「グレートコンジャンクションって何ですか」と訊かれたら
2020年11月29日のツイートまとめ。2020年12月20日のグレートコンジャンクションを控えて星の民がわっしょいわっしょいする中、「ノット星の民から『最近よく流れてくるグレートコンジャンクションって何ですか?』と訊かれたら何をどこまで、どんな風に説明する?」という話題が持ち上がった。当番ならばどう応じるか? という話。以下、当時のツリー。
【「グレコンって何ですか?」と問われたら当番が言いだすこと】
当番「どこから知りたいの? 言葉の定義から? コンジャンクションはわかる? どの辺まで知りたいの? 何分くらい話聞いてられる? なんで聞きたいの? 星クラがわっしょいしてる理由を知りたいの? 自分にどう関係するかを知りたいの? 悪いけど運勢占いなら有料で」
質問者「アッアッもういいです」
どう説明するか、どこまで説明するかを決めるためにまず相手がどこからどこまで説明してほしいのか、何を知っていて何を知らないか確認したいんですよ(ニコニコ)?
えっ、星クラのみんなたち、クラスタ外から「グレートコンジャンクションって何?」って言われたらどこから始めてどこまで説明するの?? 質問されたとき「なんでそれ質問したくなったの? どこでその言葉を見かけた?」とか聞きたくならない???
「まず『コンジャンクション』からわからない人」を想定しての、当番の回答例
当番「まず『コンジャンクション』これは『接続』という意味の英語だけど、西洋占星術では複数の天体が地球から見て同じ方向にあることを呼びます。日本語だと『合』とか『会合』ね。たとえば『新月』は太陽と月の『合』」
続き
当番「『グレートコンジャンクション』は、『合のすごいやつ』みたいな意味ね。『大会合』。何が『すごい』のかというと、西洋占星術で見る惑星のうち、『肉眼で見える』かつ『動きが遅くて滅多に同じ方向に並ばない』ツートップの惑星が『合』になること。具体的には木星と土星ね」
当番「太陽と月の『合』なら1ヶ月に1回、毎月起こるけれど、木星と土星が『合』するのは約20年に1回。占いクラスタが『グレートコンジャンクション』でわっしょいわっしょいしているのは、前のわっしょいわっしょいが20年前で、これを逃したら次のわっしょいわっしょいはまた20年後だからです」
これが当番バージョンの「5分で説明するグレコン」。「いや、そういう言葉の定義とかはよくって。グレートコンジャンクションに何の意味があるの?それ自分にどういう関係があるの?」と質問者が言い出したら「だってあなたの質問は『グレートコンジャンクションって何』だったじゃないですか」と返す。
や、「グレコンにどんな意味があるのか(特に自分の運勢的な意味で)」っていうのが質問の核心なら最初からそう言ってちょうだいよ「それは有料で」って言うからさ、っていう….…。あるいは「グレコンが気になる貴方に! まるごとグレコン特集号!」ってマイカレンダー(※説話社が発行している占い専門雑誌)貸すよ当番は? その方が速いし。
質問者「えっ、じゃあ当番さん個人の感想でいいんで、当番さんがグレートコンジャンクションでわっしょいわっしょいする理由って何なんですか?」
当番「え? だって空を見上げたら木星と土星がひと目で見られるの20年にいっぺんしかないのよ、ワクワクしない? え?? しないの??? なんで????」
それだけでじゅうぶんわっしょいわっしょいの理由になるだろォォォォ? 普段、木星がどれなのか、土星がどれなのか、肉眼で確かめることもなくホロスコープだけ眺めている人達にも、「あれが木星と土星だ」って見つけてもらいやすくなるレアな天体イベントだもんわっしょいわっしょいするわよ!!!!!
