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「ラインマーカー読み」で西洋占星術基礎本を読み倒す

2020年から2023年にかけてのツイートまとめです。当番が何回か紹介している「市販の西洋占星術基礎本を『ラインマーカー読み』でもっと読み倒す」方法の解説。

当番が名無しの占いスキーだった時代にやっていた、占い本のオタク読み。西洋占星術の解説本を買い、「サインと天体」「ハウスと天体」「ハウスカスプとサイン」「アスペクト」等の組み合わせ解説記事を読みながら、脳内で各要素を拾い出し脳内ラインマーカーで色分けしていく。なお、雑誌でもやる。

絵や文章に「手癖で描/書いてしまう」というのがあるように、ホロスコープ読みアストロダイス読みにも「手癖で読んでしまう」場合があると思う。いちど、いつものように読んだものをメモに書き出して、3色のマーカーで「ハウス要素」「サイン要素」「天体要素」で塗り分けてみよう。

自分が普段「手癖」で読んでいるものに、何の要素がどれだけ入っているか確認してみよう。ハウスサイン天体の三点読みでなく、「ハウスサイン」「サイン天体」「ハウス天体」の二点読みでチェックしてもいい。占いの本をコピーしてマーカーチェックするのも勉強になる。

三色あるいは二色マーカーは、区別のつきやすい取り合わせであれば自分の好きな色でいいです。ピンクオレンジ水色でもいいし、黄緑黄色紫でもいい。自分が書いた(本に書かれている)占いの文章をハウスサイン天体に分解してみよう。

本や雑誌に書いているプロの先生方の「何星が何座にある場合」「何星が何室にある場合」「何ハウスのカスプが何座の場合」「太陽が何座で月が何座の場合」等の書き分けページをコピーして、ラインマーカーで各要素塗り分けしてみると無駄のなさにびっくりするよ……。当番がいちばんおすすめするのはいけだ笑み先生の初心者向け基礎本。シンプルで易しく、まったく無駄がない。

いけだ笑み先生の『基本の「き」目からウロコの西洋占星術入門』シリーズ正続2冊はとてもいいぞ。セットで買って♡

☆記号の書きかたから載っている
(「そこからサポートする態勢があること」の心強さ)

☆当番のおすすめは「サインと天体」「ハウスと天体」の組み合わせ解説ページをコピーしてラインマーカーで色分けすること

【「サインと天体」「ハウスと天体」の解説ページを色分けするワーク・手順】

1 色分けに使うページをコピーする
2 対照的な色のラインマーカー2色を用意する
3 A色は「サイン(ハウス)」、B色は「天体」のように割り振る
4 解説文を読みながら「サイン/天体の要素」「天体の要素」をマーカーで塗り分ける
5 「サインと天体の組み合わせ」「ハウスと天体の組み合わせ」全パターンをラインマーカーで色分けする
6 他の西洋占星術本が手に入ったら、同じようにページをコピーしてラインマーカーで色分けしよう

※電子書籍派の場合、ハイライト機能を使って塗り分けてもいい

いけだ笑み先生の『基本の「き」目からウロコの西洋占星術入門』シリーズが凄いのは、あのページ数と文字数で全く無駄がないこと。

『基本の「き」目からウロコの西洋占星術入門』はコンパクトなページ数に読みやすい大きめの文字。「サインと天体」にしても「ハウスと天体」にしても1項目あたりの文字数がとても少ない。少ないからこそ無駄を削ぎ落として削ぎ落として、核心の部分だけを詰めてある。それも、各項目共通の骨組に整然と配置して。

その整然っぷり、まるで柿の葉寿司の折詰。ラインマーカー片手に、この無駄のなさと緻密さ、システマティックさを体感して震えてほしい。当番は感動に震えた(整然として緻密でシステマティックであることに感動して震えるのはひょっとして乙女座月のせいかもしれない)。

いけだ笑み先生の『基本の「き」目からウロコの西洋占星術入門』解説ページを2色のラインマーカーで各要素を塗り分けながら読むワークを説明するため、通勤鞄に正・続2冊を入れてきたぞ。プラス、2000年発売の旧版『しあわせ占星術』(まついなつき著)も。

