本でも異国でもたくさんの双子の前で歌うという経験値の大きさを思い知らされるパフォーマンス。

成せないことに慣れてしまうなよ

この部分の歌詞に射抜かれている人多いですよねぇ。でもヒグチアイが凄いのは「成せないことに慣れることなんてない。悔しいという気持ちを忘れるわけではない」類の人もちゃんとケアしていて。というよりケア曲のほうが昔にリリースしてるわけだから、自分と同じ側の人生を生きる「諦めの悪いっ子」チームなのかなとシンパシーを感じていたりします。全然違ったらごめんなさいします。

わたしはわたしのためのわたしでありたい
2018 ヒグチアイ

救われました。そしてこの曲のお陰でヒグチアイに遭遇できました。恩人です。その節はお世話になりましてありがとうございます。元旦の早朝からトイレの電球を買いに量販店に向かっている道中、惨めすぎて泣きながら自転車こいだの忘れません。

大航海絡みで違う話を。

いつも差し入れを買わせてもらう和菓子屋さんがあるのですが、ふとレジ横をみると噺家さんらしき公演のパンフレットが大事そうに飾ってありました。表紙には大きく漢字2文字で「満堂」

なんか近くに寄席がある関係で出入りされていて、大事なお客さんらしいです。大航海のMVを見せたら店のおばあちゃんびっくりしていました「あら、随分かっこよくしてくれて!」とか言っていて(笑)私より付き合い長いと言っていました。世間は狭いなぁ、というお話。

この退屈な日々を

妻が泣いてました。良い歌だと。

この歌で泣けるということは、そういう日常を過ごせていると解釈(で良い?)を勝手にさせていただくでお馴染みの歌です。なんとか、まだ結婚生活は続けてもらえそうです。

今日は許可を取らず、勝手に妻のチョコレートを食べて怒られましたけどね。「どうしようもない」とため息をつかれました。その目は怖かったです。

正座タイム。

EN時に出てきて椅子に正座するじゃないですか。

めちゃくちゃ良くないですか?小さくまとまっていて可愛い。あの写真欲しいなぁ。運営さん、撮ってないのかなぁ。こんな僻地ライブレポじゃなくて、公式なやつに写真が載ることを祈ってます。あと、正座タイムは定番にしてほしいな。

着ていたTシャツがかわいすぎた(妻娘談)らしく、しっかり帰りに課金させられました。

祈り

色々ドラマチックだったり、激しい恋愛だったり、怖い思いをしたりしつつ盛り上がったライブから、この退屈な日々で徐々に日常に戻して、最後にストレートな応援歌。魔法から解かれていくような感覚になる曲順です。

会場的に立ち上がり禁止だったようで、どっぷりと浸り、聴くことに全集中だったせいか、会場全体最初の方はいまいち声が出ませんでしたが、ヒグチさんが立ち上がり応援をしてくれたおかげで、最後にはお褒めの言葉を頂きました。

男子も女子も一生懸命声を出して歌いました。

バンドでタオル掲げて派手なパフォーマンスも良いけど、この日のようにヒグチアイから「ほら!もっと頑張って!」と応援されるように歌うのも何か良かったなぁ。音楽の授業みたいで。

わたしの代わり

自身を歌う系ソング。やっぱりヒグチ大好きズとしては期待しちゃうじゃないですか。この歌はリリースが楽しみですねぇ。遭遇2回目だから以前よりかなり歌詞はおさえました。楽しみです。

そしてそれぞれの航海へ。

MCで言っていました。それぞれの人生の航海をしている中で、また私の船と横付けする時が来ることを待っている、というようなことを。それがすなわちライブのことであろうと思いますが、そうはいっても私は自分の航海中、ずっと船内にヒグチアイ流れてますからねぇ。船室にポスター貼ってるし。

常時横付けというか、コバンザメと言うか(笑)

これからも振り落とされないようにヒグチアイという豪華客船についていきます。イカダで。

色々しんどい6月〜8月だったけど元気出た!ありがとう!



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香るエース。




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