見出し画像

ワイヤー歯列矯正日記 準備編

はじめに

これは、2024年夏、人生初めての歯列矯正を始めた30代のいい大人(私)による矯正の過程を綴る日記である。人生初めての大出費・自分の見た目の変化へのドキドキ。せっかくならここにその過程を記そうと思ったのだ。

矯正を始めようと思ったきっかけ

実は、もともとそこまで致命的に歯並びが悪いわけではない。正面から見ても、出っ歯であるとかすきっ歯であるとかの目立つ部分はない。1箇所自分が気になるとすれば、左の前歯がナナメになっていることくらいだろうか。

正面から見た図

また、グッと噛んだときに前歯に隙間が空く。上下がカチっと合わないのだ。だからハンバーガーのレタスとか一生噛みちぎれない。

上:しっかり噛んだ状態で正面から
下:しっかり噛んだ状態で少し下から

奥歯を噛んだ状態で前歯が噛み合っていないのが分かるだろう。歯ぎしりもかなりひどいため、歯のすり減りも見られる。

費用の話になるが、矯正をするとどの手段を取ろうともざっと100万円。正直、歯並びに関して死ぬほど困っているわけではないので100万円かけるくらいなら一生この歯で生きようとも思った。しかし、ずっと迷い続ける理由もそこにはあったのだ。

理由①垢抜けたい

私は現在外資系のIT企業で働いている。同僚とは皆年齢も近く、似通った雰囲気がある。そこで気づいたのだが、皆歯が綺麗じゃないか…?

歯並びもさることながら歯の白さ。ランチ時に同僚たちに聞いてみると、ほとんどが幼少期に矯正経験済み、ホワイトニングも経験済みだった。やはり海外思考の強い人間は歯の清潔感を大事にするからなのだろうか。

また、最近流行りのバチェラー/バチェロレッテを見ていても出てくるイケイケ人間は皆歯が綺麗。歯並びが悪くて黄ばんでいる人などいないのだ。

どんなに髪が綺麗で顔が可愛くてもやはり垢抜けのキーポイントは歯の綺麗さ。
洗練された女になるには、歯なのだ。

理由②歯の機能を正常にしたい

私は昔から寝ている間の歯ぎしりと食いしばりがひどい。周囲で寝ている人間も驚くほどの音を出してギリギリしているらしい。20代すぎたころからは夜間はマウスピースを装着して寝ていたが、それでも奥歯はすり減り詰め物は削れてポコッととれてしまう。そして、神経が近くなることで食べ物や飲み物も沁みて痛い。歯科の先生の話によると前歯には噛み締めの強さを感知する機能があるそうだ。私の場合、前歯が噛み合っていないのでいつまでも強い力で噛み締め続けてしまう。見た目だけでなく奥歯のためにも、ここはぜひ治したいところだ。

理由③憧れのアイドルになりたい

詳しくはここでは書かないが、1年前くらいからK-POPアイドルに大ハマりしてしまった。ボーイズプラネットというサバイバル番組から誕生した9人組のアイドルグループ、ZEROBASEONE(ゼロベースワン)。ファンはZEROSE(ゼロズ)と呼ばれるが、何を隠そう私はZEROSEだ。

推しは韓国人のパク・ゴヌクくん(2005年生まれ)。ゴヌクをはじめメンバーの美しい写真はどの角度からも眺めているが、上を向いて笑った時も歯並びがきれい。メンバーの中には矯正中の子もいたり、リテーナー(保定装置)をつけていたりする子もいる。
ゴヌク自身もデビュー前にはワイヤーをつけていたため、矯正経験済みである。
いいなあ…ゴヌクになりたいなあ…
ゴヌクの通ってきた道を自分も歩んでみたい、というファン心理も背中を押していた。

理由④田舎コンプレックス

私はクソ田舎の出身だ。山と海と畑しかなかった。イオンもない。スタバもない。実家はとても古い家で家族も美容に興味のない人間だった。歯が汚かろうが無かろうが気にしない。最終的には入れ歯にすればいいんじゃね?くらいの意識の低さだった。中学校に入って、3クラスあったが1人だけ矯正をしている女子がいた。そのほかに地元では矯正をしている人間を見たことがなかった。だからこそ、今の職場の同僚の矯正経験率に驚いた。私も垢抜けたい。歯の綺麗さに気を配れるような都会的な人間になりたい…

結論

ずっとやりたくて迷っていたのだから少しでも早く始めたほうがいい。そう決心して本格的に矯正歯科を探すことにした。貯金を崩すことに少し胸は痛むが仕方ない。本格的に考え始めたのは5月、ゴールデンウィークの最中のことだった。色々急いで準備しても治療を始める頃には本格的に暑くなるだろう。
今年はパリオリンピックも控えていたっけ。
そんなことを思う31歳、真夏の大冒険の始まりである。

つづく


いいなと思ったら応援しよう!