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2024年に行ってよかった美術展
こんにちは。
美術館巡りが好きなかおりです。
2024年ももうすぐおわり。
というわけで、今年行ってよかった美術展を振り返っていきます。
四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2024_1/display.html
初めてのサントリー美術館。
私にしてはめずらしい、日本美術の美術展に行ってきました。
織田有楽斎は、かの有名な織田信長の13歳年下の弟にあたり、武将として織田信長の長男である信忠や、豊臣秀吉、徳川家康などに仕えながら、今も続く茶道有楽流を始めるなど、茶人として大成した人物です。
個人的には、美術品を見るというよりも、織田有楽斎という人物像をみることができる、興味深い展示でした。
蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠
虎ノ門ヒルズにあるTOKYO NODEで。写真だけでなく、色とりどりの花をふんだんにあしらわれた会場を巡るっていると、まるで蜷川実花さんのイマジネーションの世界に迷い込んだよう。寝転がって見る映像作品があったりして、新鮮。圧倒的な蜷川実花さんの世界に浸った体験でした。
ゴッホ アライブ
スタイリッシュな、寺田倉庫G1ビルにて。
ゴッホの没入型展覧会です。実物はなく、パネル展示や音と映像と香りでゴッホの世界を演出されます。最近増えてきた、こうしたイマーシブなアート展は、初めて作品世界に触れる方におすすめです。
わたしはうっかり映像酔いしてしまったので、3D酔いしやすい方は無理せず休みながら鑑賞ください。
マリー・ローランサン ―時代をうつす眼
大好きなアーティゾン美術館へ、ずっと見たかったマリー・ローランサンを見に行きました。
ふわりとした柔らかなパステルの絵画。マリー・ローランサンの手がける肖像画は、当時の上流階級のご婦人たちに人気で、ココ・シャネルも肖像画を依頼したそう。舞台装置や舞台衣装のデザインも手がけていて、アートの領域を軽々と飛び越える作品の数々でした。
想像以上によかったです。
国立西洋美術館 常設展
国立西洋美術館の常設展は、ときどき無料開放されています。原則毎月第2日曜日は常設展無料観覧日「Kawasaki Free Sunday」なのです。
たまたま上野に行った日が無料開放日だったのでふらりと入ったところ、贅沢すぎる体験でおどろきました。さすが国立西洋美術館。
入場者も多過ぎず少な過ぎず、豊富な収蔵作品の数々を、とてもゆったりとした気持ちで鑑賞できました。ちょっと、海外の美術館の雰囲気が感じられました。
無料開放日でなくても、常設展の鑑賞料は一般 500円。ぜひまた行きたいです。
犬派?猫派? ―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで―
山種美術館で開催された、激カワ動物選りすぐりの展覧会。もだえる。
日本画の動物はかわいい。犬、猫、その他動物たちが集められた本展は、かわいさの渋滞。図録には手をだすまいと思っているのだけど、今回はつい買ってしまった。かわいい。
個人的にはやっぱり長沢芦雪のわんこがいちばんなんだよなあ。かわよい。
CLAMP展
とてもとても見たかったので、お盆休みの少し空いているタイミングを見計らって行ってきました。絵と言葉とで魅了される。
CLAMP作品のすべてを読んでいるわけではないのだけど、私の学生時代(小学生〜大学生)にずっと触れていたのは間違いなくて。「普通じゃない」CLAMP作品に、ずっと心惹かれていたのです。
鑑賞後、また読み返したくなりました。
フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線
大好きなロートレック作品が、SOMPO美術館に!
やっぱりポスターデザインが素晴らしいなと思います。絵ももちろんなのですが、例えばポスターのように、舞台のタイトルや日時、出演者などの文字情報が配された、デザインされた印刷物に惹かれます。
ロートレックのグラフィック作品を通して、当時の風俗や市井の人々の様子がまざまざと描かれるのでおもしろい。そして、ロートレック自身もその中のひとりとして存在している様子がうかがえるのが、また味わい深いです。
月百姿×百段階段 ~五感で愉しむ月めぐり~
ずっと気になっていた百段階段へ。
百段階段では、時期によっていろんな企画展示が行われているのだけど、特に今回の「月百姿」は私のツボでした。綺麗。今年の大河は紫式部ということで、紫式部のテーマにも合った展示がされていて、うっとり。
百段階段はホテル雅叙園東京のなかにあるのですが、ホテル雅叙園東京もすばらしい建物と内装なので、百段階段をみる前後では、ぜひホテル雅叙園東京内のレストランやカフェでお食事を楽しんでくださいませ。散策するのもたのしいです!
まとめ
そんなこんなで9つの展覧会をピックアップしてみました。
あなたが行った美術展や、気になった美術展はあったでしょうか?
展覧会自体はすべて会期終了してしまっていますが、アーティストの名前や、会場となった美術館などを、これから行きたい美術展を探すときのアンテナのひとつにしてもらえると嬉しいです。
それではー!
\美術館巡りのおともに📘/
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