インド一人旅#7(窮鼠猫を嚙む)
私はクレジットカードのキャッシングを設定せずにインドへきてしまった。
また、現金は所持している分をインド人へ払ってしまうとなくなってしまう状況にあった。
クレジット会社はこの状況にも関わらずにキャッシングをさせてくれなかった。
そして、田舎町を去る日になった。
実際には、何円持っているか相手に伝えているお金と非常用のお金があった。
それを払うと5,000円程が手元に残る状況だ。
インド人には今手元にお金が足りないと伝えている。キャシングの設定をしていないことは黙っていた。
田舎町からはなんとか車を出してくれることになった。
ガヤ駅についたらクレジットの引き落としをもう一度試してみることを伝えた。
それでダメならクレジットカードで物を買って売ることでお金を用意することになった。
この隔離された町から出られたのはとてもデカかった。
ガヤ駅に着けば、逃げることも出来る。
ガヤ駅までは車で2時間掛かった。
車の中は往路の楽しげな感じではなく、張り詰めた空気を感じる。
ガヤ駅に到着すると、すぐにクレジットカードの確認をしに行った。
2枚持っている内のインド人に何も伝えていない方を試した。
ダメだった。
そこで私は観念し、手持ちの現金全てを出して開放してもらうことにした。
なぜそうしたのかと言うと、一つの希望があったからだ。
それはウエストンユニオンと言うサービスだ。
日本国内から海外に現金を送金することが出来るサービスだ。
http://wu-moneytransfer.com/
日本各地にこのサービスを取り扱っている店舗がある。
そこで国を指定して、その国の銀行口座が無かったとしても現金を送金することが出来る。
現金は世界200以上の国にあるウエスタンユニオン取扱店で受け取ることが可能である。送金手続き完了後、最短数分で受け取ることが可能である。
私はこのサービスを知り、事前に日本にいる親に送金するように頼んでいた。
本当に親には迷惑をかけた。
ガヤ駅に着いた時はまだ送金をしてもらっていなかった。
次の都市(バラナシ)で受け取ることを考えていた。
しかし、請求されていたお金は全て渡たした。
私は自由になったのだ。
この後のことはまた考えればいい。