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ヴィンテージアルハンブラ5モチーフブレスレットのブルーアゲートに恋をした

好きになったものは書きとめておかないと、きっと忘れてしまうその2。その1は昨日のこれ。

ヴァン・クリーフ・アンド・アーペルの「ヴィンテージアルハンブラ・ブレスレット ブルーアゲート」に恋をしてしまった。

ヴァン・クリーフ・アンド・アーペル(VPA)の「アルハンブラ」シリーズといえばVPAを代表するデザインの人気アクセサリーシリーズ。四つ葉のクローバー型の平たいモチーフの、あれ。よく見かけるのは白蝶貝をイエローゴールドで縁取りした、かわいらしいお花にも見えるようなネックレスやブレスレット。

発端はTwitter(自称X)で「ヴァンクリ(のアルハンブラシリーズ)もてはやされているけれど自分には『算数セットのおはじき』にしか見えない」と腐している投稿が「『ヴァンクリ』好き」の人達に集中砲火を浴びていたことだったのだけど(当番は「『ヴァンクリ』じゃなくて『アルハンブラ』と呼んだげなさいよ」と思いながら眺めていた)。

そのポストがたまたまおすすめタイムラインに上がってきたことで、当番は出会ってしまった。「品がよくてかわいいけれど、当番自身に似合うとは思えないな。モチーフが丸っこいし小さいし、それにイエローゴールドだし」と思ってスルーしていた当番のハートを射抜く、ものすごくかわいい「アルハンブラ」に。

それが「ヴィンテージアルハンブラ」シリーズの5モチーフブレスレット・ブルーアゲート。ヴィンテージアルハンブラは四葉モチーフの縁どりがプチプチとしたミル打ち仕上げになっているシリーズ。その四葉モチーフが等間隔に5個鎖で繋がれてブレスレットになっていて、石は快晴の空みたいなブルーアゲート。

見てくださいよこれ。これなんです。定番の白蝶貝やブラックオニキスだったら「かわいいけどたぶん当番には似合わないな」、レッドカーネリアンやマラカイトだったら「好きな色ではないな」で素通りしていたものを、このブルーアゲートのパキッとした青を見た途端、「ここまで鮮やかな青にイエローゴールドだとたぶん当番は肌色が負ける」だとか「この丸っこいかわいらしいお花型は当番の雰囲気にも好みにも合わない」だとかは頭から吹っ飛んでしまって「かわいいいい! ほしい!!」しか考えられなくなってしまった。もうこれは恋ですよ。一目惚れですよ。なんてかわいいのだろう。

https://www.vancleefarpels.com/jp/ja/collections/jewelry/alhambra/vcarp34900---vintage-alhambra-bracelet-5-motifs.html

品切れでよかった(中古屋さんにはある)(百万円近い)。当番さんがお金持ちだったら危ないところだった。こんなにお高いブレスレットをホイホイ買えるような富豪じゃないから買わないけれど、「もしもこのブレスレットを買えたら」で脳内にバババババーッ! って「このいかした青い花のブレスレットひとつをアクセントにしたコーデ」がいくつも展開されるくらい、このブレスレットに一瞬で心奪われてしまいましたからね。

もしも当番がヴィンテージアルハンブラ5モチーフブレスレット・ブルーアゲートを買えたなら。もう残りの一生、他のどんなブレスレットも要らないよ。昼間のお出かけだったらカジュアルからドレッシーまで、どんな服や靴にだって合わせて、どんな場所にだってこれひとつ着けてお出かけしちゃうよ。不透明石だし半貴石だから夜のお出かけ向きではないけれど、当番はこれからどんどんおばあちゃんになっていくんだもの、もう夜のお出かけの機会はそんなに何度もはないし。観劇だってマチネーで帰るもの、昼間のお出かけに映える青空色のブレスレットがいいのよ。白髪のおばあちゃんになったって着けていくよ。

定番の白蝶貝やブラックオニキスではガーリー過ぎて当番向きではないと思っていたのに、空色のアゲートになるだけでこんなにも当番の好みに刺さるなんて思いもよらなかった。ガーリーやフェミニンではなく、マニッシュな服装にこの真っ青な四葉とわずかなイエローゴールドだけがアクセントみたいな合わせかたにしたい。ダークなパンツスーツの袖口にチラッと青い四葉が見え隠れして、アクセサリーはそれだけだったらきっとかわいい。黒・ネイビー・白のワンカラーで全身まとめて、差し色にヴィンテージアルハンブラのブルーアゲートブレスレット。

