蠍座30度「今宵は無礼講」
2018年11月21日18時16分、トランジット太陽が蠍座数え30度へ入りました。蠍座数え30度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「今宵は無礼講」
「♏30今宵は無礼講」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「ハロウィンの悪ふざけ」。青字が1975年ルディア版「ハロウィンの衣装を着たこどもたちが様々ないたずらにふける」
「♏30今宵は無礼講」番地チェック。蠍座後半(復路)の、5度ずつに分けた第3グループ(おわり)の、第5度数。どの5度組でも第5度数は第3度数と第4度数のこども。第3度数は第1度数と第2度数のこども。第5度数には1-2-3-4全ての要素が含まれる。磯野家で言えば第5度数はタラオ。
「♏26原住民の野営」が波平、テーマを打ちだす。どこへ行こうといつものように、その場に合わせて。「♏27威風堂々」がフネ、波平を裏打ちする。どこへ行こうといつものように、その場を自分色に染めたい。「♏28妖精王の帰還」がサザエ、波平とフネをいいとこ取りする。
「♏28妖精王の帰還」がサザエ、波平とフネをいいとこ取りする。妖精王がその王国へ、旅路は終わりに近付く。「♏29母の助命嘆願」がマスオ、サザエを裏打ちする。我が子に更生の機会をくださいと母が縋る。「♏30今宵は無礼講」がタラオ、サザエとマスオをいいとこ取りする。
♏26波平と♏27フネの親世代には、共に「ある場所へ入ってくる集団」が描かれる。♏26はインディアンたち、♏27は軍楽隊。インディアンたちは入った場所に自分たちを合わせようとし、軍楽隊は入った場所を自分たちに合わせようとする。
♏26と27の親世代からうまれた子世代、♏28サザエと♏29マスオの対には「ある場所をルールする(境界線を引き、その内側を治める)者」が登場する。♏28は妖精王、♏29は酋長。妖精王は自領へ帰り、酋長は罪人に死刑を宣告する(そして罪人の母に泣き縋られる)。
♏28と♏29の子世代からうまれた孫世代、♏30タラオは「ルール」に特例を設ける。普段は「ダメなものはダメ」「悪いことをしたらお仕置き」ルールでやっていくけれど、「この日だけは『普段はダメなこと』を(ある程度まで)やってよし」と「お目こぼしガス抜きデー」を作る。
ハロウィンに限らず、「お祭り」には多かれ少なかれ「ガス抜き用特例日」の要素がある。もちろん「本当に何でも無制限で」とはいかない。「お祭りとは言え、そこまでやったらアウト!」というのはある。完全ノールール、ノー境界線ではない。でも普段よりは少し、結構、ゆるむ。
ジョーンズ版♏30 The Halloween jester の jester は「浮かれ騒ぎ、冗談を言う人」そして「宮廷道化師」の意味がある。トランプに入っているジョーカーはこの jester だ。王様は道化が王様を虚仮にするのを容認する。統治者はお祭りの日に民が浮かれ騒ぎをすることを容認する。
「♏30今宵は無礼講」には♏26から♏29までの4つの要素がすべて含まれる。お祭り(♏30)とは、郷に入らば郷に従え(♏26)。鳴り物で盛り上がるのも、基本オッケー(♏27)。うちに帰るまでがお祭りです(♏28)。悪いことも多少なら目を瞑る。重大なのはダメだけど(♏29)
わくわくぎっしり「♏1バスツアー」で始まった蠍座の旅が特例ガス抜き「♏30今宵は無礼講」で終わる。仲間の掟で人を縛るだけではどこかにしわ寄せがいく。賢い統治者は掟の中に特例を組み込む。ガチ暴動やガチ革命になって元も子も失くすよりお祭りで発散してもらう方がマシ。