質問者「グレートコンジャンクションの定義はわかったんで、次は『木星と土星が合になる意味』を知りたいんですが」
当番「『西洋占星術講座初級・天体の意味とアスペクト』を御所望という意味でよろしいですかね? 当番から有料で教わりたい?? それとも当番が本か雑誌を紹介して自習する???😊」
ちょうど12月だし「グレートコンジャンクション、木星と土星の大会合は時代の変わり目として古い時代から重要視されてきたんだ。一説によれば、ナザレのイエス誕生を告げた『ベツレヘムの星』、クリスマスツリーの飾りに今も残るあの星も木星と土星の大会合だったという話もある」なんて話も混ぜるかな。
当番さんがプラネタリウムの職員だったらぜったいこの「木星と土星の大会合とクリスマスの星」でお子様向けクリスマスプログラム1本ひねり出すところだわよ(当番さんはプラネタリウムの職員ではない)。
渋谷のプラネタリウム職員さんに聞いた話では、日本のプラネタリウムでは7月の七夕と12月のクリスマスがいちばんお客さん入るんだってさ。さーもあーりなーん.。゚+.(・∀・)゚+.゚
【グレコンが20年にいちどであることが気になりだす当番】
グレートコンジャンクションと言えば、当番グレートコンジャンクションの周期をよく間違えるんだけど(あれ30年だっけ20年だっけ的な)。あれはどういうわけで20年にいっぺんなんだっけ??
木星の周期約12年
土星の周期約30年(29年半くらい)
60年の間に土星は2周して木星は5周するから……あれ?
えーとえーと……
20年は土星の周期(約30年)の約2/3で?
木星にしてみれば12年周期なのだから20年は12年+8年、8年は1周期2/3、あっなるほど??
スタート時に土星が牡羊座にいたとして、20年目には2/3周して射手座にいて???
同じく牡羊座にいた木星は20年後に1と2/3周して射手座に来る。
あっあっ、そうかそれで約20年か。把握。もう忘れない。
射手座でグレートコンジャンクションが起きたら、その更に20年後は射手座を1として9番目のサインで再び合になるから獅子座のグレコン、獅子座グレコンの20年後は牡羊座のグレコン……と少しずつ度数はズレるものの、しばらく「火のグレコン時代」になるわけか……で、それに地のグレコン時代が続く。
そしてしばらく地サインのグレコンばかり起こる時代(ここ200年くらい)を経て、この12月に起こるグレートコンジャンクションは風サインの水瓶座で起こる。その20年後は天秤座のグレコンで、その更に20年後は双子座のグレコンで、更に更に20年後はまた水瓶座のグレコン。風のグレコンは来世紀まで続く。
(RT先でいくつか反応をもらい)うん、最初「最小公倍数じゃな?あれ?でも12と30の最小公倍数は60じゃな?じゃあ何でグレートコンジャンクションは60年に1度ではなく60年の間に3度も起こるんじゃ??」という迷路にハマってしまって抜けられなかったのだ……分数で考えたら何かわからんが迷路から抜けられた。
誰か算数と国語両方強い星の民、「約30年周期の土星と約12年周期の木星が60年間に3回コンジャンクションを起こすしくみ」を解説して……これはさんすうだめにんげんの当番の手に負えない……
「何年にいっぺん実家に帰る」だと「牡羊座で顔を合わせた木星と土星が次に同じ牡羊座で顔を合わせるのは60年後」になるんですよ……でも「20年後には射手座で顔を合わせることになり、40年後には獅子座で合うことになり、60年後にまた牡羊座で」をどうあらわしたらいいのか……うううう……頭痛い……
(更にRT先で計算チャレンジャーからの新たな質問が出て)「木星くんと土星くんは、いったいどの円周を回っているのか」「サインが詰まっているあの円周は何なのか」
あれは「ゾディアック(獣帯 じゅうたい)の円」です。「獣帯」は「地球から見た太陽の通り道・黄道」を挟んで南北に8度ずつの幅を持たせた帯ね。
その獣帯を、春分点を始点にして30度ずつ12等分し、制定当時に各区間最寄りの星座名をつけて呼んだのが「サイン(宮)」。西洋占星術で「木星の周期は約12年、土星は約30年」というのは、「獣帯の12サインを1周して戻ってくるまでの周期」です。
「木星くんと土星くんは、それぞれの公転軌道を回っているのではないのか?」イエース、天文学的にはその通りでっす。でも西洋占星術は地球から空を見上げて、地球から見える獣帯を頼りに「土星くんが磨羯宮(春分点から270度か離れた冬至点から始まる30度分のエリア)にいる」と位置を表現するので……
グレートコンジャンクションの周期を割り出すとき、逆行は考えなくていいと思うんだ、あれは「地球も公転しているせいでそう見える」やつで、木星も土星も実際には逆行していないから「トータル何年で1周している」で捉えていいと思う……たぶん……
ゆご氏カペラ氏なり氏(3人とも当番のフォロワーかフォロワーのフォロワー)まで巻き込み、日曜日の夜、満月のもとで「グレコンはなぜ20年周期なのか」というややこしい話を始めてしまっためんどくさいヒューマンは誰だ!当番だ!!すまねえ、当番が算数音痴なばっかりに!!!
