見出し画像

蠍座27度「威風堂々」

2018年11月18日18時54分、トランジット太陽が蠍座数え27度へ入りました。蠍座数え27度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「威風堂々」

「♏27威風堂々」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「A military bandon the march 行進する(ある)軍楽隊」。青字が1975年ルディア版「A military band marches noisily on through the city streets. ある軍楽隊が街の通りをかしましく行進していく」march on は「(どんどんと)行進していく」。His truth is marching on

「♏27威風堂々」の番地チェック。蠍座後半(復路)の、5度ずつに分けた第3グループ(おわり)の、第2度数。どの5度組でも第2度数は第1度数を裏打ちする。磯野家で言えば第2度数はフネ。

「♏26原住民の野営」が波平、グループのテーマを打ちだす。どこへ行こうが、その場所なりに、いつものように、やっていきましょう。「♏27威風堂々」がフネ、波平を裏打ちする。どこへ行こうが、いつものように、われわれ流で。行進曲を吹き鳴らし、威風堂々押し通る。

私事ですが♏27は当番のネイタル火星がある度数です。つまり本日は我が火星にトランジット太陽が合の日です。

「かしましく 行進曲を 吹きたてて 軍楽隊が 街なかをゆく」
#サビアン一首 通番237 蠍座数え27度)

行進曲(march)は軍楽隊と共に生まれ、その軍楽隊はどこで生まれたかというとオスマントルコ軍で生まれた。ドラムが行進の音頭を取り、伝令にも使われる喇叭が旋律を奏でる。動画はトルコの伝統的軍楽隊(mehter メフテル)が行進する様子。

モーツァルトやベートーヴェンの「トルコ行進曲」、シューベルトの「軍隊行進曲」。オスマントルコ軍楽隊の特徴的なビート「ズンダッタッタ・ズンダッタッタ・ズンダ・ズンダ・ズンダッタッタ」が入っている。もっと時代が下るとさほどトルコ風ではない行進曲も登場するけれど。

きらびやかな衣装を身につけ、ドラムのビートと共に勇壮な曲を吹き鳴らす。外に向かっては自軍の威風を誇示し、内に向かっては兵士たちの士気を高める。我らが来たぞ、我らが来たぞ、道を開けよ、我らに従え、と軍楽隊はやってくる。味方は歓呼し、こどもたちははしゃぐ。

♏27のこのシンボルはよく「価値観をガンガン押し付けてくる」と言われるけれど、銃や剣で押し付けるわけじゃない。ビートでノセてくる。ペンよりも剣よりも、ノリの影響力を軍楽隊は熟知している。「押し付けがましい」と気取られたら♏27の名折れ。ヤツらのノリに気をつけろ。

名調子に御用心。マーチのビートに御用心。ついついビートに合わせて歩くようになったら御用心。軍楽隊がある日「戦闘曲」を吹き出したらワーッと走り出したくなるかもしれない。……逆に言えば、ビートでノセていくような伝えかたを見つければ何でも伝わりやすくなる。

良し悪しの話ではないです。「知っとこ?」という話です。そのズンダッタは何に使えるのか。きらびやかな制服でノリよくやってくる楽隊はズンダッタを使って何を印象付けようとしているのか。♏27に火星を持つ当番の余談でした。当番もズンダッタの力を使っているよ、御用心。

蠍座のひとつ前、天秤座の数え27度を見てみよう。「♎27高い視点」は頭上に浮かんでいる飛行機。♎27は「♎26白黒反転」を裏打ちする。武力と平和を象徴するワシとハトよりも更に上空を飛ぶ大きな機械の鳥。高いところから失礼します! それって似たりよったりじゃないですか?

