アストロダイスについて2019
2019年に連投したアストロダイスの基礎知識ツリーの転載です。2019年3月の時点なので、アストロダイス振り倒し言語化特訓本こと同人誌『アストロダイスワークブック』はまだ原稿すら存在しません(アストロダイスワークブックの発売は2020年春です)。
昨日(※2019年3月30日)コスモプラネタリウム渋谷にいらした方に「売るほどアストロダイスを持ってるってどういうことですか」と訊かれたので撮りました。こういうことです。ハウスサイン天体30面の4点セットが7組、ほかにここには写っていないけれどラメダイス3点セットがもう1組ある。何のためにこんなに? 貸出用だよ!
30面ダイスについてはここに写っている数の倍以上は買ったかも。私がアストロダイスと30面ダイスを組み合わせてサビアンシンボル出し始めた頃、西洋占星術クラスタに30面ダイス使ってほしくて自分のブログで読者プレゼントにしたり、クラスタのオフ会で手土産と称して配ったりしていたから。
コスモプラネタリウム渋谷で、西洋占星術をよく知る方からそうでもない方までアストロダイスのことでよく質問を受けたのでちょっとツイートしておきます。
アストロダイスは元々はボードゲームの道具として生まれたようです。もちろん占いにも使えます。ゲーム、つまり遊びの道具で占いができるのは特に不思議なことでもないです。普通の6面体サイコロがゲームにも使えて占いにも使えるのと同じです。トランプだってゲームもできれば占いもできます。タロットだって、現代では占い専用の道具であるかのように扱われていますが、元々はゲーム用です。
ホロスコープを用いて占う通常の西洋占星術は、時間と空間の占い「命術(めいじゅつ)」です。占う対象が発生した日時と地点(いつ、どこで?)が確定して初めてホロスコープを作れます。これに対してアストロダイスは西洋占星術に使われるシンボルを借りて偶然の出目を託宣(おつげ)と捉え読み解く「卜術(ぼくじゅつ)」です。
アストロダイスは「ハウスダイス」「サインダイス」「天体ダイス」の3個で1セット。バラ売りもあります。どこで買えるんですかとよく訊かれますが、実店舗だと東急ハンズのホビーコーナー、テーブルゲームコーナー(トランプ花札ダーツオセロあたりが置いてある場所)。あとは各種ウェブショップですね。
占いのツールとして専用ケースと説明書入りで売っている場合もあるし、ダイスだけで売っている場合もあります。ボードゲーム用のダイスを扱うウェブショップ、占いグッズのウェブショップで売っています。アマゾンでも買えます。西洋占星術グッズのウェブショップ・ホロスコープスキー @Horoskopski さんでも売っています。
「アストロダイスを買ったけど、どう使えばいいの?アストロダイスの取説やアストロダイスの本はないの?」ダイスを買うと取説を付けてくれるお店もあります。アストロダイスに特化した書籍もアマゾンさんには確かあったはず。でも、専用の取説がなくても西洋占星術の基礎本があれば占えるんですよ。
「12星座占いの本」ではなく、ホロスコープのよみかたが載っていて「何ハウスに何星が入った場合」「何座に何星が入った場合」の解説がある西洋占星術の本。難易度は色々なので自分に合う本、読み慣れた本を選びましょう。それが1冊あれば、それを使ってアストロダイスの出目を読めばOK。
「既に西洋占星術の基礎本を持っていて、アストロダイスを買い足した場合」は、その基礎本を使い倒すためのツールとしてダイスがあるのだと思ってください。ダイスを振って「何ハウスに何座の何星」と出たらお手持ちの本で「何ハウスに何星」と「何座に何星」のページを読み、それを総合するだけです。
(2023年追記。のちのち「その『何ハウスに何星』と『何座に何星』を読んで『それを総合するだけです』というのが難しいんですよねー!」というアストロいちねんせいが多いことが判明したので、当番はそこをアシストすべくテキスト『はじめてのアストロ短歌』と同人誌『アストロダイスワークブック』を作りました)
