![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148257573/rectangle_large_type_2_f1c206381335e5e535891ce13b6f694e.jpeg?width=1200)
ジムの話-0723
開始してからそろそろ一年経つ暗闇ボクササイズジムの話。
ねえ、去年タイに行ってムエタイを観て大いに感化されて、帰国後その足でジムへ入会した話、したっけ。
してないよね。去年のタイの旅行記はまだ私の下書きにある。
ムエタイ以外にも伝えたいことは大いにあるんだけど、それはまたいずれ。
とにかく、そうなったんだ。
それで、家から徒歩4分くらいのジムでボクササイズを始めて、多い月には14回とか、少ない月は6回とか、幅ありつつ、通ってる。
家が近所だから、シャワーも浴びず、直行直帰。
かつ、スケジュールも仕事次第なので、不規則極まりない。
一方更衣室では、常連の方々による芳しい会話がなされている。
が、それについてもまた今度。
とにかく、がんばって通ってるんだ。
暗闇で、爆音の中、ボクササイズするの。
音楽はインストラクターによって、EDMとか、J-POPとか、K-POPとか。
私はそんなの選り好み無いから、行ける時に行く。
誰であろうと、音楽がなんであろうと。
そしたらさ、土曜日に初めて行ったクラスが、珍しくROCKのクラスで。
めちゃくちゃしんどいの。
BPMは速いし、曲終わっても間髪無く始まるの。
呼吸を整える間さえ無いんだよ。
とは言え、知ってる曲いっぱいあるじゃん、やるじゃん、と思っていたら。
突然来たんだ、Sweetnessが。
すべてを、呼び戻された。
アメリカにいた、16歳の私。
邦楽洋楽たくさん聴いていたけど、この曲を聞いて、脳天ぶち抜かれた16歳の私。
死ぬほど好きで、死ぬほど聴きまくって、それ以降も、死ぬほど好きな曲。
大学生の頃、やっとライブで観れた。
めちゃくちゃ良かった。のだけど、笑っちゃうくらい、地味だった。
ジミー・イート・ザ・ワールド。
そんなとこも最高。
とにかく。
Sweetnessが流れて急に元気になった私は、オーオーオーオオオー!と歌いながらガツガツとパンチを撃ち込むのであった。
インストラクターの目からは「さっきまでバテてたのに急に元気になりましたね」を感じた。
だって実際本当にそうだったのだ。
あなたが苦しい時に背中を押してくれる音楽。
私が苦しい時に背中を押してくれる音楽。
が、まさにこれだったんだ。
もしこんな曲を作れたら、私は世界中を両手ピースで駆け回る。
でも、まだ作れていないから、まだまだがんばる。
もしこの曲を自分の葬式で流されたのなら、せめて棺の中から片手くらいは挙げるであろうよ。
でも、そんな衝動を、自分以外の誰かにも届けたい。
ねえ、私の曲はちゃんと、苦しい時のあなたの背中を押して、棺の中のあなたの拳を上げられているかな。
そうだったらいいな。
そしたらさ、世界中を両手ピースで駆け回るの、一緒に来てよね。
いいなと思ったら応援しよう!
![Kaori Hanai](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/22729443/profile_3ea0ca9df02b0e316f65af0088982c86.png?width=600&crop=1:1,smart)