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乙女座2度「主に従う」

2018年8月24日14時03分、トランジット太陽が乙女座数え2度へ入りました。乙女座数え2度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「主(しゅ)に従う」

「♍2主に従う」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「A large white cross upraised 掲げられた(ある)大きな白い十字架」。青字が1975j年ルディア版「A large white cross dominates the landscape. (ある)大きな白い十字架がそびえたつ」。dominate the landscape は直訳すると「風景を圧する(占める)」だが、これは慣用句で「そびえたつ」という意味。

「♍2主に従う」の番地チェック。乙女座前半(往路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第2度数。どの5度組でも第2度数は第1度数の出したテーマを裏打ちする。磯野家で言えば第2度数はフネ。

私事で恐縮ですが「♍2主に従う」は当番のネイタル月の度数でございます。

「♍1顔はアイコン」が波平、見せたい特徴は盛って、そうでないところはそれなりに。強調と省略の使い分け、乙女座に入ったら自分の顔に責任持たなきゃ。「♍2主に従う」がフネ、♍1を裏打ちする。頭上へ聳えたつ大きな白い十字架。信じる者にとっての拠りどころ。

「♍1顔はアイコン」の肖像画はある個人を他の人々から見分けるためのアイコン。「♍2主に従う」の十字架はキリスト(教)のアイコン。「アイコン」は「イコン(聖像)」の英語読みだという話は♍1でしたね。個人の肖像画はちいさなアイコン、十字架は大きなアイコン。

肖像画を書くとき、そのひとの秀でた(抜きん出た)特徴を「盛って」描く。そこへ見る人の視線が行くように。そこを見て「あの人だ」とわかってもらえるように。「見分ける」は「見・分ける」だ。「識別する」は「認識して・区別する」。盛った部分以外は省略。ミスリード防止。

風景(landscape)の中に大きな白い十字架が聳えたっている。そのたったひとつの大きな十字架が風景(landscape)を占めている(dominates)。肖像画の中の目立つ目鼻みたいに、風景の中で「ああこれは○○という土地の風景だな」と目鼻になっているのがその十字架。

十字架ではないのだけれど、♍2の大きな白い十字架を思うとき当番の頭によく浮かぶのはこれ。ブラジルの「コルコバードのキリスト像」。十字架ではない……でも巨大なキリストが十字型に腕を広げて立っていて、landscape を dominate しているでしょ。

いちばん目立つ特徴が強調されて、残りは省略される。肖像画も風景も同じ。十字架という大きなアイコンの下に、信徒たちは個々人を示す小さなアイコンである頭を垂れる。それぞれを見分ける小さな違いはあっても、それは十字架という大きなしるしの前では取るに足りないもの。

強調と省略。聳えたつ大きな白い十字架のもとで、個人は一歩さがってこうべを垂れる。個々人の間に色々と違いはあるけれど、十字架という大きなイコン(アイコン)のもとに集ったとき、人々の差異はどうでもよくなる。私たちはみんな主の仔羊。黒い仔羊も仔羊のうち。

「♍2主に従う」とトラインになるのは「♉2稲妻走る」。牡牛座は地の不動サイン、まんなかの地。その数え2度は空を裂いて電位の高きから低きへと稲光が奔る。乙女座は地の柔軟サイン、おわりの地。その数え2度は風景を圧するように大きな十字架がそびえ立つ。圧倒的な存在感。

♉2も♍2もトップダウン。稲妻奔る、目を奪われる。十字架が立つ、いちばん目立つ。稲妻奔る、お臍を隠せ。十字架が立つ、頭を下げて。

「♍2主に従う」とスクエアになるのは「♊2サンタ襲来」。双子座は風の柔軟サイン、晩春の風。その数え2度は信じて待つ子らの眠っている間にこっそりサンタがやってくる。乙女座は地の柔軟サイン、晩夏の地、その数え2度は信じて祈る者たちの頭上に十字架が堂々と聳えたつ。

サンタ襲来、こどもは寝てる。十字架建立、みんなは祈る。双子座も乙女座も水星に支配されている。双子座は風のサイン、こどもの素朴な信仰のしるし、サンタクロースは目に見えない。風は目に見えない。乙女座は地のサイン、十字架は目に見える。どこからでもわかるほど目立つ。

「♍2主に従う」は獅子座の熱い心(passion)を泣く泣く地に埋めて頭を垂れているシンボル「ではない」。十字架はイエスの受難(これも passion と呼ぶ)のしるし、大きなアイコン(イコン)。その苦しみ(passion)を自分も共に背負っていこうとしているひとたちのしるし。

苦しみを受けることを受難、受苦と呼ぶ。イエスが十字架へかけられ刑死したことを特にそう呼ぶ。大文字で始まる Passion 。その苦しみを自分も共に背負うことを compassion と呼ぶ。com は「共に」。 共に・苦しむ。共に・身を捧げる。

獅子座の熱いパッションを泣く泣く、渋々、惜しがりながら埋めているわけではない。私たちを救いたもうたあのひとが命を捧げたのなら、私も命を捧げよう。あのひとが十字架を背負ったならば私も十字架を背負おう。それ以外のすべてのことは小さなこと。

獅子座の目から乙女座の世界を眺めたら泣きたくなるかもしれない。でも乙女座に入ったら獅子座を振り返っている暇はない。帰属がある。優先事項がある。大事なことには心臓を捧げて、そうでもないことにはそれなりに。強調と省略、それが律儀な乙女のポリシー。

うまれたときのホロスコープで「♍2主に従う」はどこにある? 2018年8月24日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) つつましやかに(乙女座) 誇りたい(太陽) 主に従うよ御印(みしるし)のもと(♍2)」

#サビアンシンボル物語

♍2は当番のN月なので自ら詠む

自分からつつましやかに誇りたい 主に従うよ御印のもと(1室♍2のT太陽)

自分からつつましやかに受け入れる 主に従うよ御印のもと(1室♍2のN月)

そびえ立つ白い十字架何もかも捨ててあなたと共に行きます(#サビアン一首 ♍2)

【♍2主に従う をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♎2 6が7になる(となりのサイン)
♏2後の祭り(60度)
♐2風雲急を告げる(90度)
♑2戦争の爪痕(120度)
♓2隠れるリス(180度)
♉2稲妻走る(120度)
♊2サンタ襲来(90度)
♋2俯瞰で下見(60度)

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