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魚座27度「刈入れのとき」

2019年3月17日午前6時26分、トランジット太陽が魚座数え27度へ入りました。魚座数え27度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「刈入れのとき」

「♓27刈入れのとき」原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「(ある)ハーベスト・ムーン」harvest moon とは秋の刈入れどきの満月。不定冠詞 a がついているのは、そのうちのどれか1回を示す。青字が1975年ルディア版「ハーベスト・ムーンが(ある)澄んだ秋の空を照らす」

「♓27刈入れのとき」番地チェック。魚座後半(復路)の、5度ずつに分けた第3グループ(おわり)の、第2度数。どの5度組でも第2度数は第1度数を裏打ちする。磯野家で言えば第2度数はフネ。

「♓26運命の分岐点」が波平、テーマを打ちだす。新月が始動の時を告げ、その新月に触発された人々がそれぞれの計画を胸に抱き己の道を行く。「♓27刈入れのとき」がフネ、波平を裏打ちする。新月が始動ならば満月は満了を示す。しかも刈入れどきの秋空を照らす満月。

サビアンシンボルどこかで見たシリーズ「月」。月が登場するシンボルは5つ。「♋7月夜の妖精」、「♏8月を映す湖水」、「♓26運命の分岐点」、「♓27刈入れのとき」、「♓28豊かな実り」。すべて水のサイン。夜と静寂を示す♋7と♏8、始まりを示す♓26、実りを示す♓27と♓28。

ときは秋、月は望月。 harvest moon は秋分の日前後の満月、収穫期の満月。日本や中国の「中秋の名月」は旧暦八月十五日、新暦に変換すると9月中旬から下旬に当たる(必ずしも満月とは限らない)。これもやはり収穫期。中秋の名月を Chinese harvest moon と呼ぶこともある。

♓26ではじまりの新月が来たと思ったら♓27では収穫の満月、展開が速い。最終サインである魚座の最終5度組では様々な節目が描かれる。新月も節目、満月も節目。新しい周期を迎え、それまでの仲間と別れるひともいれば、育ててきたものの刈入れ、まとめに入るひともいる。

冬の3サインで数え27度同士がどのようにつながり合うか見てみよう。地の活動サイン、初冬の地の山羊座がテーマを打ちだす。風の固定サイン、真冬の風の水瓶座が山羊座を裏打ちする。そして水の柔軟サイン、晩冬の水の魚座が山羊座と水瓶座をいいとこ取りする。

山羊座は地の活動サイン、初冬の地。その数え27度は「♑27お遍路さん」、テーマを打ちだす。昔の巡礼者が歩いた古い道を今も巡礼者が歩く。水瓶座は風の固定サイン、真冬の風。その数え27度は「♒27昔の器新しい花」、♑27を裏打ちする。はるか古代に焼かれた鉢に咲いたばかりの今年の花を活ける。

魚座は水の柔軟サイン、晩冬の水。その数え27度は「♓27刈入れのとき」、♑27と♒27をいいとこ取りする。今なお巡礼者が歩く古道は古くて新しい(♑27)。今年のスミレを山盛りにした古代の鉢は古くて新しい(♒27)。秋の満月は古くて新しい(♓27)。今年も収穫のときが来た。

「♓27 刈入れのとき」対向シンボルを見てみよう。「♍27貴婦人の外交」は貴族の御婦人がたが宮廷の御用で集まりお茶をいただく。貴婦人の背後にはそれぞれ違う勢力があり、貴婦人たちは自陣営の思惑を背負って宮廷へ出仕する。お茶会は貴婦人の戦場、作法と教養がその武器。

「この世をば我が世とぞ思ふ」と藤原道長が歌えるようになったのも彼が次々と宮中へ送り込んだ女性たちの働きがあってのこと。貴婦人たち(♍27)の背後にその働きによる実りを吸い上げる者(♓27)あり。満月とは満願成就、収入を得る時。望月の欠けたることもなしと思へば。

「♓27刈入れのとき」とスクエアになるのは「♊27実家脱出」と「♐27一刻入魂」。♊27と♐27はオポジション(180度)であり、♍27と♓27がつくるオポジションと直角に交わる。柔軟サイン数え27度の火地風水が揃い、ホロスコープを四等分するグランドクロス。

「♊27実家脱出」は森から出てくるジプシー、自分の人生を生きるために実家を捨てる。人間関係も断ち切って、ひとりで出てくる。「♐27一刻入魂」は作業中の彫刻家。思い描く通りのかたちをつくるため、余分な部分はどんどん削ぎ落としていく。

自分の人生を生きるためにしがらみを断つ♊27。思うかたちを作り上げるために余分を削ぎ落とす♐27。貴婦人たちが宮廷でそれぞれの利害を背負って集う♍27。時満ちて刈入れの月を迎えた♓27。柔軟サイン数え27度は未来のための選択に関わる。

「♓27刈入れのとき」とトラインになるのは「♋27災害は平等」と「♏27威風堂々」。水の活動サイン、はじめの水の蟹座がテーマを打ちだす。水の固定サイン、まんなかの水の蠍座が蟹座を裏打ちする。水の柔軟サイン、おわりの水の魚座が蟹座と蠍座をいいとこ取りする。

蟹座は水の活動サイン、はじめの水。その数え27度は「♋27災害は平等」、テーマを打ちだす。谷間の嵐は貧富関係なく平等に襲ってくる。蠍座は水の固定サイン、まんなかの水。その数え27度は「♏27威風堂々」、♋27を裏打ちする。軍楽隊はどこへ行こうと自分たちのビートで進む。

魚座は水の柔軟サイン、まんなかの水。その数え27度は「♓27刈入れのとき」、♋27と♏27をいいとこ取りする。♋27の嵐は誰にでも等しく襲いかかる。♏27の軍楽隊はどこを歩くときも同じビートを刻む。♓27は収穫のとき、名月は皆の上に輝く。我が身ひとつの秋にはあらねど。

「♓27刈入れのとき」は魚座後半(復路)第3グループ(おわり)第2度数(フネ)。同じ魚座後半の第1グループ(はじめ)、第2グループ(まんなか)のフネズと比べてみよう。1がテーマを打ちだし2が1を裏打ちし3が1と2をいいとこ取りする関係はグループ間でも成り立つ。

魚座後半第1グループのフネは「♓17春のお祭り」、テーマを打ちだす。春という節目を迎えて人々が街へ溢れだす。魚座後半第2グループのフネは「♓22モーゼの帰還」、♓17を裏打ちする。預言者モーゼが民を代表して彼らの神から十戒を授かり、山を降りてくる。

魚座後半第3グループのフネは「♓27刈入れのとき」、♓17と♓22をいいとこ取りする。春が来て街に人々が溢れる♓17、預言者が十戒を手に入れる♓22、まいた種を刈り入れるときが来る♓27。すべてのことに時がある。自分の畑で刈入れを行い、この1年で何を得たか見てみよう。

魚座後半第3グループ第2度数の「♓27刈入れのとき」と魚座前半で対になるのは同じ第3グループ第2度数の「♓12入会試験」。♓12ではとある教団で入団志望者が試験を受ける。受け入れ育てるに値するかを見極める入口での選別。♓27はどれだけの実りを得たか、出口で確認する。

うまれたときのホロスコープで「♓27刈入れのとき」はどのハウスにある? 2019年3月17日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 最終的に(魚座) 披露する(太陽) 月満ちていま刈入れのとき(♓27)」

#サビアンシンボル物語

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