蠍座のひとつ前、天秤座の数え30度を見てみよう。「♎30体系的な知識」は哲学者の頭に積み上がった3つの知識の山。死ぬことで典型例として保存される「♎1時よ止まれ」で始まった天秤座の旅がバランスよく整理された知識の山で終わる。その知識の山はみんなの共有財産になる。
蠍座は限られた人数で体験を共有する「♏1バスツアー」で始まり、おとな公認でこどもが夜遊びや悪戯をする「♏30今宵は無礼講」で終わる。個別の嘆願には耳を貸さないけれど、祭りの夜だけは全員に少しだけ逸脱を許す。少しは「遊び」も必要だから。ただし限られた範囲内で。
「♏30今宵は無礼講」の対向シンボルを見てみよう。「♉30孔雀のお練り」は古代の芝地を孔雀が悠然と練り歩く。ひたすらに裾野へとくだる「♉1山の清流」で始まった牡牛座は美しい孔雀で終わる。その尾に散りばめられた百眼模様は女神の執着心にまつわる神話を現代に伝える。
見逃すまいぞ、失うまい。執着の象徴、百眼の怪物は眠らされ殺されて、今は孔雀の尾にその名と物語を残すのみ。♏30ではおとなたちが年に一度のこどもの浮かれ騒ぎに「目をつぶる」。こどもに厳しくし過ぎてもっと酷い非行に走られるより、お祭りに行かせて発散させた方がいい。
「♏30今宵は無礼講」とトラインになるのは「♋30建国婦人会員」。蟹座は水の活動サイン、はじめの水。その数え30度はアメリカ建国者の女性子孫が作る団体の会員。「わたし→わたしたち」へ路線変更する♋1で始まった蟹座は♋30で「大きなわたしたち→国」へたどり着く。
蠍座は水の固定サイン、まんなかの水。その数え30度はハロウィンの浮かれさわぎ。お祭りの晩には多少の掟破りが許される。それは「一晩だけは掟破りを許すが、他の日は守れよ」というより大きな掟によって成り立つ特例。「無礼講」は立場が上の者が許すから無礼を働けるのだ。
「♏30今宵は無礼講」とスクエアになるのは「♌30拡散希望」。獅子座は火の固定サイン、盛夏の火。その数え30度は封を切られた手紙。「♌1頭パーン」で始まった獅子座は♌30でとうとう頭の中を飛び出して手紙の封がパーンした。誰でも読んでいいぞ、拡散してくれてもいいぞ。
蠍座は水の固定サイン、仲秋の水。その数え30度は年に一度の無礼講。♌30では手紙の封が外されるけれど♏30では一晩限定で羽目を外す。♌30は拡散希望、♏30はガス抜き希望。今夜のうちにパァーッとやろう、明日からはまた真面目になろう。
「♏30今宵は無礼講」は蠍座後半(復路)第3グループ(おわり)第5度数。同じ蠍座後半の第1グループ(はじめ)・第2グループ(まんなか)のタラオたちと比べてみよう。1がテーマを打ちだし2が1を裏打ちし、3が1と2のいいとこ取りをする関係はグループ間でも成り立つ。
蠍座後半第1グループのタラオは「♏20帳を開く女」、聖なる通路を閉ざす帳をかき分け奥へ向かう。第2グループのタラオは「♏25骨は皆同じ」、外見は違っても骨組は皆同じ。♏20と♏25をいいとこ取りして「♏30今宵は無礼講」がうまれる。パァーッとやろう、本音で行こう。
蠍座後半第3グループ第5度数の「♏30今宵は無礼講」を前半から支えるのは同じ第3グループ第5度数の「♏15子供の砂遊び」。5つの砂山を囲んでこどもたちが遊ぶ。ひとりではできない規模の遊び。裏♏15である「♏30今宵は無礼講」も集団の遊び。みんなまとめて一斉にガス抜き。
うまれたときのホロスコープで「♏30今宵は無礼講」はどのハウスにある?2018年11月21日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう
「○○○○で(五音・ハウス) 徹底的に(蠍座) リードする(太陽) 繰り出そう今宵は無礼講(♏30)」
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