
ヒャッホー!
免許更新の時期がやってきた。私にとっては、待ちに待った更新日なのだ。
というのも、離婚してすぐに免許の名前変更の手続きを行ったら、免許の裏面に名前変更と新しい姓(元の姓)が記載されるだけ。これは私の中ではかなりショッキングな出来事で、いまだに身分証明書を出すと当然ながら写真の面には結婚当時の名前が載っているわけで、それで呼ばれるたびに、怒りとまではいかないけれど、なんだかなぁ〜と女であること(女性が姓を変えることが多数であることを考えれば)が損だなと腑に落ちない気分になっていたのだ。
普段は、役所だとかそういう手続きは面倒で先延ばしにするのだけど、更新のハガキを手にした時には「よっしゃー!」と思わず体育会系の雄叫びを上げて、子供達に怪訝な顔をされていた。
そして、更新日である私の誕生日と、独立記念日(離婚記念日ともいう)は数日違い。誕生日の前に絶対に離婚したいという私の執念で成立した離婚の「あの日」から2年が経つ。
おめでとう、私。手続きの順番を待ちながら、心の中で呟くと、嬉しくて涙が出そうになった。ダメダメ! 今泣いて、マスカラが落ちた顔で免許写真なんて撮ってみなさいよ。あと5年、ひたすら更新日を待ち望む日が再来してしまう!!
泣くな、泣くなと心の中で自分自身を叱咤し、意識を視力検査をしているおじいさんに向ける。何度やり直しても見えないらしい。そんな見えない目で運転したら危ないんじゃないの? でも、奈良で車のない生活は大層不便に違いない。私は、心の中で両手を大きく広げ、宇宙の力をおじいさんの上に集めようとする。
「見えろ、見えろ、見えろー!」(あくまで心の中で全力で)
おじいさんの禿頭がキラッと光って、おじいさんは自信ありげに「みぎ」という。おお、見えるようになった。(嘘です。そんなことはできません。おじいさんは後日やり直しになった)
しかし、2年間という時間の中に転職に伴うバタバタや、子供たちや親兄弟や友人たちに支えられた毎日があり、バカ笑いをしている時も、痛みが通り過ぎるまでひたすら本やドラマといった別世界に身を置いた時も、自分の不甲斐なさに歯噛みをした時も、もちろん仕事やプライベートで達成したことも楽しかったこともあり、そんなことがありつつも次の朝を迎えられている。ありがたいなぁ。
この場をお借りして、感謝をお伝えしたい。離婚0日目に「大丈夫ですよ」と笑顔で手際よく1人親手当の手続きなどなど、諸々の手続きをしてくださった木津川市の職員の方達、それまでに相談に乗ってくれた友達や弁護士先生、「しゃーない」と最後には離婚に賛同してくれた両親や姉兄、子供の行事に代わりに行ってくれた姉や友達、愚痴を聞いてくれた友達・・・。拙い投稿を読んでフォローしてくださる読者の皆様にも、もちろん。
無事に離婚730日を迎えられたことに拍手!(私にも、あなたにも)