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山羊座27度「お遍路さん」

2019年1月16日19時41分、トランジット太陽が山羊座数え27度へ入りました。山羊座数え27度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「お遍路さん」

「♑27お遍路さん」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「A mountain pilgrimage (ある)山の巡礼」。青字が1975年ルディア版「Pilgrims climbing the steep steps leading to a mountain shrine. ある山の寺院へ向かう険しい階段を登る巡礼者たち」pilgrimage は巡礼(をすること)。pilgrim は巡礼者。

「♑27お遍路さん」の番地チェック。山羊座後半(復路)の、5度ずつに分けた第3グループ(おわり)の、第2度数。どの5度組でも第2度数は第1度数の出したテーマを裏打ちする。磯野家で言えば第2度数はフネ。

「♑26滝と虹と妖精」が波平、テーマを打ちだす。落差から滝が、滝から霧が、霧から虹が、虹の中に水の精が。発生するものと発生源の関係。「♑27お遍路さん」がフネ、波平を裏打ちする。発生源があり、何かが発生している。それを求めて我々巡礼者は山上の寺院へ向かった。

巡礼とは人が自分の日常生活圏を出て、ある宗教の聖地や聖域まで訪ねていくこと。pilgrimage の語源はラテン語の peregrinus 「異邦人」とか「通過する者」という意味。西洋占星術用語の「ペレグリン(peregrin)」もこれが語源ね、「その場に何も関係を持たないヨソ者」です。

あなたにとって私ただの通りすがりーちょっと振り向いてみただけのペーレグーリーンー♪と歌うと「ペレグリン」の意味を忘れません……というのはさておき。柴又のお団子屋さんが帝釈天へ行ったら「お詣り」ですが遠方から寅さんファンが帝釈天へ来るのは「聖地巡礼」です。

現代日本では、宗教的な「巡礼」からことばを引っ張ってきて「フィクション作品の舞台やモデルとなった場所を訪ねていく旅」を「聖地巡礼」と呼んだりします。「聖地」と呼ばれるようになる前は「ゆかりの場所」と呼ばれていたりしました。「ゆかり」は「関わり」のこと。

「縁もゆかり(かかわり・つながり)もない者」が「何らかのつながりを求めて『聖地』や『聖なるもののゆかりの地』を訪ねていく」ことが巡礼。ゆかりの地へ行けば、自分もゆかりを得る(つながる)ことができる。そう信じてはるばる旅してくるヨソモノが巡礼者。

「♑26滝と虹と妖精」と「♑27お遍路さん」は方向が逆の一対。♑26の滝は上から下へと落ちる。水の精は滝から派生した虹色の霧の中に現れる。水の精は滝にゆかりのある者。♑27の巡礼者たちはゆかりを求めて山道を下から上へ登る。彼らは聖なるものの源を目指す。

「♑27お遍路さん」の対向シンボルを見てみよう。「♋27災害は平等」は谷間の高級住宅街を襲う嵐。♋26では同じ教養を身に付けられるお金持ち同士だけでお付き合いをしていた。しかし自然災害は貧富を問わず降りかかる。狭い仲間の枠を外して人間同士助け合わないとみんな死ぬ。

♋27の嵐は「降って(ふって、くだって)」くるものだ。大雨、鉄砲水、山崩れ。人々は嵐にのみ込まれまいと川筋を離れ住まいを捨てて避難する。♑27では人々は住まいを離れて山へ、聖地を目指し登っていく。聖なる力のゆかりを得ようと、その源へ近付いていく。

「♑27お遍路さん」とスクエアになるのは「♈27脳内補完」と「♎27高い視点」。♈27と♎27はオポジション(180度)であり、♋27と♑27がつくるオポジションと直角に交わる。活動サインの数え27度が揃いホロスコープを四等分するグランドクロス。

「♈27脳内補完」は想像の中で取り戻す失われた機会。マッチ売りの少女、長屋の花見。♈26は抱えきれないほどの贈物を持っていたが、持たざる者は不足分を脳内補完する。「♎27高い視点」は頭上に静止している飛行機。飛行機は♎26のワシやハトより高い位置を飛ぶ機械の鳥。

現実の不足を発想を変えて脳内補完するのが♈27。白黒ワシハトの二項対立を視点を変えて止揚するのが♎27。生死の危機を「仲間」の範囲を変えて乗り越えるのが♋27。日常では得られない聖なるものとのゆかりを場所を変えて得るのが♑27。活動サイン数え27度たちは「変える」

「♑27お遍路さん」とトラインになるのは「♉27民芸品売り」と「♍27貴婦人の外交」。登場順は最後だが山羊座は地の活動サイン、はじめの地。地の固定サイン、まんなかの地の牡牛座が山羊座を裏打ちし、地の柔軟サイン、おわりの地の乙女座が山羊座と牡牛座をいいとこ取りする。

「♑27お遍路さん」がテーマを打ちだす。巡礼者とは聖地を目指す旅人。聖なるもののゆかりを求め、「源」へ近付いていこうとする旅路そのものが魂を磨く。「♉27民芸品売り」が♑27を裏打ちする。先住民の老女が旅人へ民芸品を売る。自文化の産物、異邦人にも売れるかな?

「♍27貴婦人の外交」が♑27と♉27をいいとこ取りする。貴婦人たちはそれぞれ異なる勢力の利害を背負って宮中へ出仕する。どうにかパワー(権力)の源泉へ、より上流へ近付きたい(♑27)。お茶会は駆け引きの場、貴婦人の戦場(♉27)。今日はベルサイユは大変な人ですこと!

「♑27お遍路さん」は山羊座後半(復路)第3グループ(おわり)第2度数(フネ)。同じ山羊座後半の第1グループ(はじめ)、第2グループ(まんなか)のフネたちと比べてみよう。1がテーマを打ちだし、2が1を裏打ちし、3が1と2をいいとこ取りする関係はグループ間でも成り立つ。

山羊座後半第1グループのフネは「♑17一息つこう」、テーマを打ちだす。我が身をいましめるものを脱ぎ捨てて、こっそり裸で水浴びをする娘。第2グループのフネは「♑22潔い引き際」、♑17を裏打ちする。娘が脱ぐなら将軍も兜を脱ぐ。悪あがきはしない、潔く敗北を認めよう。

山羊座後半第3グループのフネは「♑27お遍路さん」、♑17と♑22をいいとこ取りする。♑17の娘は窮屈な服を脱ぎ、裸で安らぐ。♑22の将軍は潔く兜を脱ぎ、高潔な人格を示す。♑27の巡礼者は聖なる力の源を目指し山を登る。神様の御元を訪ねるのだから俗世の重荷は置いていく。

山羊座後半第3グループ第2度数の「♑27お遍路さん」と前半で対になるのは「♑12自然の研究者」。♑11はキジの特区だったが♑12は自然科学者の特区。研究の成果はその特区を設けた社会へと還元される。♑12の自然科学者は自然を探究し、♑27の巡礼者は聖なるものを追い求める。

うまれたときのホロスコープで「♑27お遍路さん」はどのハウスにある?2019年1月17日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 経験積んで(山羊座) 生きていく(太陽) お遍路さんが山道をゆく(♑27)」

#サビアンシンボル物語

【♑27お遍路さん をより深く理解するための比較対照シンボルリスト】
♒27昔の器新しい花(となりのサイン)
♓27刈入れのとき(60度)
♈27脳内補完(90度)
♉27民芸品売り(120度)
♋27災害は平等(180度)
♍27貴婦人の外交(120度)
♎27高い視点(90度)
♏27威風堂々(60度)

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