「♏27威風堂々」は「♏26原住民の野営」を裏打ちする。どこへ行こうがいつものように、とは言え行き先に合わせてあるものでやっていくのが♏26。♏27はどこへ行こうがいつものように、行き先が自分たちの色に染まったっていいんじゃね?よし塗って行こう(スプラトゥーンか)

「♏27威風堂々」の対向シンボルを見てみよう。「♉27民芸品売り」は道端で観光客に自部族のビーズ細工を売るインディアンのおばあさん。♉27は♉26を裏打ちする。♉26は同じ文化の中にいるセニョリータに歌に包んだ恋心を差し出した。♉27はヨソの人に自部族の民芸品を売る。

♉26は自文化の産物を内輪でやりとりする。♉27は自文化の産物を外へ向けて打ちだし、代金を得る。この対の対向にある♏26と♏27も同じ。♏26は代々の智慧と手に入るものを使い内輪でなんとかやっていく。♏27は自分たちのやりかたを外へ打ちだす。そしてフォロワーを増やす。

「♏27威風堂々」とトラインになるのは「♋27災害は平等」。蟹座は水の活動サイン、はじめの水。その数え27度は谷間を襲う嵐。♋27は♋26を裏打ちする。同じ教養を持つ同士で付き合う有閑階級も、災害が来れば内輪でばかり固まってはいられなくなる。外との繋がりが必要になる。

蠍座は水の固定サイン、まんなかの水。その数え27度は行進する軍楽隊。太鼓叩いて笛吹いて、軍楽隊がやってくる。その気がなくとも否応なしに、対応を迫られるという点で軍隊は嵐に似ている。軍楽隊があらわれた!

 にげる
 たたかう
 なかまになる
▷ガンガンいこうぜ

「♏27威風堂々」とスクエアになるのは「♌27 Restart」。獅子座は火の固定サインは、盛夏の火。その数え27度は夜明け。♌27は♌26を裏打ちする。♌26の虹はゴール。大団円。♌27の夜明けは再始動。陽はまた昇る。昨日と今日の間に楔を打ち込み、新しいサイクルを始める。

蠍座は水の固定サイン、仲秋の水。その数え27度は軍楽隊。♌27の夜明けは時間に切れ目を入れてくる。新しい日が始まるよ。♏27の軍楽隊は鳴り物入りで通りをやってくる。ドラムのビートを耳を通して心にまで食い込ませようと、足音高くやってくる。我らが来たぞ、我らが来たぞ。

「♏27威風堂々」は蠍座後半(復路)第3グループ(おわり)第2度数(フネ)。同じ蠍座後半の第1グループ(はじめ)、第2グループ(まんなか)のフネたちと比べてみよう。1がテーマを打ちだし2が1を裏打ちし、3が1と2のいいとこ取りをする関係はグループ間でも成り立つ。

蠍座後半第1グループのフネは「♏17自家受粉」、自分の霊で自分を受胎させる。第2グループのフネは「♏22躊躇なく撃つ」、カモを撃つのに良心は痛まない。♏17と♏22をいいとこ取りして「♏27威風堂々」がうまれる。自分の中に抱えたものを、ためらわずに外へ放つ。

蠍座後半(復路)第3グループ(おわり)第2度数(フネ)の「♏27威風堂々」を前半(往路)から支えるのは「♏12鹿鳴館」。この一対はわかりやすい。どちらも音楽を利用して相手の懐へ入っていき、自陣営に有利に事を運ぼうとする。大使館の舞踏会は優美に、軍楽隊は勇ましく。

うまれたときのホロスコープで「♏27威風堂々」はどのハウスにある? 2018年11月18日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌
で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 力合わせて(蠍座) リードする(太陽) 威風堂々押してまいろう(♏27)」

#サビアンシンボル物語

ぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮版として題名を借りた曲、貼っとくね。エルガーの「威風堂々」、原題は Pomp and circumstance ね。♏27持ちさんたちー!胸張ってー!ガンガンいこうぜ!

【♏27威風堂々 をより深く理解するための比較対照シンボルリスト】
♐27一刻入魂(となりのサイン)
♑27お遍路さん(60度)
♒27昔の器新しい花(90度)
♓27刈入れのとき(120度)
♉27民芸品売り(180度)
♋27災害は平等(120度)
♌27 Restart(90度)
♍27貴婦人の外交(60度)

いいなと思ったら応援しよう!

星見当番
お気が向いたらサポートをお願いします!サポートは当番の紅茶代となり、ひいては明日への活力となります