水瓶座19度「山火事鎮火」
2019年2月7日午前11時14分、トランジット太陽が水瓶座数え19度へ入りました。水瓶座数え19度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮したら「山火事鎮火」
「♒19山火事鎮火」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「鎮火された(ある)森林火災」。青字が1975年ルディア版「水と化学薬品と純粋な筋肉の力を用いて鎮火されつつある(ある)森林火災」forest fire は森林火災、山火事。
「♒19山火事鎮火」の番地チェック。水瓶座後半(復路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第4度数。どの5度組でも第4度数は第3度数を裏打ちする。第3度数は第1度数と第2度数のこども。磯野家で言えば第4度数はマスオ。
「♒16働く実業家」が波平、テーマを打ちだす。大志の背後には常にビジネスが存在する。儲けを出して初めて大きな事業を進めることができる。「♒17猛犬注意」がフネ、波平を裏打ちする。利潤を追求すれば富が貯まる。富は狙われやすい。番犬を置いて財産を守る。
「♒18素顔の暴露」がサザエ、波平とフネをいいとこ取りする。仮面に隠してきた秘密が表沙汰になる。Stranger than you dreamt it? 「♒19山火事鎮火」がマスオ、サザエを裏打ちする。秘密が晒されるとしばしば炎上する――山火事のように。それをあらゆる手段を用いて鎮火する。
サビアンシンボルどこかで見たシリーズ「炎上と鎮火」。自然災害のサビアンシンボルは数多くあるので割愛。自然災害ではないけれど「燃えて」「消し止める」シンボルの仲間として「♍13炎上の抑止」をご紹介しよう。こちらは政治的な炎上。実力者がきっちりと鎮圧する。
他の自然災害――大雨、大雪、暴風、河川の氾濫や土砂崩れ――と違い、山火事は人間の不注意によっても起こり得る。そしてある程度は人間の手と知恵で食い止めることのできる災害でもある。もちろん規模が大き過ぎればなす術もないが、ある程度の山火事であれば消火できる。
もちろん、山火事の消火は簡単な仕事ではない。人知と体力の限りを尽くしても、風向きや天候によっては手も足も出ないことがある。しかし食い止められる可能性があるならば、敢然と立ち向かう。「火事場の馬鹿力」という言葉もある。切迫した状況で発揮される、予想外の力。
「火事場の馬鹿力」――当番と同世代だと真面目な場所でもうっかり「火事場のクソ力」と言い間違ってしまいがち。「火事場のクソ力」は『キン肉マン』に登場する架空の能力。中身はほぼ「火事場の馬鹿力」だけど「自分が窮地に陥る」他に「友のため」も発動条件となる点が違う。
ひとつ前、山羊座の数え19度と比べてみよう。山羊座は地の活動サイン、初冬の地。その数え19度は「♑19子供の使い」、テーマを打ちだす。5歳くらいのこどもが大きな買い物袋を抱えている。ちいさくても、身近な人の役に立ちたいと願う。ちいさなことでも、やり遂げたいと願う。
水瓶座は風の固定サイン、真冬の風。その数え19度は「♒19山火事鎮火」、♑19を裏打ちする。♑19が「身近なひとの役に立ちたい」が動機の買い物だったことを考えると、それを裏打ちする♒19の消火活動も「誰かのため」であることが想定できる。しかも♑19より大勢の誰かのため。
「♒19山火事鎮火」の対向シンボルを見てみよう。「♌19屋形船で宴会」はハウスボートでのパーティー。♒19が山火事(森林火災)を大わらわで鎮火しているのに対し、♌19は水に浮かぶハウスボートでどんちゃん騒ぎ。火と水、公的な消火活動と私的な楽しみ。わかりやすく対照的。
「♒19山火事鎮火」とスクエアになるのは「♉19新大陸浮上」と「♏19オウム返し」。♉19と♏19はオポジションであり、♌19 と♒19が作るオポジションと直角に交わる。固定サイン数え19度の火地風水が揃い、ホロスコープを四等分するグランドクロス。
「♉19新大陸浮上」は海底から浮かび上がる新たな大陸。押さえつけるもの、邪魔物がなくなるとその下から新しいものが浮上してくる。「♏19オウム返し」は人間の言うことへ耳を傾け、そのまま真似をするオウム。オウムが何を覚えるかはお手本次第。飼主は言葉遣いに注意。
押さえ込むものがなくなると浮上してくる♉19。言われるままに覚えて繰り返してしまう♏19。水上で心のままに浮かれ騒ぐ♌19。燃え上がろうとするものを必死に押さえ込む♒19。固定サイン数え19度はストッパーの有無に関係がある。それがあれば押さえ込まれ、なければ野放し。
「♒19山火事鎮火」とトラインになるのは「♊19大きな古書」と「♎19虎視眈々」。登場順は最後だが水瓶座は風の固定サイン、まんなかの風。風の活動サイン、天秤座を水瓶座が裏打ちし、風の柔軟サイン、双子座が天秤座と水瓶座をいいとこ取りする。
天秤座は風の活動サイン、はじめの風。その数え19度は「虎視眈々」、テーマを打ちだす。カタギが結束するように、悪党も悪党で結束する。水瓶座は風の固定サイン、まんなかの風。その数え19度は「♒19山火事鎮火」、♎19を裏打ちする。山火事の被害を皆で力を合わせて止める。
双子座は風の柔軟サイン、おわりの風。その数え19度は「♊19大きな古書」、♎19と♒19をいいとこ取りする。♎19は世に居場所のない悪党たちが頼りにする身内の結束。♒19は周辺住民が頼りにする消防隊の結束。♊19は大きな古典の書物。現代人が頼りにする古典知識の集大成。
「♒19山火事鎮火」は水瓶座後半(復路)第1グループ(はじめ)第4度数。水瓶座前半で♒19と対になるのは同じ第1グループ第4度数の「♒4インドの行者」。インドの行者は自分の技術と霊的領域からもってくる力を総動員し、病み傷ついた患者の心身を癒やす。
個人であるヒーラーが霊的な力を動員して個人である患者を癒やす♒4とは対照的に、♒19では複数の人間が水と化学的消火剤と純粋な肉体労働という物質的な手段を総動員して自然災害である山火事を鎮火する。規模と手段は違うが、♒4と♒19はどちらもトラブルシューティングだ。
うまれたときのホロスコープで「♒19山火事鎮火」はどのハウスにある?2019年2月8日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌
で確認しよう
「○○○○で(五音・ハウス) 逆転力を(水瓶座) 発揮する(太陽) やっとのことで山火事鎮火(♒19)」
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