8月がゆき、9月が来た
金曜日(2024年8月30日)の夜、「一年2セット(2着)のブラジャーを代わる代わる毎日洗って大事に着けてきたことが、ずっと足踏み状態だった『自問自答ファッション』への突破口を開いてくれた話」を拳を握って書いていたら、翌日が月末だったということが頭をすっぽ抜けました。
これが昨日公開の記事。
最近ストック記事が枯渇しがちの当番は、苦肉の策として「月末は『n月がゆく』と題して振り返り記事を書き、月初は『n+1月がきた』と題してその月の展望記事を書く」と決めて備蓄記事の節約に励んでおります。一昨日も、書き上げた「一年2セットのブラで生きてきた」は月曜日(9月2日)まで寝かせておいて、土曜日には「8月がゆく」を、日曜日の本日は「9月がきた」を公開する予定だったのです。
できませんでした。久々に拳を握って書いた記事を、2日間寝かせていつもの「8月がゆく」「9月がきた」をおとなしく書くような我慢強いこと、当番にはできませんでした。拳を握って書きあげて、拳を握ったまま眠って、拳を握ったまま土曜日なのに早起きして、公開ボタンを押しました。そしてその勢いのままチョコザップへ行って、朝から昼過ぎまで元気よく運動してしまいました。平日(筋トレ25分とバイク20分で45分)の3倍も運動しちゃった。ピラティスもやって、普段はしないトレッドミルも30分やってしまった。しかも最後の3分は走ってしまった。落ち着け当番。やることがなくなって帰る段になって、やっとその日が8月31日だったことに気付いた。遅い。
さっきから連呼している「拳を握って」という言い回しについて説明しますわね。これは怒っているわけではありません。 #自問自答ファッション でお馴染みあきやあさみ著『1セットの服で自分を好きになる』に登場するフレーズです。山あり谷ありの人生を自分なりに乗り越えてきたひとりひとりが、万感の思いを込めて自らの来し方を語る。自分のために何かとてもよいものを買おうとするとき、人は販売員にその一端を打ち明けることがある。百貨店の販売員だったあきやさんは、お客様のそういう行動を「拳を握って」と表現する。「拳を握って買いにくる」と。
本がお手元にない方用に、「拳を握って」とはどのようなことかを知っていただける記事をひとつシェアしましょう。「拳を握って買う」「拳を握って語る」とは、たとえばこういうことです(リンク先お読みになってから戻っていらしてね)。
はい、おかえりなさいませ。noteの記事ひとつ書くにしてもですね、「拳を握って書く話」というものがあると当番思うわけですよ。拳を握らないでも書ける話だってあるけれど、ある種の話というものは拳を握らずには書けない。握ろうと思っていなくても、書いているうちに自然と握ってしまう拳というものだって存在する。そして、拳を握って書いてしまったような記事をストック記事の棚へ寝かせておいてここぞという日に取り出すなんて器用なことは、少なくとも当番には不可能なんです。今日が「ここぞという日」でなければなぜお前は拳を握ったのだ。いますぐその拳を出したいとは思わないのか。出したいよなあ?
