#アストロ短歌 はどう生まれたか
2018年4月29日のツイートまとめ
ツイッター西洋占星術愛好者クラスタ内でアストロダイスが流行りだした頃、当番も流行りに乗ってダイスを手に入れた。そして練習がてら毎朝振るようになった。自分の一日を占うためだったけれど、何も但し書きせずにツイートしていたら万人向け占いと思われたので、「本日のわたくし」と入れている。
結果を五七五七七で書き表すようになったのは、ツイートひとつ140文字内に出目とその意味を収めるため。五七五七七のリズムがあれば出目を1日覚えておくことも、自分がそれをどう読んだか覚えておくこともラクだ。30面ダイスを導入してからはサビアンシンボルも折り込んでいる。
当番は妖怪ことば尽くさでおくべきかであり、ムダに話が長い。放っておけばたかがダイス3個+α、たかが1日の運勢占いに1000文字単位半日がかりのツイートをし、肝心の活動ができなくなる。それをバサバサ切り落とし、最長15分最短5分、文字数140文字以内で終わらせて1日を始めるための #アストロ短歌 だ。
アストロダイスを入手したての頃、ダイスユーザー界隈のツイートを見て回っていて気になることがあった。土星や冥王星と言った所謂「凶星」と呼ばれるものが出た途端に「もうだめだ!」となっているひとがいること。「1ハウスに天秤座の火星」のように相反する組み合わせの読みに迷うひとがいること。
「ホロスコープ読み・ハウスサイン天体の三点読みに習熟したひとたちがアストロダイスを手に取る」というルート以外に「まだ三点読みにもハウスサイン天体それぞれの意味にも慣れきっていないビギナーがアストロダイスを手に取る」というルートがあることを当番は知った。後者に必要なのは練習と語彙だ。
とにかく語彙が足りない。そして、語彙があってもそれが最小単位にまで分解されていない。ある特定の組み合わせに対する解釈を丸ごと――おそらくどこかで読んで――記憶しているけれど、それを必要に応じて組み換えたり目の前の状況に則して読み直したりすることができない。そうできると知らない。
土星が出ても冥王星が出ても「もうダメだー!」とならないように、天体の語彙を増やす。ハウスとサイン、サインと天体で相反するようなものが出ても(「1ハウスの天秤座」「牡羊座の金星」)「読めない!」とならないようにハウス・サイン・天体の分担を整理する。
アストロダイスでダイスを3つ振っているのに読みでは気付けば「ハウスと天体」しか語っていない、「サインと天体」しか語っていない、というのもある。3つを組み合わせ、読み落としがないようにする仕掛けが必要だな、と思った。当番自身、気を抜くとハウスを落としがちだったから。
「ハウス・サイン・天体の語彙を増やす」「それらの語彙を組み合わせ・組み換えが可能なピースにする」「ハウス・サイン・天体ひとつにつき必ずピースをひとつ選び出し、3つ揃わないと形が崩れるため自分で見落としに気付くようなテンプレートを作る」そういう狙いで整備したのが #アストロ短歌 。
アストロダイス、3点読みの反復練習にすごく役立つので西洋占星術ビギナーさんにお薦めしたいんですよ当番は。「まだサインや天体やハウスの意味も覚えきれていないからダイスなんて無理…」ではなくて「ハウスサイン天体の意味を覚えるためにじゃんじゃんダイスを振る」んですよ。
そしてダイスをじゃんじゃん振り、出目をじゃんじゃん読むにはそれに特化した単語帳が必要であり、何度も振りたくなるような、振って読むのが楽しくなるようなシステムが必要。そこで #アストロ短歌 であり #アストロ短歌でキャラクターメイキング なのでございますよお客さん!(……お客さん?)
2023年追記
この連投は2018年にしたものなので結びが「(……お客さん?)」。まだ #アストロダイスワークブック は影も形もない頃の話。2020年に #アストロ短歌 を収録した同人誌『アストロダイスワークブック』を発行したので、今は堂々と「お客さん!」と呼びかけられる。ここに売ってますよお客さん!