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蠍座18度「錦繍の森」
2018年11月9日20時20分、トランジット太陽が蠍座数え18度に入りました。蠍座数え18度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「錦繍の森」。「錦繍」の読みがなは「きんしゅう」です。
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「♏18錦繍の森」原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「A woods rich in autumn coloring 秋の彩りで豊かな森」。青字が1975年ルディア版「A path through woods brilliant in multicolored splendor. 色とりどりの輝きで目もあやな森の中を通る一筋の小道」
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「♏18錦繍の森」番地チェック。蠍座後半(往路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第3度数。どの5度組でも第3度数は第1度数と第2度数のこども。こどもは両親のいいとこ取りをする。磯野家で言えば第3度数はサザエ。
「♏16破顔一笑」が波平。女の子がふと顔をほころばせる。自発的な好意の発露。「♏17自家受粉」がフネ、♏16を裏打ちする。子の母であり、父でもある女。他の誰も介在させず自分の霊で自分に受胎させる。「♏18錦繍の森」はサザエ、♏16と♏17をいいとこ取りする。
「♏18錦繍の森」はサザエ。錦繍とは錦(にしき)と繍(ぬいとり 刺繍)。鮮やかな赤や黄色に色付いた秋の山や森を金糸を織り込んだ錦や華やかな刺繍を加えた布になぞらえる言い回し。自発的に笑顔を咲かせる少女、自分で自分を受胎させる女ときて、豪奢な紅葉の森が現れる。
秋の夕日に照る山もみじ。唐紅に水くくるとは。もみぢの錦神のまにまに。紅葉を歌った詩歌は多いですね、お好きな紅葉の歌を思い浮かべてください。「そうだ、京都、行こう」の美しい紅葉を思い浮かべてもいいです。「♏18錦繍の森」の光景はそれです。
冬を前にして木々の緑が褪せ、枯れ落ちる。夜を前にして日の光が弱まり、西へ傾く。弱まって行こうとしているのに、完全に落ちきる直前、木の葉も太陽も赤々とした輝きを放つ。赤や黄色に照り映える葉陰には柿、林檎、山葡萄に栗と秋のくだものも豊かにみのっている。
「♏18錦繍の森」では春に芽吹き夏に盛りを迎えた木々が冬を前に最も豊かな色彩を見せる。紅葉も実りもすべて出しきってしまおうとしている。♏16、♏17、♏18の三つ組はまるで三相女神だ。♏16は若々しい娘神、♏17は妊娠中の母神、♏18は既に子=実りを生んだ秋の女神。
ひとつ前のサイン、天秤座の数え18度を見てみよう。「♎18天網恢恢(てんもうかいかい)」は逮捕されたふたりの男。天のセコムは目が粗く見えようとも何かを取りこぼすということはない、悪事を働けば露見するという教え。♎17の監視に悪党コンビが引っかかったのが♎18、とも取れる。
「♏18錦繍の森」は彩り豊かな秋の森。♎18では悪党コンビの悪事が露見していたが、♏18では鮮やかな色彩が森いっぱいにあらわになっている。この春から育んできた成果を冬が来る前に大放出。宝塚のグランドフィナーレのように、幕切れ前にいちばん華やかなところを全部出す。
「♏18錦繍の森」とスクエアになるのは「♉18不用品放出」、窓からバッグを外へ出している女。バッグは物を入れるためにあるが、不用品で中がぱんぱんだと新たに入れたいものが入らない。定期的に中身を確認し、不用品を捨てて空間を確保する必要がある。
♉18でバッグを空にするのは「物を入れる」というバッグの機能を回復するため。♏18の紅葉はやがて散っていくが、その後に冬芽が残る。冬芽は寒さを乗り越えて春に芽吹く。来春の若葉に場所をゆずって引退する今年の葉のサヨナラ公演が紅葉だ。
「♏18錦繍の森」とトラインになるのは「♋18我が子を養う」。蟹座は水の活動サイン、はじめの水。その数え18度は自分の雛たちのために地を掻いて餌を探す雌鶏。うまれたての雛はまだ小さく、母鳥は雛たちがひとりだちできるまで養い、生きるすべを教えていかなくてはならない。
蠍座は水の固定サイン、まんなかの水。その数え18度は彩りゆたかな秋の森。♋18の雌鶏は雛たちが一丁前に育つまで世話を焼く。♏18の木々は立派に春と夏を生き、黄金の秋を迎えた。既に来春に芽吹く予定の冬芽や種もできている。木の葉はいま、夕映え色にかがやく。
「♏18錦繍の森」とスクエアになるのは「♌18化学の先生」。獅子座は火の固定サイン、盛夏の火。その数え18度は物質のなりたちと変化について探究する学問・化学の先生。この先生は♋18の母鶏が我が子を養うように、門下の生徒たちを教育し、化学の基礎について手ほどきをする。
蠍座は水の固定サイン、仲秋の水。その数え18度は目にもあやなる錦繍の森。♌18では先生が生徒たちを化学の入口に立たせていた。化学は物質のしくみと変化を解き明かす。♏18は秋の森、春に芽吹いた木々が冬を前にしてその姿をがらりと変える。終わりのはじまり、変容。
「♏18錦繍の森」は蠍座後半(復路)第1グループ(はじめ)第3度数(サザエ)。蠍座前半(往路)で♏18と対になるのは同じ第1グループ(はじめ)第3度数(サザエ)の「♏3御近所総出」。失ってみてあらためて知る入れ物のありがたみ。♏3では隣人が集まり、力を合わせて家を建てる。
蠍座後半第1グループ第3度数「♏18錦繍の森」は裏「♏3御近所総出」だ。♏3が隣人総出の棟上げだったように♏18も森全体が鮮やかな色に染まる。しかし♏3がこれから家を組み上げるのに対して、♏18ではこれから木の葉が散っていく。♏3は頂点へ向かう上り坂、♏18は下り坂。
うまれたときのホロスコープで「♏18錦繍の森」はどのハウスにある? 2018年11月9日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう
「○○○○で(五音・ハウス) いのちを賭けて(蠍座) 目立ちたい(太陽) 燃えたつような錦繍の森(♏18)」
【♏18錦繍の森 をより深く理解するための比較対照シンボルリスト】
♐18熱中症予防(となりのサイン)
♑18連合王国旗(60度)
♒18素顔の暴露(90度)
♓18スペクタクル(120度)
♉18不用品放出(180度)
♋18我が子を養う(120度)
♌18化学の先生(90度)
♍18こっくりさん(60度)
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