いけだ笑み先生の『基本の「き」目からウロコの西洋占星術入門』正と続
まついなつき『しあわせ占星術』初版
『しあわせ占星術』初版にしかない「太陽と月144パターン」

なぜ2000年発売の『しあわせ占星術』(旧版)も持ってきたかというと、この中ほどに、いけだ笑み先生の「太陽と月144パターン」が含まれているから。このページ凄いんですよ。これもラインマーカー読みに最適です。現在販売中の新版には収録されていないので、いちばん最初の版を持ってる方はお宝です。

ラインマーカー読みするなら『基本の「き」目からウロコの西洋占星術入門』正の方なら「ASCとDESの軸(91ページ)」「ICとMCの軸(94ページ)」「太陽と月の組み合わせ(98ページから)」のみっつ。続の方はもうまるごとラインマーカー塗り分け読みのためにあるような1冊です。

Amazonのリンク貼っておきますね。

サインとサイン、サインと天体、ハウスと天体、天体と天体。ホロスコープを読むには、まず各要素を拾い上げ、ふたつまたはそれ以上の要素を「組み合わせて」読む。「ふたつの組み合わせ読み」は「みっつまたはそれ以上の組み合わせ」へ進む前の基本。「組み合わせ」なのだから、それは「分解できる」。

「組み合わせてあるもの」の中身をパーツAとパーツBに塗り分けてみる。短い「組み合わせ例」が全パターン揃っているので、全パターン塗り分けをしてみる。パーツとパーツを繋ぐ部分には何が書いてあるのかを見つける。それができたら、自分でも「パーツを組み合わせて短い文を作る」に挑戦しよう。

ラインマーカー塗り分け読みの実際

上の画像は西洋占星術初学者へ当番がおすすめしている「既存の西洋占星術基礎本の解説を要素別にラインマーカーで塗り分ける」を実際にやったもの。これは『基本の「き」目からウロコの~』ではなく、『月と太陽でわかる性格事典』のページを塗り分けたもの。

「複数要素の組み合わせをどのように書くか」は「先達は同じ組み合わせをどのように書いているか」の研究から始まる。ただ漫然と読むのではなく、「この箇所は射手座の太陽について書いている」「この箇所は乙女座の月について書いている」と色分けをしながら読む。できれば「射手座の太陽」や「乙女座の月」についても「射手座要素と太陽要素」「乙女座要素と月要素」で塗り分けをする(ラインマーカーが4色必要)。

解説文をラインマーカーで要素ごとに塗り分けられない場合

・まず「ハウス・サイン・天体」の基本的な意味を把握しましょう。たとえば「乙女座の火星」の塗り分けができないなら、「乙女座の基本的な解説文」「火星の基本的な解説文」へ戻り、要約やキーワード抽出をやってみよう(ノート等にまとめよう)。

・もちろん、基礎解説文のおさらい(読む、必要なら写経する、要約してみる、キーワード抽出をする)が済んだら、それを踏まえて再度「乙女座の火星」解説文のラインマーカー塗り分けにチャレンジ。

『月と太陽でわかる性格事典』もラインマーカー読み好適本

「鏡リュウジ先生の赤い本」こと『鏡リュウジの占星術の教科書1』もラインマーカー読みに向いている

「松村潔先生の青い本」こと『増補改訂版 最新占星術入門』も塗り分け読み好適。特に「ASCとMCの組み合わせ」ページは塗り分け向き。各項目が短いので全パターン塗り分けてみるといい。すごく勉強になる。

どの本を選ぶにしても、「自分に関係あるところだけ拾い読みできればいい」という受け身の立場から一歩グイッと踏み出して、「いつか自分が『何座の太陽』や『何座の月』を全パターン書くことになったとしたら」を想定し、「先達はどのように全パターンを書き分けているのか」を確かめるつもりで読んでいくと、とっても「身」になります。

能動的読書は一対のラインマーカーから。ラインマーカー塗り分け読みに慣れてくると、そのうちラインマーカーがなくたって目からラインマーカーが出てページが勝手に色分けされて見えてきます。そうなったら「文中の各要素の見分けがつくようになってきた」ということ。

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星見当番
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