政党向け大規模演説トレーニングの始動に向けて、kaekaの演説トレーニングが受け入れられるまでを振り返る
伝え方トレーニング「kaeka」代表の千葉です。本日、記者会見にて政党向けの大規模トレーニングが発表がされました。
7政党160名以上の政治家にkaekaをご利用いただきました
「演説ってトレーニングするもの?」「政治でビジネスをするのは難しいよ」立ち上げ当初は様々なご意見をいただいてきましたが、多くの方に支えていただき、政治家の方に向けたサービスに対する風向きが大きく変わってきています。まずは、kaekaのことを信頼いただき、重要な場面でお声がけいただいているすべてのお客様に感謝申し上げます。
創業から3年以上経った今、パーソナルトレーニング、演説原稿執筆、政党県連に向けた集団トレーニングを含めて、これまで7政党160名以上にトレーニングをご利用いただきました。
私たちkaekaは、「伝え方教育」を通してすべての政党・政治家を応援しています。このnoteでは現在の政治家・政党向けの取り組みをまとめ、演説トレーニングが波及するまでの過程を細かくお伝えしていきます。
1.演説の課題の可視化
私たちは2023年6月、演説力を診断するための30分の口頭試験「kaeka score politics」をリリースしました。
【自民党】衆議院議員・厚生労働大臣 加藤 勝信 様
言語構築や話し方を鍛えるために最も大切なことは「伝える力の正しい課題特定」です。課題特定が間違ってしまうと、自分で誤った解決方法を選ぶことで、話が不自然になったりわかりにくくなることがあります。私たちはお客様にスキル向上いただくために、課題を特定した上での体系的学習を重視しています。
2.演説トレーニング
課題を特定した上で、私たちはトレーニングを14項目の指標に分けて、スキルセットを高める学習を行っています。また、弊社の専属スピーチライターがお客様とともに1ヶ月程度かけながら演説原稿を作成し、自分や政党を魅力的に話すための土台構築も行っています。上記は、お客様の課題に合わせてご希望内容をカスタマイズしています。
【自民党】京都府連演説講座
【無所属】品川区長 森澤 恭子 様
【立憲民主党】衆議院議員 奥野 総一郎 様
【無所属】富山県知事 新田 八朗 様
【無所属】芦屋市長 高島 崚輔 様
【国民民主党】文京区議会議員 高山 泰三 様
【公明党】中野区議会議員 木村 広一 様
【日本維新の会】演説プロジェクト
3.登壇・執筆活動
より多くの方に伝え方・演説トレーニングの大切さを知っていただきたく、発信や登壇活動を積極的に行っています。
【超党派】ネット選挙フォーラム2023「AI ChatGPTの選挙活用」
【国民民主党】代表選討論会 モデレーター
【公明党】公明新聞連載
4.演説トレーニングが受け入れられるまで
4-1.政治家のリアルな声からはじまった
私たちが演説トレーニングをはじめたのは2020年のことです。当時、ビジネスパーソン向けに伝え方トレーニングを提供していた私たちのもとに、政治家の方からもお問い合わせをいただくようになったことがきっかけです。お話を伺うと、ビジネスパーソンと同様の伝え方に対する悩みだけでなく「政治家ならではの苦悩や課題」が見えてきました。
4-2.政治家=印象がシビアに見られる職業
現職候補の方からは「これまで独学で続けてきたけれど、本当に良いやり方かわからない」「支援者に話が下手だと指摘を受けた」「過去に失言をしてしまい支援者を傷つけた」、新人候補の方からは「そもそも演説で何を伝えるべきなのかわからない」といったご相談をいただきます。常に人の目に晒されるプレッシャーとともに、まわりから様々な意見を言われ、自分のあるべき発信内容や振る舞いについて悩まれていることを知りました。
ニュースを見ても、メッセージを上手に出すことができる政治家ほどポジティブな注目が集まります。一方、うまく伝えられないと世間の評価は落ち、時に批判の対象にもなります。※2023年2月に投開票があった北九州市長選挙の分析を過去記事で紹介しています。
更に、SNSの時代が到来しました。個人の努力次第でどこまでも発信ができる時代です。
これまでは演説で発した言葉のひとつひとつは流れていくだけでした(フロー)。しかし、今はSNSにアップされる動画とともに「ストック」される時代になっています。つまり、日々、魅力的なメッセージを発信できる人は質の高いコンテンツのストックとともに、認知度の向上やポジティブな印象の強化に繋げることができます。
対して、伝え方のスキルが伴わない状態で、SNSの投稿だけを増やしたとしても、せっかくの発信が有権者に届かず、もったいない結果となってしまいます。「生身で伝える力」を向上させなければならないのです。
4-3.政治家の「孤独」は自力で埋められない
伝え手としての政治家は孤独です。注目されるがゆえ、自らの発した言葉や伝えたいメッセージにひとり思い悩むことも多いでしょう。これまでのよううな独学、自己流のスタイルでは、孤独は埋めきれません。政治家の言葉は「政治生命の基盤」です。だからこそ、伝え方の専門家であるスピーチライター・スピーチトレーナーを活用いただきたいのです。
それは特別なことではありません。自力でポスターやWebサイトをつくるのではなくプロに依頼するように、選挙時にSNSのプロに相談しながらコンテンツを磨いていくように、発信に悩んだときにスピーチライター・スピーチトレーナーを活用することは、とても自然なことなのです。
4-4.言語と非言語に分けたトレーニング
私たちは、「内容」と「話し方」の2軸に分けた演説トレーニングを行っています。「内容」とは、例えばその場にいる聴衆に何が響くのか目的の設定を行い、適切な情報比率を保ちながら話す訓練、ご自身の経験や市民とのエピソードを語り、情熱を表す訓練。「話し方」とは、例えば抑揚を要素分解して、声の高低、スピード、大小を適切に変化させる訓練、「えー」「あのー」といった言葉を削減する訓練など、多岐に渡ります。
また、演説原稿ライティングなど、自分を魅力的に表すための言葉の設計も行っています。お客様からはこのようなお言葉をいただきました。
もちろん、このような成果は政治家の方の努力の賜物です。その中でも、我々のトレーニングに意味を感じていただけたことが本当に嬉しく思っています。
4-5.学びの姿勢を見せることは「有権者への配慮」になる
多くの人を惹きつけるために「自分らしさ」を見せる必要がある時代です。トレーニングをすることは隠すことではなく、むしろ、有権者へ配慮をしているという意思表示なのです。一般の方に聞くと、政治家がトレーニングをしていることを知った時に好意的な気持ちを持つ、という意見を多く耳にします。自分が成長していく過程をも魅せていく、この発信方法は今の時代のスタンダードになりつつあります。
4-6.演説の力で日本が変わる社会へ
日本と世界を牽引するリーダーの言葉が変われば、身近な人の行動だけでなく、社会全体の行動も変わります。世界には、オバマ氏やゼレンスキー氏のように、言葉によって世界の考え方や価値観を変革し、導いた人がいます。ぜひ私たちスピーチライター・トレーナーを味方につけてください。トレーニングにご興味をお持ちいただけましたら、下記のリンクの個別相談会からお待ちしています。
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千葉 佳織(https://twitter.com/kaolly13)
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