アストロ小ネタをタロットスプレッドにする
2023年10月20日の連続ツイートまとめ。#尻叩き妖精スプレッド から始まるアストロ小ネタとタロットスプレッドの往復についての話。
アストロ小ネタ作りとタロットのオリジナルスプレッド作りについて、頭を整理するために10枚の付箋メモを作りました。これから連投していきます。
スタート地点は #尻叩き妖精スプレッド 。尻叩き妖精シリーズのスピンアウトで「尻叩き妖精スプレッドできるかな」と呟いたら(1枚目)、みずまち先生がスプレッド化してくださった(2枚目)。実際に当番自身が展開したのが3枚目、スプレッドを付箋メモに描いたのが4枚目。
(尻叩き妖精シリーズはマガジンにまとめてあります)
「尻叩き妖精シリーズ」はディケンズ『クリスマス・キャロル』のあらすじをほとんどそのまま話の骨組として拝借している。 #尻叩き妖精スプレッド は妖精カードを1枚に圧縮して4枚引きにしているけれど、『クリスマス・キャロル』をなぞるなら5枚引きでもよいわけだ。
当番は『クリスマス・キャロル』という既存の物語から
①「誰が何してどうする話」という骨子を抽出し
②「尻叩き妖精シリーズ」という二次創作物語を作った
③ついでに #尻叩き妖精スプレッド も構想した
④「『クリスマス・キャロル』で読むホロスコープ」も不可能ではない、かも?
「既存の物語から『骨子』を抜き出し、その骨組を『ホロスコープ読み』や『カード読み』へ転用する」は逆方向もできるはず。「『ホロスコープ』や『引いたカード』、『ダイスの出目』を『誰が何してどうなる話』の骨子に従って『物語』へ編みあげる」
当番が既存の物語の骨子をホロスコープ読みに転用したアストロ小ネタには、たとえば #ASC月太陽で悪役令嬢転生物語 がある。詳しくはハッシュタグ検索をしていただくか、同人誌 #アストロお嬢様部活動日誌 をご覧いただきたいのだが、メモ付箋1枚に収まるように概略を描くなら画像のようになる。
当番のアストロ小ネタ #ASC月太陽で悪役令嬢転生物語 をタロットのスプレッド化する(カードで令嬢のガワ・前世の記憶・今生の野望を読む)としたら、画像のようになる。令嬢のガワの下に前世の記憶を隠し持っている主人公が、その二段構えな自分のままで今生の野望へ取り組むスプレッド。
もうひとつ、当番のアストロ小ネタ。 雑誌マイカレンダー掲載用に考案した #ホロスコープで変身口上 (詳細はTwitter内でハッシュタグ検索してください)。#ASC月太陽で悪役令嬢転生物語 と同じASC月太陽の三題噺ながら配役が少し違い、「変身前の主人公・月」「守護獣・ASC」「変身した主人公・太陽」の組み合わせ。
#ホロスコープで変身口上 の概略として描いたこのメモ付箋は、そのまま何もひねらずに3枚引きで #変身ヒロインスプレッド に転用できてしまいそう。占いとして引いてみてもいいし、出たカードから変身ヒロイン物語を書いてみてもいい。
#ASC月太陽で悪役令嬢転生物語 や #ホロスコープで変身口上 のようなアストロ小ネタを当番が作る場合は画像のように
①ホロスコープから要素を拾う
②拾った要素の基本的な意味を踏まえて各要素に「役」をつける
③(既存の物語の骨子に沿って)ストーリー化する
の順で作っている(③には初心者でも遊べるように12サイン別のサンプルキーワード出しも含む)。
①「元になるもの(既存の物語やホロスコープ)」から
②「何が何してどうなる話」という骨子を抽出して
③言語で再配列すると「ホロスコープ読み」や「別の物語」ができあがる
わけなんだけど、これを
④視覚的に再配列する
と「カード占いのスプレッド」を作ることができる。
カードのいいところは、言葉で再配列するストーリー化と違って、要素(カード)同士の関係を配置によって視覚化できるところ。同じ3枚スプレッドでも左から右へ横に並べるのと、上下に並べるのと、三角形に並べるのでは意味合いが変わる。4枚引きでも、横並べと縦並べ、分岐並べと十字並べでは意味が変わる。
そして、繰り返しになるけれど「物語から骨子を取り出してアストロ小ネタやタロットのスプレッドへ作り替える」は逆回転させて「ホロスコープやアストロダイスの出目や引いたカードを物語の骨組へのせて新しい物語をつくる」もできるはずなのね。
なお、以上のようなプロセスを当番が実際にやる場合は脳内で自動的にプログラムが走り、入力→脳内オートコネコネモード→チーン💡と出力されます。「何がどうしてそのチーン💡が出力された?」を改めて説明しようと試みた場合、メモ書き10枚ほどが順不同に排出→再配列→チーンでこの記事になります。