そんなわけで出しました。出したかったので。
さて、ここからは握った拳に追いやられた8月のふりかえり。毎日1記事更新、綱渡り状態で時に朝公開に間に合わない状態ながらも完走です。ストック記事は「書きかけ状態」「タイトルだけつけた状態」「いずれ使いたいヘッダー画像だけ選んで保存している白紙記事」などが下書きフォルダにどんどん増えています。中には「目標体重を達成しました」とだけ題した白紙記事もあります。今年の誕生日が来るまでには達成したいね、当番さんや。
その体重でございますが。8月1日朝の体重が86.2kg、8月31日朝の体重が84.0kg、アップダウンを繰り返しながらも1ヶ月で2.2kg落ちました。薬の副作用による強制胃弱が収まってきて食べる量が増えたこと、8月下旬にオフ会でおいしいものを食べて太ったのを1週間でまた戻したことを加味すると、まあまあの順調さではあります。10月にまた太りそうな予定を入れてあるので、9月は精進します。
チョコザップへは31日間中、22日行きました。下図のグレーと黄色の丸がついているのが行った日です。これ仕事のカレンダーだったかな? 8月中に台風が2度きたことを差っ引くと「行ける日はほとんど行った」に近い頻度です。現在、よほど悪天候の場合を除いて「3日行って1日休む」パターンでやっています。休みの日を入れないと筋肉の超回復なるものが起きないときいたので。
チョコザップとはいえスポーツジム通いは当番の精神衛生にも大変よく効いています。現在、諸事情あって当番は家族となるべく共には過ごさないように、できるだけ自宅にいないようにしています。それが当番自身の心身にも、家族の心身にも今のところ、より安全であるからです。最善ではないですが、次善の策です。当番以外の動ける家族も、それぞれが行ける行き場へいって時を過ごし、自宅をなるべくあけるようにしています。行き場のない病人が、他の家族が同じ空間にいるだけで落ち着きをなくすからです。もっとも、「他の家族には行き場がある」という事実そのものも、行き場のない(と感じている)病人には苛立ちの種らしいんですけれどね。
なぜ当番が週末に自宅で体を休めることができないのか、たとえ体調が悪くても平日に仕事を休んで寝込むことすら病人を刺激するから避けてほしいと家族に言われなくてはならないのか、当番も怒ろうとすれば怒ることはいくらでもできます。でも、今は外でいくらでも時間を潰せるからもうどうでもいいです。年会費はかかるけれど、それ以外はドリンク代程度で1時間2時間過ごせて、余計なことを感じずに済んで、おまけに筋肉と体力がつきます。更に年中無休の24時間営業で会員ならどこの店舗へも入れるから、何かが起きて帰宅困難になったらそこからいちばん近いチョコザップへ行って夜明かししようと思っています。
うん、ちょっと暗い話になりました。話題を変えよう! 9月の予定です。
8月下旬に歯の定期点検へ行ったら、歯科衛生士さんから「当番さん、最近HbA1cを測りましたか?」と訊かれました。その前の週に測ったばかりだったので「測りましたよー、6.3まで下がりました!」と答えました。歯科衛生士さん、マスク越しにもわかるくらいのビッグスマイル。「はっ! もしかして、抜歯できるってこと……ですか……?」恐る恐る当番が問うと「はい! 予約をお取りしましょう!」とタブレットを取り出す衛生士さん。はい9月の予定がどんどん埋まっていくー! 歯を2本抜きます。
HbA1cが下がるの、ずっと待ってもらっていたのでねえ、仕方ないですねえ。腹を括っておとなしく抜かれてきます。ざっくり説明しますと、当番のような糖尿病患者はそうでない人達に比べて雑菌やウイルスへの抵抗力が弱いです。そしてHbA1cが高いと出血が止まりづらく傷の治りも遅く、感染症にかかりやすい(かかると治りづらい)です。ゆえにHbA1cが7を超えている間は出血を伴うような治療(抜歯とか切開とか縫合とか)には緊急時を除いてだいたい待ったがかかるのです。
抜歯、怖いですが。歯茎を切開して抜いて、また縫ってもらうことになるので大変怖いですが。でも、今かかっている歯科の先生には嘘はつかないことにしています。HbA1cが下がって抜歯可能域に入ったら包み隠さず報告をするし、それで先生が抜くというのなら潔く俎の上の鯉になる。臆病で痛がりの当番に大変やさしくしてくださる先生なのです。歯が弱く、そのうち確実に入歯を使うことになる当番は、婆さんになって入歯を作ることになってもそのクリニックにお世話になると、今から決めているのです。だから信頼関係を作っておかなければなりません。嘘をついて抜歯を先延ばしにしたり、ドタキャンしたりすることはできないのです。大変に人気のあるクリニックで遅刻厳禁、キャンセルを繰り返したら出禁になるので心してよい患者であり続けなくてはなりません。がんばろう。歯の健康を保つことは糖尿病の治療にもいいし。
自分のために時間を使おう。自分がより健康で強くなれる活動に投資しよう。そんな9月の幕開けです。