風サインのグレコンを控えて「だって実際約20年ごとに起こってきたわけだし」という過去の実績ではなく「なぜ20年ごとになるのか?」という計算を知りたがり始める当番(たち)である……ああしかし、当番にはあまりにも風が少ない! 火と水ばかりある!!
調子づいてた小さな自分
風に遊ばれて
やっとここに立っていた♪
#やけくそ
当番さん風サインの天体冥王星しか持ってないんやで……水星はデトリで海王星とオーブ4の合なんや……ところで今回の満月、その水星と海王星の真ん中にT月がスポッて、スポッて……
間違えた、当番のN水星とN海王星オーブ4合の隙間にハマっているの、T太陽。その対向に双子座のT月が来て満月。
何が面白いって、今夜の「グレコンは何故20年周期?」と言い出した当番は射手座、それに乗ったゆご氏もカペラ氏も射手座……射手座の民、風にあそばれすぎ
どうにもならない今日だけど
平坦な道じゃきっとつまらない
君と生きてくあしただから
這い上がるくらいがちょうどいい
……いや這い上が……るのは……ちょうどよくは……もう少し平坦な道でも……風の時代……
【一夜明けて2020年11月30日】
おはよごじます……おお……当番が力尽きた後もカペラ氏がまだ計算してくださっている……昨晩は算数音痴な当番がうっかり「木星は約12年周期、土星は約30年周期で12サインを一周するけれど、それで会合の周期が約20年になるのはなぜ?」などと言い出したばっかりに月夜の計算祭りになってしまい。
グレコン20年周期をどう計算する祭りに乗って解法を探したり計算したり考えかたを教えたりしてくれた星クラのみんなたち、ありがとう……ありがとうございます……これで……もしもクラスタ外から「グレートコンジャンクションってなぜ20年周期なの?」と訊かれたときに慌てずに済み……いや慌てるわ!
問題は……「20年周期の計算方法を(説明する側が)理解したとして、それを(質問者に)どう説明すればわかって/わかった気になってもらえるかはまた別の話である」ということでございます……いやー本当に大変ですよね(たとえば高校物理はおろか中学数学もあやしい当番みたいな相手に)説明するの!
これまとめる……? まとめておく……?? 「グレートコンジャンクションってなんで60年に1回じゃなくて3回起こるんだろうね?」とか言い出す第2第3の当番が出てきたときにまとめのURL投げられるようにしておく??? 前段の「グレコンどうやって説明する?」あたりから????
【2024年10月追記】
というわけで4年も経過してから顛末をまとめました。この連投の2日後である2020年12月1日、当番はTwitter上で #グレートコンジャンクションを肉眼で見ようぜ というハッシュタグを作り毎日夕方になると「西の空を見て、土星へどんどん近づいていく木星を見よう」というアナウンスを始める。
お気が向いたらサポートをお願いします!サポートは当番の紅茶代となり、ひいては明日への活力となります