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骨折をした

骨折をした。

「うつは心の骨折」みたいなたとえ話があるが、フィジカルに骨折をした。足のくるぶしあたりの骨を折ってしまった。

数日前に入院して、手術して、まだ入院中なわけだけれども、コロナで(まだ!!)面会は週に1回家族のみ10分までという制限があり、病院内の人たち以外とほとんど会えないし要安静なのでベッドの上で天井を見ながらいろいろと考えてしまう。

この1年ほどは病院のお世話になることが多い。健康体で無茶して生きてきたけれど、この年で躓くとは思わなかった。病院には高齢の方も多く、また自分自身健康への恐れも抱いたこともあり、この1年は死というものをよく考えていた。

実の父が、私が18歳の頃病気であっけなく死んでしまい、その頃から「メメント・モリ(「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」「人に訪れる死を忘ることなかれ」)」をモットーにしてきた。

安定より挑戦、いつ死んでも後悔しない生き方を。
おかげで、かなり危なっかしいが、人生でやらなかった後悔はない。

ただ、挑戦した割には金銭的にはそんなに成功していない。チャンスに恵まれ、仕事にも友人にも恵まれたいそう楽しかったが、同じように挑戦の場にいて金銭的にも成功した(ように見える)元同僚らを見ると「ああ、私はジャナイ方のルートかー」とも思う。

本当はこれくらいの年には金銭的にも成功してゆったり暮らしていたかった(ある意味、入院もしてゆったり暮らしてはいる)。

今までの人生、機会と人には本当に恵まれていて、きっと今までの経験の中にヒントがある。

フリーランス時代に一緒に取り組んでいた「新しい働き方LAB」というプロジェクトを立ち上げた当時ランサーズ株式会社の市川さんのnote。

人生をプロトタイプする、仮置きする、という考えでなら今の息苦しさは消える気がする。

それから、これも同じくランサーズ時代にお世話になった足立さんのnote。他のどのnoteも良いけれども、目標達成の基本はやはり夢を描くことだろう。

骨折した足は痛い、血管は細くて全然点滴注射が成功しない(3箇所も腕に採血跡ができてしまった!)、お風呂にはなかなか入れない、おむつのようなものを装着させられている(かろうじて自分でトイレに行けているのでおむつのお世話にはなっていない)…
と、人間の尊厳が抉られるような日々となってしまったが、ここで得た「ままならない経験」が何か今後役立てば良いなと思う。

そんなことを私がグダグタ書いている間に、夫が私の家の荷造りをし、新居のセッティングを進めている。本当に頭が上がらない。

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