このブルーアゲートならばデニムにだって合う。きれいめインディゴデニムに白シャツにブルーアゲート。ホワイトデニムに白シャツにスニーカーまでオールホワイトでアクセサリーはこのブレスレットだけ。やってみたい。

ひと目見た瞬間、秒でそこまでの夢をみちゃった。いい夢みせてもらっちゃったなあ。人間あるいは物語の登場人物への恋と同じで、恋をしたからとは言っても必ずしも現実的な成就に繋がらなくても構わないんですよこういうのは。その人と付き合えなくても構わないし、そのものが自分のものにならなくたって構わない。そうではなくて、目が合った瞬間どれだけ胸がときめいて、「もしもその人が/そのものが自分の身近に存在したらどれだけ素敵だろう」というヴィジョンをどれだけありありと思い浮かべることができるかが大切なんですよ。それがどれだけ我が心をインスパイアするのか、それがいちばん大切。それは別名「妄想」であるわけなんですども! でも、それは美しいと感じたものに出会って揺さぶられた私の心から生まれた大切な夢ではあるんですよ。

「算数セットのおはじきにしか見えない人」にとっては「百万円のおはじき」であるにしたってですよ。

(いやたとえ百万円のおはじきだったとしても当番はそこにも夢を見ますが?? 半貴石を金のミル打ちでふちどったおはじきかわいいじゃんよ)

はぁー、かわいいなあ、とヴァン・クリーフ・アンド・アーペルの公式サイトで「アルハンブラ」シリーズのカタログを眺めて溜息をついています。我が恋するヴィンテージアルハンブラ5モチーフブレスレット・ブルーアゲートの君は在庫なしです。白蝶貝のブレスレットはあります。指輪やペンダントにはブルーアゲートがあります。でも、他のどれも当番のハートには刺さらない。色が好きじゃない、ペンダントはガーリーすぎ、真ん中に花芯のように石がついているのはイヤ、我が恋するデザインはたったひとつだけ。あのブルーアゲートのブレスレット以外は同じアルハンブラでも全然欲しいと思えない。

「うちのアルハンブラはこんな装いに合わせて着けると、ほら素敵でしょう」と提示されているコーディネートもいまひとつ当番好みではない。パフッとふくらんだお袖のかわいらしいニットを身につけた素敵なロングヘアのお嬢様がシロツメクサの首飾りみたいに白蝶貝のアルハンブラネックレスを巻いている。うん、かわいい、かわいいし、これがブランドのコンセプトなんだろうけれど、当番はそういう装いをしたいわけではないし、そういう装いをするためにあのブレスレットがほしいわけではない。

アルハンブラと合わせて統一感があるのは、公式サイトのコーディネート例みたいなものの方だと思うんだ。でも、もし当番が着けるとしたら「アルハンブラが全体に調和して統一感のある感じ」ではなくて「アルハンブラが全体の『外し』になっているような感じ」にしたいんだ。「カチッとしたスーツの袖口に妙にかわいいブレスレットが覗いてるなあと思ったらアルハンブラじゃん!」「インディゴデニムにきれいめシャツでお花のブレスレットしてる元気なカジュアルおばあちゃんがいるなあと思ったらアルハンブラじゃん!」みたいな。白蝶貝やブラックオニキスだとただそこだけがエレガントでフェミニンになっちゃうところがブルーアゲートならポンと抜けた雰囲気になる予感があるんだ。実際に実物を身につけてみたわけではないから間違っているかもしれないけれど。

イヤ本当に何言ってるんですかね当番さんは。恋ですか。恋ですねこれはね。ものすごく「好きーっ!」と思えるものに行き当たってしまって、いま急性症状が出ているんですね。すぐ買いに行けるようなお値段設定とすぐ買いに行けるような懐具合でなかったからかろうじて命拾いしているけれど、もし富豪だったら買いに飛んでいっちゃってますね。 

面白いから記録しておきますね。「2025年2月、星見当番はヴァン・クリーフ・アンド・アーペルのヴィンテージアルハンブラ5モチーフに恋していた」って。


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星見当番
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