「素敵な断面」演出しましょ
アルテミス涼さんの最新note(2025年1月14日公開)がとても素敵だったのでご紹介。まずは全文、読んでほしい。
フルーツたっぷりの断面を見せるミルクレープのワンカットからアルテミス涼さんがイメージを広げていって、「人間の魅力も『どこで切り分けるか』によって伝わるものが変わる」へ行きつく。ホールケーキを縦に切っても横に切っても8等分できるけれど、「はい、ひとり分」とお皿にのせたとき、受け取ったひとが誰でも「そのケーキの魅力」を一望できる素敵な断面はどう切ったら現れる?
いい。しみじみと、いい喩えですねえ「ケーキの断面」。自己プロデュースの比喩として、とってもいい。たくさんの人に読んでほしい。そしてソロ活占い師及びソロ活占い師を目指す人達は、「自分というケーキ」にどんな具材を重ね、どの面でスパッとひと切れ切り取って展示ケースへ並べるのかということをイメージしてほしい。
ソロ活占い師として将来的に「お客さん、あなたというケーキにはこんな素敵な中身が詰まっていて、それを見せるにはここ! この線でスパッと切ってみせるといい断面がぎっしりで映えますよ」ということを伝えていけるようになる第一歩として、まずは「自分というケーキ」の中身研究と切りかた研究から。
「自分というケーキの中には、もともと何と何が挟まれているか」を調べる。西洋占星術であれば、出生図を読む。それから、「これまでの人生の行きがかり」上で占い以外にどんな経験を積んできたのかを棚卸しする。当番は「どんな経験も占いの肥やし」と言っていますが、きれいめな言いかたに直せば「どんな経験も自分というケーキの具材」。「ソロ活占い師というケーキ」の中に「占いとは関係のない自分の人生経験」だってレイヤー(層)として必ず含まれています。そこを、あなたや私というケーキにおける「フレーバー(風味)」として活かさないのはとてももったいないこと。その、占い以外で培ってきた人生経験や考えかたや表現力が「他のケーキではない、あなたや私というケーキ」の持ち味になるのだから。
当番の過去記事で言うと「手札と山札」の「手札」の部分を棚卸しする話が近いです。
もうひとつ当番の過去記事から挙げるなら『「占い以外にできること」は何ですか』の話も近い。
「複数の情報を整理し、コンパクトにまとめ、スパッと渡すための『かたち』を用意する」という点では『#12サイン清く正しく美しく』や『#アストロダイスでサブウェイチャレンジ』の記事が当番のよくやる「切りかた」サンプル
自分の棚卸しとして、年表作りはおすすめ。そして年表作りにも複数の「切り口」があるよ。「何歳のときに何が起きたか」だけでなく「何歳のときに何が好きだったか」や「何歳のときに何を習得したか」年表も作るといいです。その遍歴は、「今の自分」というケーキの中に何らかの具材やフレーバーとして必ず挟まっているはずだから。
星見当番というケーキの中にはですね、「西洋占星術」という層の間に「時代劇や海外ファンタジーを見て育っている」「七五調が好き」「別々のものの間に『共通パターン』を見つけ、組み合わせたり入れ替えたりして面白いものを作るのが得意(替え歌・パロディ・二次創作適性)」なんかが挟まっています。「『西洋占星術』と『別の何か』を組み合わせたら笑えるものができて、それを見て笑って遊ぶ間に西洋占星術の基礎がなんとなく頭に入ってくる」というのを飽きもせず作っては公開していて、それが当番の「味」というものですね。
西洋占星術に短歌をブレンドしたり、お嬢様ことば縛りで西洋占星術を語ってみたり。
「何のフレーバーも何の具材も入っていない『プレーンなソロ活占い師』」なんて、本当はひとりもいませんのよ。占いというスポンジとクリームの間に、みんな何かしら「挟まっているもの」があるはず。そして「最初から挟まっているものだけ」でどうにかしようとしなくてもよろしいんですのよ、具材もフレーバーも追加可能だし、取捨選択も勿論可能。ソロ活占い師はみーんな、ケーキ職人。「ケーキ」を「自分」ではなく「自分が売る占いのメニュー、占いの記事」と捉えたら、1種類きりではなく何種類だって作れてしまう。さて、何を挟んでどう切って、ショーケースに並べてる? あなたのつくる素敵な断面、あなた渾身のケーキが並ぶぴかぴかのショーケース、見せて見せて!