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あれから3年

ノイタミナ初のBL作品だとネットの記事を目にし、原作を知らない私はいつもよりは少しワクワク増しで、それでもあの神回まではそんなにハマることもなく録画をリピートするでもなく、ただ週にいくつか見るアニメの中のひとつというに過ぎなかった。
ただ、センチミリメンタルのOPだけは“この曲いいなぁ”と、そのメロディーと歌詞からこの先の物語の展開に期待を込めて見ていた。

そしてその日はやってきた。

今でも覚えている。

物語的に今日はクライマックスだろうと予想はついていた。その曲がどんななのか期待もしていた。今日はリアルタイムで見たいな。その程度だった。それなのに…

まさかその日を境にこんなにのめり込んで、3年経った今でも私の中心を占め、見返す度、読み返す度、妄想する度胸の奥がキュンとなったり、あるはずのない彼らの面影を探すように町田をブラついたり…

かなりヤバイ人になってしまっている。

彼が歌い出したその時、もう本当に直後には号泣していた。涙が止まらない。“歌えて良かったね~”😢😢😢とテレビの中の彼に何度も何度も同じ言葉を投げ掛けて真夜中に一人で号泣。

“海へ”でとどめを刺される。

余韻が苦しく、翌日も仕事だというのに放映直後から3回リピートして見てやっと落ち着いた。

翌日、仕事帰りに本屋に直行。1セットしか置かれていなかった1~5巻を鷲掴みにして買ってきた。
“冬のはなし”と“キヅアト”は初めて配信で買った。
“キヅアト”をフルで聞けばまた胸を打たれ、暫くは聞くたびに号泣。

いつもはアニメの話なんかしない友達にも話さずにいられなかった。“へぇ~神回だったんだね”と言われて初めて“神○”の意味がわかった。あぁこういうときに使う言葉なんだと。

あれから3年、夏になるとまた見返したくなる。
そしてあの時と何も変わらない感動と彼らのこれから、形を、明日を失くした大切なあの人が彼らに与えるのは何なのか、この先の展開も楽しみで仕方がない。


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