「先にアストロダイスに惹かれ、ダイス読解のため取説も欲しい場合」は取説付きのダイスセットを買うか、西洋占星術の基礎本1冊、自分にとって読みやすそうなものを選んで買ってください。webにも情報があるにはあるけれど、ネット徘徊に時間を費やすより1冊の本を読み込む方が長い目で見て速いですよ。
アストロダイスは1〜12の数字を出す「ハウスダイス」、牡羊座〜魚座までの12サインを出す「サインダイス」、太陽から冥王星までの10天体と龍頭龍尾という軌道上の交点を足した「天体ダイス」のセットです。「色違いの12面ダイス3個でも占えますか?」と昨日質問を受けました。鋭い。もちろん占えます。
アストロダイスがどうしても手に入らない場合、12面数字ダイスを色違いで3個買い、それぞれにシンボルを割り振った対照表を自作すれば占えます。「青はハウスダイスで数字をそのまま使う」「赤はサインダイスにして1を牡羊座とする」「黄は天体ダイスにして1を太陽とする」のように自分で決めます。
試みに3色の数字ダイスだけで出してみたのが画像下段で、その上段が同じ出目を本来のアストロダイスで出したもの。対照表さえ自分で作れて、それを守りきることができれば12面ダイス3色をアストロダイスの代用に使うことはできます。なんなら12面ダイスひとつだけを買って、ハウス・サイン・天体の順に3回振っても構いません。ただ、アストロダイスの方が「西洋占星術特有の記号に目が慣れる」利点もあります。
ハウスは12、サインは12、10天体+2交点で12。総当りで組み合わせると1728通り。通常、西洋占星術の基礎本では「何ハウスのカスプが何座だった場合144通り」「何ハウスに何星がある場合144通り」「何座に何星がある場合144通り」の解説、しめて432通りの解説はあっても総当り1728通りの解説はありません。
どこの占いの先生が「ハウス・サイン・天体」3つ組み合わせ総当りで1728通りの解説本を出すのかって話です。占いの先生、過労で死にます。編集者も校正で死にます。すごいページ数になって高額になり、読者のお財布も死にます。無料でwebに一覧出す人もいません。当番ならお金取る(そもそも書かない)。
どこかの書籍やどこかのwebサイトや、どこかの厚い薄い本にアストロダイス出目1728パターンの解釈「正解(模範例)」が載っているんじゃないかと期待するのはよしましょう。ないですそんなの。12ハウス、12サイン、10天体2交点の基本性質、合わせて36の性質を知って、それを自分で組み合わせるんです。
ハウス・サイン・天体の基本性質を解説してある本やサイトで基本性質をしっかり読み込んで、3つの要素を自分で総合するんです。それがアストロダイスを読むってことです。それでは西洋占星術の基礎知識をしっかり身につけてからでないとアストロダイスは使えないのか? 初心者には無理か? さにあらず。
初心者でもアストロダイス、使っていいんです。むしろ西洋占星術の基礎知識を身につける際の相棒として持つのをおすすめします。覚えてからダイスを使うのではなく、ハウス・サイン・天体を覚えるためにダイスを振るのです。基本3個セット取説なしなら600円程度、プラスお好きな基礎本1冊買いましょ。
30面ダイスはですね、サビアンシンボルに興味がある人向けです。アストロダイスを相棒に西洋占星術の基礎を覚えようという段階なら、30面ダイスはまだ必要ないです。どうしても欲しい場合は止めません。サビアンシンボル出す以外にも、出目の数字で腹筋したりスクワットしたりできますよ30面ダイス。
2023年追記
このようなことをツイートしていた当番ですが、その後アストロダイスに特化した同人誌を作りました。この連投の約1年後のことです。2023年現在も、BOOTHで買えます。
そして手持ちのアストロダイスコレクションは更に増え続けています。いや新色がね、出ると欲しくなってね。
#アストロダイスワークブック がどのような本なのかは上記の記事で読めます。
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