もうすぐ息子が家を出ていく。

私には息子が一人います。現在、社会人2年目。
背が高くてイケメンで優しくて、運動もできてちょっとオタクな、母的には相当イケてる息子です。そんな息子が、家を出る準備をしています。

生まれて6ヶ月で保育園へ。送り迎えもお夕飯もお風呂も、近くに住むジジババにお願いし、母はずっとフルタイムで会社勤めをしていました。だってシングルマザーだったんだもん。稼がなければならなかったのよ。

「サンタクロース来ないの？」
「うちにはサンタクロースは来ない。プレゼントは母が稼いだ金で買う。」

男の子だし、何か特別な理由がなければ大学まで出してあげねば。大人の勝手で子どもに不自由はさせたくない。「稼ぎのない母は存在価値がない」と自分で思い、とにかく仕事ばかりでした。

一緒にいた時間が多くはなかったけど、それでも理解のある子で、親子仲はなかなか良好だったと思います。いや、良好です。
パートナーに恵まれて、3人で暮らすようになってからも、親子仲良く過ごしてこれたと思っています。思いたい。

さて、そんな息子が家を出る準備を始めました。高校時代からお付き合いしている彼女と同棲するようです。ふーん。

「〇〇ちゃんは、早く一緒に暮らしたいって言ってるの？」
「〇〇は、早く結婚したいんだって。ゼクシィとか置かれるかなあ」

は？

いろいろ考えたり、いろいろ気の利いたことを書きたいのですが、感情が言葉にうまくならないのです。そんなにさみしい、ってわけでもないような。もちろん怒ってるわけでもない。ただ、やったー楽になるわー、ではない。

毎日すごい量の洗濯物も、実は楽しかった。
好きだと言えば、さりげなくそのジュースを冷蔵庫に入れておいた。
同じパンツばっかり履かないように、こっそり重ねてある順番を入れ替えたりした。

これから現実になったら、もうこれしなくていい、あれもしなくていい、といろいろなことが違ってきて、実感が湧くのでしょうね。あー、きっと近いうちに「空の巣症候群」あたりのテーマで書くのかしら。

いろいろなことが変わる50代、ちょっとものさみしい秋の始まりです・・・。