当番がいつもだいたいメモ付箋に書いてスマホで撮った画像を使うのは、アナログ原人ゆえに脳直手描きで描いてしまう方が速いからです。1枚5分、10枚50分、撮影10枚で5分。ランチ休憩中に描き終わる。メモ付箋とペンはいつだって持ち歩いているし。見栄えは二の次、速さ最優先。
【Well named is half done. 名付けから始める方法】
「『誰が何してどうなる話』という『物語の骨子』を抽出してから、その骨子をアストロ小ネタやタロットのスプレッドへ作りかえる」という手順を書いてきたけれど、これとは別の、もっと荒っぽいネタ出しの方法がある。まず名前からつける方法。
まず「誰もが知っている有名な物語」あるいは少なくとも「多くの人が知っている流行りの物語」の題名を複数、なるべく多く挙げる。『ごんぎつね』でも『クリスマス・キャロル』でもいい。あるいは『葬送のフリーレン』でうもいいし『パリピ孔明』でもいい※。
※『葬送のフリーレン』と『パリピ孔明』についてはこの記事を書く直前に眺めていたSNSにちょいちょい流れてきた作品名であり、当番が嗜んでいる作品というわけではない(興味はちょっとある)。
次に、その題名の頭に「アストロ」、または末尾に「スプレッド」をつける。できた組み合わせをすべて書き出す。
「アストロごんぎつね」
「アストロクリスマス・キャロル」
「アストロ葬送のフリーレン」
「アストロパリピ孔明」
「ごんぎつねスプレッド」
「クリスマス・キャロルスプレッド」
「葬送のフリーレンスプレッド」
「パリピ孔明スプレッド」
できた名前を眺めてみて「名前だけでも面白そうなもの」を3~4件選ぶ。
そして「『アストロパリピ孔明』ってどういうアストロ小ネタなんだよ……まず『現代日本のクラブシーンに降臨した軍師・諸葛孔明』はホロスコープで言ったらどの星なんだよ?!」「『ごんぎつねスプレッド』ってどういうスプレッドなんだよ……『兵十としてのあなた』『あなたが受け取っていた匿名の贈り物』『その贈り主』の3枚引きかよ?!」などと自分にツッコむ。
ツッコんでひとしきり笑った後で「『アストロパリピ孔明』をワークシート化するには→枠組を整備し、サンプルキーワードを出し、解説文を書く」「『ごんぎつねスプレッド』をスプレッドとして紹介するには→実占例を作り、画像化する、手順を解説する」等、真面目に具体化していく。
(当番だったら「ごんぎつねスプレッド」のネーミングは「ごんお前だったのかスプレッド」に変えますね。ハッシュタグ化したときに目を惹きそうだから。いや、「ごんお前だったのかスプレッド」作りません、作りませんよ当番は! 面白そうだけども!!)
当番も「頭に『アストロ』とつければ何でもアストロ小ネタにできる」の精神で日常的に「アストロ〇〇」をメモしています。完成品のアストロ小ネタになるのはその一部です。「まず名前が決まって、その後から細部を整備したもの」はたとえば #土星執事 や #アストロお嬢様部 、そして #アストロどうでしょう がそれ。 #尻叩き妖精スプレッド も名前を先に思いついて「いやそれどういうスプレッドよ」は後から考えたもの。
Well begun is half done. 「はじめよければ半分できたも同然」という英語の格言があるけれど、「うまい名付けができたら半分できたも同然」ということだって企画立案にはあると当番は思う。英語にしたらさしずめ Well named is half done.
ただし、「うまく始める」とか「うまく名付ける」ということはあくまで「半分できたも同然」であるだけ。「半分できた(half done)」の残り半分を具体化してやっと「全部できた(fully done)」になる。そこは自分で手を動かす必要があるし、手を動かさなければ「half done(やりかけ)」はいつまで経っても「half done(やりかけ)」のまま。だけど、その最初の「やりかけ」をうまく始めることができると「残り半分」への弾みにはなるよね。
【関連記事集】
「物語の骨子を抽出する」「抽出した骨子をアストロ小ネタに応用する」の関連記事はこれ(文字ばっかりの記事)。
小中学校で習う基本的な物語文の読解と基本的な作文の組み立てかたが遠い未来の「占いをする」を支える基盤だという関連記事はこれ。
今回の記事と同様にメモ付箋を使って当番がネタ出しをしている実践記録はこれ。