盛りの木星・削りの土星
2024年11月27日のツイートまとめに加筆。発端はウラナイ8のデイリーメッセージ『アウトプットは削ぐか盛るか』(夏瀬杏子先生)を読んだこと。
当番は元がモリモリに盛る長文タイプ。後から「いやあまりにも盛りがデカすぎるだろう」と削る特訓をしました。ホロスコープに原因を求めるならば木星がつよつよ(7ハウス魚座、アスペクト複数持ち)で土星がよわよわ(11ハウス蟹座でノーアスペクト)の配置。
その結果、調べたことを5文字くらいに圧縮した後それを解凍して数千字のツリーに展開する(※)アカウントになりました。
※サビアンシンボル原書対訳ノートを39冊作った後、1シンボルにつき一首で三十一文字に圧縮し、次に5文字くらいに圧縮し、最終的にその5文字くらいから1シンボルにつき数千字の解説記事を360本作ったのが #サビアンシンボル物語 です。
元が盛り盛り木星つよつよタイプでも後天的に削ぎ削ぎ土星力をつける特訓はできるし、元が削ぎ削ぎ土星つよつよタイプでも後天的に盛り盛り木星力をつける特訓はできる。占いの出口は「こくご」だぜ!
貼っておくね、占いの出口は「こくご」。たまに出口が「絵」や「踊り」や「歌」になるタイプの占いの民もいるが、だいたいは「こくご(ことば)」が出口だ。
自然にモリモリ長文が出力されてしまうタイプも「自分の文はなぜ長くなるのか」の原因は探っておいた方がいいよと当番は思う。当番が長文になる理由は外出時に荷物が多くなる理由とだいたい同じ。「念のため」が多すぎる。
noteのどこかに骨と肉、土星と木星の話を書いた記憶があるんだけれど見つからないな。これはちょっとだけ掠っている記事。
これも骨と肉の話をちょっとだけしている。
ところで当番のアストロ薄い本代表4冊のうち、「ほとんど骨だけ」が #ホロスコープを描こう 、「骨だけを組み合わせて文を作るよ、そこにちょっとだけ肉をつける練習をしよう」が #はじめてのアストロ短歌 、「骨への肉の付けかた、色々あるよ」が #アストロダイスワークブック 。
そして「ホロスコープという骨に肉をつける方法はまだまだありますのよ! どんな肉をつけたらいいのか迷ったら、いっそのことお嬢様ことばで話してごらんあそばせ!」という肉付け特盛りアストロ薄いおブックが #アストロお嬢様部活動日誌 ですのよ。
伝えたい骨子を受け取りやすくするために肉付けがある。なんのためにその肉付けをそこへ置くのか考えて肉を盛ったり削ったりする。肉付けが薄いものからモリモリのものまで、星見当番のアストロ薄い(たまに厚い)本はBOOTHで売っています。
(当番ツリーを読んでくれた方の「盛り方も削り方もよくわからない」を受けて)まず現状書けるものを書いてみて、書いたものを骨(伝えたい骨子)と肉(骨子を受け取りやすくする肉付け)に分けるところからかな、と思います。骨は土星、肉は木星。骨を渡すために肉があるので、増減するのはみんな肉。自分の文章の骨身を分けられない場合は他の人の文章で骨身を分ける訓練から。
なお、上記(太字部分)は138文字ですが、この138文字の中にも「渡したい骨」と「骨を渡すためにつけた最小限の肉」は存在します。
【別ツリーで木星と土星の話をしたもの】
(これもツイートへの反応への反応として)1ハウスのハウスルーラーが土星、2ハウスが木星というのは「種子(土星)とその芽吹き(木星)」、「根幹(土星)とその枝葉(木星)」の趣があるなと当番は思う。射手座→山羊座で盛りの木星→削りの土星へ変わるのも「枝葉(木星)はいくらでも刈れるが、根(土星)を刈ったら木は死ぬぞ」
土星は「これ以上削ったら死ぬもの」、終わりであり始まり、老人であり赤ちゃん、当代の結実であり次代の種子。木星は「なくても死なないけれどあったら生きやすさが格段にあがるもの」。枝葉が分かれて沢山日を浴びたら根っこにたくさん栄養を送れて、たとえその後枝葉を切り詰められても木は生き残る。
旧ファンタージエンの崩壊から唯一残ったひとつぶの砂。それが土星。バスチアンの想像力を養分にそれが芽吹き、分化し、夜の森ペレリンとなる。それが木星。夜明けと共にペレリンは崩壊して色の砂漠ゴアプとなり、日没と共にその砂からふたたび新たなペレリンが芽吹く。
