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#風のように過ぎる日々の中で残ったものは何か。

長ネギを両手に振り袖姿で走り回った19歳、初夏。

私は生まれてこの方あんなに周囲の注目を浴びたことはなかった。

指を指す人、控えめに笑う人、話しかけてくる人、訝しげに見つめる人……。でも「私はサイコウにイケてる」という自信があった。3年以上たった今でもこの時の私はサイコウにイケてると思う。


そう、この日から3年以上たったのである。


来月の卒業式には出ない。

(片道2時間かけて、数万円叩いて袴を借りて卒業証書を受け取る気になれない。だけど大学もそこで出会ったみんなのこともすきだよ)


だからせめて、ここにしるしをつけとこうと思う。

風が指をすり抜けていったような、そんな4年間だったけど、

すり抜けずに残ったものもたくさんあるはず。


めぐちゃんに影響を受けて、私もこの4年間で得た気づきや教訓を考えてみた。自分で考えて気づいたことも、人からもらったプレゼントのような言葉も含めて。





◇ 世の中は白黒はっきりつけられることの方が少ない。何事も絶妙なバランスの中にある。

−「バランスの問題だよね」と言えばそれっぽい感じになる時が結構ある。


◇ 自分の呼吸の仕方がわかると、絶望は長く続かない。

−人間は1つの感情に留まることはできないから、絶望も希望も繰り返すものである。振り回されすぎちゃダメ。


◇ 優しさは、「想像力」である。

−身近な人間関係の構築にも、国際問題の解決にも想像力が必要不可欠である。


◇ どんなに個人的な出来事や経験でも、抽象化して大まかな構図を掴むと他の物事との関連性が見えてくる。

−そう捉えることで心の引き出しが整理されるしいつでもフル稼働できる。


◇ 誰かのことを「神様」と思ってはいけない。


◇ 感情をロジカルに説明できるようになると、豊かになるし独りよがりではなくなる。


◇ 「愛ってなんだと思いますか」と訊ねると、その人の世界がちょっとだけ見えてくる。

−私は恥ずかしがらずに答えてくれる人がすき。


◇ 毎日は些細なことの積み重ねである。

−「人に話す程のことではない」ことがいつの間にかに信じられない重さを持ち「人には話せないこと」になる場合がある。


◇ 恋愛において、言葉にしない気持ちをわかってほしいと思うことはトラブルの元になる。

−言葉にしてもわかりあえるとは限らない。


◇ 優しさも幸せもそんなに生易しいものではない。

@2017,2/12-13のジョナサンオールにての会談。


◇ 形容詞は人を構成する要素の1つなので、優しさも醜さも必ず全ての人の中にある。だから心配しなくていい。

−芥川龍之介はそれで誰よりも苦しんだんじゃないかと思う。


◇ ストレス耐性は変わらない。だから自分に自信をつけるしかない。

@幼なじみと思いつきで行った相席屋にて相席したお兄さんの言葉。


◇ 「若い女の子」だけを理由に御馳走してくれる人は、自分を消費しようとする人である。(今のところ十中八九そう)


◇ どんな事務作業でもクリエイティブに出来る。

@ゼミの指導教授の言葉、「どうしてもっと仕事をクリエイティブにできないんですか」


◇ 自分がどのくらい努力していて苦しいかって、結局のところ他の人にはわからないんだよ。だから君は他の人の言うことに振り回されないでもっと自由にやっていいんだよ。

@のむらさんとの駐車場での電話にて。


◇ 満足するとそれ以上先を望めない。

−だから課題がたくさんあるのは良いことだ。



25歳のこの時期に、また振返ろうと思います。


photo by Hazuki





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