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ジムの話-0723

開始してからそろそろ一年経つ暗闇ボクササイズジムの話。

ねえ、去年タイに行ってムエタイを観て大いに感化されて、帰国後その足でジムへ入会した話、したっけ。
してないよね。去年のタイの旅行記はまだ私の下書きにある。
ムエタイ以外にも伝えたいことは大いにあるんだけど、それはまたいずれ。

とにかく、そうなったんだ。

それで、家から徒歩4分くらいのジムでボクササイズを始めて、多い月には14回とか、少ない月は6回とか、幅ありつつ、通ってる。

家が近所だから、シャワーも浴びず、直行直帰。
かつ、スケジュールも仕事次第なので、不規則極まりない。
一方更衣室では、常連の方々による芳しい会話がなされている。
が、それについてもまた今度。

とにかく、がんばって通ってるんだ。
暗闇で、爆音の中、ボクササイズするの。
音楽はインストラクターによって、EDMとか、J-POPとか、K-POPとか。
私はそんなの選り好み無いから、行ける時に行く。
誰であろうと、音楽がなんであろうと。

そしたらさ、土曜日に初めて行ったクラスが、珍しくROCKのクラスで。
めちゃくちゃしんどいの。
BPMは速いし、曲終わっても間髪無く始まるの。
呼吸を整える間さえ無いんだよ。
とは言え、知ってる曲いっぱいあるじゃん、やるじゃん、と思っていたら。
突然来たんだ、Sweetnessが。

すべてを、呼び戻された。

アメリカにいた、16歳の私。
邦楽洋楽たくさん聴いていたけど、この曲を聞いて、脳天ぶち抜かれた16歳の私。
死ぬほど好きで、死ぬほど聴きまくって、それ以降も、死ぬほど好きな曲。

大学生の頃、やっとライブで観れた。
めちゃくちゃ良かった。のだけど、笑っちゃうくらい、地味だった。
ジミー・イート・ザ・ワールド。
そんなとこも最高。

とにかく。

Sweetnessが流れて急に元気になった私は、オーオーオーオオオー!と歌いながらガツガツとパンチを撃ち込むのであった。
インストラクターの目からは「さっきまでバテてたのに急に元気になりましたね」を感じた。
だって実際本当にそうだったのだ。

あなたが苦しい時に背中を押してくれる音楽。
私が苦しい時に背中を押してくれる音楽。

が、まさにこれだったんだ。

もしこんな曲を作れたら、私は世界中を両手ピースで駆け回る。
でも、まだ作れていないから、まだまだがんばる。

もしこの曲を自分の葬式で流されたのなら、せめて棺の中から片手くらいは挙げるであろうよ。
でも、そんな衝動を、自分以外の誰かにも届けたい。

ねえ、私の曲はちゃんと、苦しい時のあなたの背中を押して、棺の中のあなたの拳を上げられているかな。
そうだったらいいな。

そしたらさ、世界中を両手ピースで駆け回るの、一緒に来てよね。

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Kaori Hanai
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