蠍座25度「骨は皆同じ」

2018年11月16日19時16分、トランジット太陽が蠍座数え25度へ入りました。蠍座数え25度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「骨は皆同じ」

「♏25骨は皆同じ」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「An X-ray（ある）X線」。青字が1975年ルディア版「An X-ray photograph.（ある）X線写真」。おわかりいただけるだろうか。五文字くらいにしてみたら圧縮されず逆に元シンボルより一〜三文字増えてしまっているのだ……

「♏25骨は皆同じ」の番地チェック。蠍座後半（復路）の、5度ずつに分けた第2グループ（まんなか）の、第5度数。どの5度組でも第5度数は第3度数と第4度数のこども。第3度数は第1度数と第2度数のこども。第5度数は1-2-3-4すべての血を引く。磯野家で言えば第5度数はタラオ。

「♏21反抗する兵士」が波平、グループのテーマを打ちだす。命令よりも自分の良心に従った兵士。「♏22躊躇なく狩る」がフネ、波平のテーマを裏打ちする。カモを撃つのに良心は痛むかどうか。良心が痛む痛まないの境界線はどこにあるのか？♏21と♏22の間に♏23がうまれる。

「♏23獲物が変身」がサザエ、波平とフネのいいとこ取りをする。ありふれた獲物のウサギが妖精になる。見た目基準でジャッジしていたらその基準を揺らされる。「♏24野の花を見よ」がマスオ、サザエを裏打ちする。見た目に惑わされず本質を見よう。神が見るのも本質なのだから。

「♏25骨は皆同じ」がタラオ、サザエとマスオをいいとこ取りする。波平フネの親世代とサザエマスオの子世代のいいとこ取りもする。見た目と本質は一致しない。本質を見る神の目には外見や立場の違いは気にならない。ではその本質ってたとえばどんなもの？それは骨のようなもの。

骨は外からは見えない。でもX線撮影すれば肉を透かして骨が見える。骨は人間なら誰の体の中にもあって、体を中から支えている。本質とは、たとえばそういうもののこと。芯のこと。ガワは違えども、みんな内部に骨を持つ。骨に強弱大小あろうとも、骨組のかたちはみな同じ。

「♏25骨は皆同じ」には♏21から♏24までの要素が全て含まれる。良心はその人を支える芯だ（♏21）。撃つ撃たないの選択にはその人やその人の文化なりの筋がある（♏22）。見た目と本質は必ずしも一致しない（♏23）。本質で物事を捉えなさい、神は本質を見るのだから（♏24）

蠍座のひとつ前、天秤座の数え25度を見てみよう。「♎25桐一葉」はひとひらの枯葉という象徴に込められた情報。他に先駆けて1枚だけ落ちた枯葉から賢い人は秋の訪れ、その先にある冬を知る。枯葉の中にも秋の象徴、秋の本質が芯のように含まれているから。

♎25の枯葉はそれを気にかけない人にとってはただの枯葉。でも見る人が見ればそこから様々なことを知る。♏25のX線写真も同じ。見る人が見ればそこに様々なことを読み取れる。本質を見るにはX線のような目を持つだけではなく、見えたものの読みかたを知っている必要がある。

「♏25骨は皆同じ」の対向サインを見てみよう。「♉25市民公園」は広く手入れの行き届いた公共の公園。それは市民の共有財産として作られ、皆に開放されている。その公園は♉23の宝飾品や♉24の敵の頭皮のように選りすぐりの品で、利用者を美しく縁取る額縁のような働きをする。

選りすぐりの宝飾品や敵の首級は所有者に箔をつけてくれる。美しい公園や文化施設は市民の誇りで、生活を彩る額縁、背景となる。それは外側から人々を包み、強化してくれるものだ。♏25のX線写真に映るものは骨だ。それは内側にあって人々を支えているものだ。

「♏25骨は皆同じ」とトラインになるのは「♋25運命の肩ポン」。蟹座は水の活動サイン、はじめの水。その数え25度は右肩越しに投げかけられる暗い影もしくはマント。♋24は三角関係、♋25は「白羽の矢が立つ」。ピカチュウ、きみに決めた！選ばれた者は運命を背負う。

蠍座は水の固定サイン、まんなかの水。その数え25度はX線写真。上から降りてくる大きな力に選ばれるのが♋25。「詩女神に選ばれた人はうたわなくちゃならないのよ！（『うたえ！エーリンナ』）」。♋25の力は人に向かって「降りてくる」。♏25の骨はその人の「中にある」

「♏25骨は皆同じ」とスクエアになるのは「♌25長旅に耐える」。獅子座は火の固定サイン、盛夏の火。その数え25度は砂漠を渡る大きなラクダ。ラクダは重い荷を運ぶことができ非常に強靭で、瘤の中に栄養を貯めている。どんな過酷な旅でも成し遂げる忍耐力の象徴だ。

蠍座は水の固定サイン、仲秋の水。その数え25度はX線写真。♌25のラクダは過酷な環境に耐えて荷を運ぶ生き物。♏25のX線で撮影すればラクダの頑丈な骨格を見ることができるだろう。表に出てこないものが、強さを支えている。本質を見る力とは、隠れたものを見る力。

「♏25骨は皆同じ」は蠍座後半（復路）第2グループ（まんなか）第5度数（タラオ）。同じ蠍座後半の第1グループ（はじめ）第5度数と比べてみよう。「♏20帳を開く女」は聖なる通路の入口を閉ざす帳を掻き分けて根源へと向かっていく。胎内潜り、冥界下り。

♏20の女が向かう場所は、普段は帳に隔てられて中がどうなっているのかわからない聖なる通路。そこを通って根源へ至る。♏25のX線が明らかにするものは、普段は肉に隔てられて見えない骨や内臓の様子。どちらも隠されたもの、核心へと目は向かう。

蠍座後半（復路）第2グループ（まんなか）第5度数（タラオ）の「♏25骨は皆同じ」を前半（往路）から支えるのは同じ第2グループ第5度数の「♏10同じ釜の飯」。同じテーブルで同じものを飲み食いする。同じパンを分け合う者はcompany（仲間）だ。食事が人々を繋ぐ。

食べたものが体を作る。同じものを食べれば同じもので体ができていることになる。それは外から体内へ入り、人々を仲間にする。骨が体を支える。誰の体の中にも必ず骨がある。X線写真を並べてみればどの骨もよく似ている。それを知ることができれば人々は互いの共通点に気付く。

うまれたときのホロスコープで「♏25骨は皆同じ」はどのハウスにある？ 2018年11月16日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で（五音・ハウス）　奥底までも（蠍座）　照らしだす（太陽）　透かしてみれば骨は皆同じ（♏25）」

#サビアンシンボル物語

【♏25骨は皆同じ をより深く理解するための比較対照シンボルリスト】
♐25騎士のつもり（となりのサイン）
♑25高級絨毯店（60度）
♒25強みに特化（90度）
♓25綱紀粛正（120度）
♉25市民公園（180度）
♋25運命の肩ポン（120度）
♌25長旅に耐える（90度）
♍25公式弔意表明（60度）