金のなる木は今日も元気
当番の部屋にはクラッスラ・オヴァータの鉢植えがふたつある。いわゆる「金のなる木」である。2年前の冬に、駅前で拾ってきたのが発端。
【拾った当日のツイート記録 2022年1月28日】
君は……君は「金のなる木」かい……?
似ているような、違うような。君は「金のなる木」かい……?
とある店先に段ボール箱が出してあって。この植物の鉢が大小取り混ぜワッサリと入っていて。「ご自由にお持ちください」と書いてあったんだ。小さい鉢をひとつもらってきたんだ。
金のなる木?くんを入れるためにコンビニでレジ袋を買う当番である。
店先で、箱を見て立ち止まった見知らぬ女の人とふたりで「これ金のなる木……?」「金のなる木よね……?」「たぶん……」「小さいのがほしい……な……」とそれぞれスマホ出して検索しながら、めいめい小さい鉢をひとつずつ選びなんとなくニコッと笑い合って別れた。当番のおばちゃん力がまた1上がっ……
これで金のなる木じゃなかったらどうしよう。いやまあもらったからには育てるけど。
いつもの駅前コンビニ
当番「カフェラテくらさい。あとレジ袋もくらさい」
いつものレジの人「はいはい。あらそれどうしたの」
当番「(外を指して)ご自由にお持ちくださいって並べてあったの」
いつレジ「あらいいじゃない、それ花が咲きますよ白とかピンクの」
当番「ホント?!」
当番のおばちゃん力(雑談力)がまた1上がった。金のなる木で合ってるかどうか訊きたかったが時間がなかった。出勤したら識者に訊こう。
弊社内の有識者とフォロイー有識者から確認がとれてこちら「金のなる木」確定しました。とりあえず土埃だらけの葉を一枚ずつ濡れティッシュで拭っております。
なお「金のなる木」と言えば占い師の翡翠輝子先生を思い出す(※金のなる木を育てていらっしゃる)当番なのですが。このたび、拾った「金のなる木」の育て方を知りたくて Crassula Ovata で検索をかけたところ、通称として dollar plant, jade plant が出てきたことをここにご報告いたします。jade plant 翡翠の草って、ますます翡翠先生じゃない。
なるほど金のなる木の英語での別名 jade plant は中国での呼び方の直訳なんだ、翡翠木。玉樹。富貴な雰囲気漂う呼び名だ。
今朝は明けの明星を見るところから始まって、いつもと違うルートで駅まで行ったら路上で「ご自由にどうぞ」の金のなる木を拾って、なんだか金星な一日だわ。道を歩いていて鉢植えを拾うって、リアル「ピクミンブルーム」の世界である。
レジ袋に入れてぶら下げながら歩いたら持ち手に擦れて葉っぱが二枚折れたので、ぶらぶらさせずに胸に抱えて歩くしかなくなった当番である。お前さんそんなぽっきんぽっきん折れるんかい。折れた葉っぱは挿し芽にでもするか……
鉢を拾ったというかもらったというか……の場所を帰りにも確認してみた。この寒空に拾われていかない鉢が半日残ってたりしたら想像するだにつべたそうだったから。箱だけ残してみんな貰われていってました。よかったよかった。
【拾ってから約1年経過、初めての葉挿し成功。2023年1月22日】
あらまーーーっ!見てこれ!!「金のなる木」の葉っぱから発根してる。新しい芽もできてる。
当番さん時々うっかり「金のなる木」の葉っぱを折ってしまうんだ。もったいないから発根を期待して鉢土の上に寝かせておく。でも何枚も置いてみたのに発根まで行ったのはこれが初めて。嬉しいなあ。こんな真冬に発根まで行くとは思わなかったよ。小さい鉢に移してやろう。初めての葉挿し苗だ。今日の外出で買うものリストに多肉植物用の土と小さい鉢を足しておこう。
「金のなる木(向かって右)」と、折ってしまった葉から発根したのでミニ鉢へ引っ越した「金のなる木(向かって左)」
平らに寝かせておくと根が土に触れないので、陶器の香立を枕にして少し傾けてみた。大きく育てよ。
【更に1年余りが経過。2024年4月29日】
金のなる木は今日も元気。これ最新の姿。
1年前、陶器の香立てを枕にしていた小さな葉挿し苗は2024年4月29日現在、しっかりと根付き着々と葉を増やしている。最初の葉は枯れ落ちて、いま出ている葉はみな元の葉の付け根にできていたあのゴマ粒ほどだった芽から成長したもの。見えづらいけれど二股に枝分かれしたので、そのうちY字型の樹形になっていくはず。
親元の株は時々葉を落としながらも背丈を増しつつある。もう少し下からも葉や枝を出してくれぬものかと思いながら見守り中。節から新芽が出る気配はあるのだけれど。
平日は室内の窓辺が定位置、休日はベランダで日光浴が日課。灌水は冬場が2週間にいちど、夏場は1週間にいちど。タフな植物です。まだ花を咲かせたことはないので、2025年に期待。元気に育てよ。