※ひとつぶの砂から「夜の森ペレリン」が芽吹く話は「♋17一粒万倍」の解説ページに収録しています。
【話のコアが土星、必要に応じて補強するのが木星】
はい、ここまで割と抽象的な話をしております。盛る能力と削ぐ能力、両方使えた方がいいことはいい。大抵はどちらかが得手でもう片方は相対的に不得手です。不得手な側は後から訓練である程度まで伸ばせるので、まずは現時点での自分の得手・不得手、どちらをやるときに困りごとが多いかを把握することが必要。
当番note内で土星強化に関する記事はこの4件辺り。ただ長さを縮めればいいという話ではなくて「話の『骨』『種』『コア』『根っこ』(呼びかたはどれでもいい)」を探し当てて残すこと。絞りに絞っても残るものは何なのか。「これらすべてのことばは何のためにあるの」「これらすべての行動は何のためにしているの」の答えとなるもの。たとえばそのコアは、記事のタイトルにできるくらい、講座のキャッチフレーズにできるくらい、削ぎ落とされているか? という目で見てみる。自分の書いてみたものからコアを掘り出せないときは、他人が書いたものを多く読んで「ここがこの文のコアだ」と思うものを抜き出すトレーニングをしてからもういちど自分でも書いてみる。
次に「盛りの木星」を強化することに関係する記事3選(うち1記事のみ有料)。当番自身は盛る能力の方が高い性質なのであまり「盛りかた」の記事は書いていない。この3記事くらい。「対になる概念」「隣接する概念」と枝葉を広げて比較していくことで、解像度を上げる方法。あるサインと別のサイン、ある星と別の星で書きムラが出ないようにするために「ひとそろい書ききるまでやめない」トレーニング。
「骨子は書ける、でも、この骨子をどのように盛れば?」「いつだってモリモリには書ける、でも、このモリモリをどうやって取捨選択すれば?」というありそうな迷いへのアンサーについては、当番まだ記事にしたことがない。いつか書くかもしれない。今の時点で書けることだけここへ残しておこう。
「骨子(土星)を届けるための盛り(木星)」にも「なぜそこをそのように盛る(加筆する)のか」という理由がある。「盛り」の種類分けをしよう。自分の書いたものを種類分けしてもいいし、先達が書いたものを骨(土星)と身(木星)へ分けながら「この『身(骨の上に盛った部分)』は何のためにここにこうして置かれたのか」を考えてみてもいい。
「盛り」の種類と目的リスト
1 前提条件や基礎知識を共有するための加筆(「みんなが知っていて改めて説明しなくてもいいこと」であれば不要、想定読者に初心者を含めるならば必要)
2 抽象的な骨子を具体的な事柄へ繋げるための例示や比喩(抽象的な話を抽象的なまま理解できる人だけが対象であれば不要、そうでない読者も想定するのであれば理解のガイドとして実例や比喩が必要)
3 全体的に初心者向けとして書いた後の中級者向け加筆、あるいは基礎編を書いた後の応用編の加筆(自分の余力と外的土星要因の兼ね合いで決まる)(外的土星要因とは「提出期限」「使えるページ数」「講座や発表の持ち時間」等)
4 「その書き手特有の味」としての「盛り」(全開にしていい場とそうではない場がある。依頼原稿ならば依頼元の要請に合わせて自分の味を薄める必要があるけれど、自分を知ってもらうために自分で書いているnoteで自分の味を出さなくて他にどこで出すのかという話。noteやTwitterでの当番は、ご覧のとおり盛りたい放題で書いている)
そうそう、「土星にも『外からやってくる土星』と『内部から出てくる土星』があってだな」という話もいずれ書きたい。「外からやってくる土星」は時間や空間の制限ね。「内側から出てくる土星」は「そこを削ったら書く意味がない『骨・コア・根っこ』」ね。
そんなわけで、本日も小さな骨の周りにお肉モリモリでお届けしました。アストロ界隈のラーメン二郎、あるいは喫茶マウンテンとお呼びくださってもよろしくってよ。では本日のところはこれにて、ごきげんよう!