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ホロスコープ台座で解説するドデカテモリー

2018年3月31日のツイートまとめ。ホロスコープスキーさんの「ホロスコープ台座」にホワイトボードマーカーでアスペクト線を書き入れて使っています(※ちゃんと消せます)。画像の台座は初代のものです。2024年現在は色柄バリエーション違いの台座が売られています。濃いめのものから、シンプルな無地まで色々あるよ!

【2024年10月24日午後追記 ドデカテモリーの基礎知識】
「ドデカテモリー(dodecatemory)」はひとつのサイン(それぞれ30度の幅がある)を12等分し、その各区画(2.5度ずつ)が別サインの影響を帯びるという考えかた。「ドデカ」は古代ギリシャ語の「12」。

12等分した第1区画は元サインと同一のサイン、第2区画は元サインの次のサイン、とサインの並び順に進む。元サインが牡羊座だとすると

第1区画(0~2.5度) 牡羊座
第2区画(2.6~5.0度)牡牛座
第3区画(5.1~7.5度) 双子座
第4区画(7.6~10度)蟹座
第5区画(11.0~12.5度) 獅子座
第6区画(12.6~15.0度)乙女座
第7区画(15.1~17.5度)天秤座
第8区画(17.6~20.0度) 蠍座
第9区画(20.1~22.5度)射手座
第10区画(22.6~25.0度) 山羊座
第11区画(25.1~27.5度)水瓶座
第12区画(27.6~29.9度) 魚座

牡牛座の場合は「第1区画牡牛座、第2区画双子座……第12区画牡羊座」、双子座の場合は「第1区画双子座、第2区画蟹座……第12区画牡牛座」のように順次ズレていきます。あくまでベースになるのは「元のサイン」で、ドデカテモリーは「そこに混ざる他サインの影響」です。「牡羊座の第6区画には乙女座の影響が混ざる」です。当番は「牡羊座の中のちいさな乙女座」と表記するようにしています。

※上記は「満度数(0~29度)」で表記しています。サビアンシンボル度数(数え度数 1~30度)にするには「満度数の小数点以下を切り捨てて整数の度数に1を足す」という操作をします。以下の解説ではすべて「数え度数(サビアンシンボル度数)」を用います。

以下、当時のまとめ。

ダイザー&ホワイトボードマーカー推しついでに #サビアンシンボル物語 語りでいつも言っている「サインの数え1度で新月が起きたとすると…」のちょい詳しめの説明をしておこう。

太陽が1ヶ月かけて30度(サインひとつ分)を移動する間に、月は360度(12サイン全部)を回りきる。この画像で太陽を内側、月を外側に描いているのは、時計の長針短針のイメージです。太陽が短針、月が長針。

牡羊座数え1度(春分点)で新月が起こった場合の太陽と月の動きを追いかけてみよう。まずは初日(第1日)は牡羊座数え1度に太陽も月もいる。合だ。これが1枚目の画像(以降全ての度数は数え度数。太陽は1日に約1度、月は同じく約13度進むものとして日数を掛けて計算する)。

5日経過して6日目。太陽は牡羊座6度。30度の1/6を通過した。月はこのとき双子座6度。セクスタイル(60度)だ。これが2枚目の画像。

8日目。太陽は牡羊座を1/4の位置まで進み牡羊座数え8度。このとき月は12サインを1/4周して蟹座8度にあり、太陽とスクエアになる。上弦の月だ。

11日目はこうなる。太陽は牡羊座を1/3進んで牡羊座数え11度、月は12サインを1/3周して獅子座へ入り獅子座11度で太陽とトラインになる。

16日目はこうなる。太陽は牡羊座を1/2まで進んで牡羊座数え16度。月は12サインを1/2周とちょい、進んで天秤座16度で太陽とオポジション。満月だ。

180度から先の復路を画像4枚で駆け足紹介。21日目、太陽牡羊座21度と月射手座21度でトライン、2/3経過。

23日目、太陽牡羊座23度の月山羊座23度でスクエア、3/4経過。

26日目、太陽牡羊座26度と月水瓶座26度でセクスタイル、5/6経過。

そしてその5〜6日後、太陽と月は揃って牡牛座入りし、再び新月。

と、このようにダイザーと豆惑星マグネットとホワイトボードマーカーを組み合わせれば、サビアンシンボルの本に出てくるあのややこしいややこしい「何度で何個先のサインである何座の影響が流れ込み…」というアレをきれいにわかりやすく解説できるのでした。

よく知られているのは「数え16度で対向サインの影響が流れ込み…」「これは一周先の対向サインであり…」というもの。なぜ対向サイン? なぜ一周先? っていうのも、仮の太陽と仮の月でかんがえればよくわかる。

スタート地点1度で新月が起きたとすると、何日後に月のいる位置、それも太陽と月で正確なアスペクトのできる位置で月のいる度数が太陽のいる度数とブレンドされる。なんでサビアンシンボルを5度ずつ組にするのか? といえばそれぞれの第1度数で60度120度180度のアスペクトができるから。

たとえば「射手座16度で双子座の影響が流れ込む」というとき、その双子座が「射手座と同じ円内にある過去の双子座」ではなくて「射手座のある円の次の周にある未来の双子座」である理由も、それが「そのとき月がいる位置」だからだ。月は太陽より速く動く。月は常に太陽の先を行く。だから次の円なの。

文字だけで説明されるとわかりづらいこともこうして具体物操作をしながら考えてみると格段にラクになるものでござるよ…小学校一年生が「算数セット」でおはじきや数え棒といった具体物を使いながら数量の概念を獲得していくのと同じでね…当番算数大嫌いだったし今も苦手だけど算数セットは好きだった。

というわけで豆惑星マグネットやダイザーは占星術クラスタ向け・おとなの算数セットとして優秀です。当番強く推していきたい。初学者さんの学習からプロのカフェ鑑定や講座のお供まで幅広く使える、豆惑星マグネットとダイザーいかがでしょうか!

(2024年10月註:画像のカラフルな半球状マグネットは終売です。現在はシンプルな単色のマグネットセットがあります)

ホワイトボードマーカーで書いた跡はエタノール入りのやわらかいウェットティッシュで拭くときれいに消えます。


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