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獅子座1度「頭パーン」

2018年7月23日午前6時02分、トランジットが獅子座数え1度へ入りました。獅子座数え1度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「頭パーン」

「♌1頭パーン」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「A case of apoplexy 脳溢血の一症例」。青字が1975年ルディア版「Blood rushes to a man's head as his vital energies are mobilized under the spur of ambition. 野望に駆られて生気が集中し、ある男の頭に血が昇る」。やー……♌1に太陽が来る日って二十四節気の「大暑」なんだけども、アツくて危険なシンボル来ましたねえ……

「♌1頭パーン」の番地チェック。獅子座前半(往路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第1度数。どの5度組でも第1度数はグループのテーマをバン!と打ちだす。♌1は獅子座全体の第1度数でもあるから、獅子座全体のテーマでもある。磯野家で言えば第1度数は波平。

ドデカテモリーで見る「♌1頭パーン」の番地チェック。ドデカテモリーは1サイン30度を12分割し(「ドデカ」は「12」)、各部分に12サインを割り振ったもの。獅子座先頭の2.5度(30÷12=2.5)は「獅子座の中のちいさな獅子座」

獅子座というサインを数で見てみよう。獅子座は蟹座数え1度=夏至点から始まった夏の3サインの2番目。夏自体も四季の2番目の季節。牡羊座・獅子座・射手座と3つある火のサインの2番目。牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座と4つある不動サインの2番目。

「1-2-3」の中での「2」は「はじめ-まんなか-おわり」の「まんなか」。獅子座は「まんなか」属性が強い。火のまんなか、夏のまんなか。牡羊座から通し番号で数えると5番目のサイン。「1-2-3-4(≒火地風水)まででひと区切り」と考えるなら5は「新しい4つ組の1(2組目の火)」

もしも「1-2-3-4-5まででひと区切り」、おなじみの磯野家で考えると獅子座は牡羊座を1(波平)とした場合の5(タラオ)。タラオは波平-フネ-サザエ-マスオ全員の血を引くお孫さん。獅子座は牡羊(火)・牡牛(地)・双子(風)・蟹(水)のいいとこを受け取った新世代の火。

12サインは季節感と数で出来ている。四季も数のうちだから12サインはほぼほぼ数で出来ている。「2等分(&順番としての1と2)」「3等分(&1-2-3)」「4等分(&1-2-3-4)」を押さえれば12サインはわかる。追加で「1-2-3-4-5」の磯野家を押さえればサビアンシンボルもわかる。

各サインの1度目には同じサイン内での比較対象がまだ存在しない。これまでに登場したサインの1度目と比較してみよう。獅子座より前に登場した4サインの1度たちのうち「♌1頭パーン」にゆかりが深い1度はトラインの「♈1絶対押すなよ」とスクエアの「♉1山の清流」

同じ火のサインで「♌1頭パーン」とトライン(120度・調和角)になる「♈1絶対押すなよ」。水から上がってくる女と、彼女に追いすがるアザラシ。「♌1頭パーン」は心臓から頭へと血が昇る。火サインの1度は「上がる」。後に登場する♐1では老兵が立ち「上がる」

「♈1絶対押すなよ」には上がろうとする火の勢い(女)を止めようとする力(アザラシ)がいた。「♌1頭パーン」にはもう、止める者は存在しない。ただただ心臓から頭へ血液を押し上げる強い力だけがある。脳の血管が丈夫なら「カッとなる」で済むが、脆かったら「頭パーン」だ。

獅子座と同じ不動サイン(季節のまんなか)の1度「♉1山の清流」は「♌1頭パーン」とスクエア(90度・摩擦角)。地下からしみ出した岩清水が高低差に従い山肌をとめどなく流れ落ちる。止める者がいた♈1と違って♉1には止める者がいない。「♌1頭パーン」にも止める者がいない。

「♉1山の清流」と「♌1頭パーン」はどちらも液体がとめどなく勢いよく流れる。ただし、偶数サインの牡牛座と奇数サインの獅子座では流れの向きが違う。「♉1山の清流」は「くだる」。「♌1頭パーン」は「のぼる」

「脳溢血」は脳に張り巡らされている血管のうち動脈(心臓から出てきた方、「往路」「上り線」の血管)が破れて「脳」に「血」が「溢(あふ)れる」こと。「脳内出血」とも言う。この出血がくも膜下で起きると「くも膜下出血」。脳の血管が詰まってしまうのは「脳梗塞」

「脳卒中」は「脳の急激な血液循環障害によって意識を失って倒れ、運動障害を起こす症状」。「脳卒中」という大きな括りの中に「血管がパーンして血が溢れる脳出血・脳溢血」「くも膜下で血が出るくも膜下出血」「血栓ができたり血管が硬くなったりして詰まる脳梗塞」がある。

英語の apoplexy は「脳卒中・脳溢血」。脳溢血・卒中を示す英語は他に a stroke (「急にガーンとくるアレ」の意)がある。have a stroke で「(脳)卒中で倒れる」。ちなみに「日光に当たりすぎて/暑すぎて頭をヤラれ、ブッ倒れる」のはsun stroke/heat stroke と呼ばれる。

獅子座数え1度「♌1頭パーン」と共に、覚えておこう。apoplexy は脳卒中(脳溢血)。have a stroke は「脳卒中を起こす」。日射病/熱射病(現代ではひっくるめて「熱中症」)は sun stroke/heat stroke 。急激な体温上昇・高血圧・脱水が stroke (卒中)の引き金になりやすい。

♈1で上陸しようとする女に追いすがっていたアザラシはもういない。「♌1頭パーン」では、ひとりの人間の中に絶えず血を送り出し続けるポンプ・心臓があり、その血が押し出されていく先として脳がある。血は全身に酸素と栄養を運ぶ。血が行き渡ることで人間は生きていける。

血液がしっかり全身を回らないと体調不良になる。しかし送り出される血液の勢いがあまりに強い(血圧が高い)と血の輸送路・血管は破裂してしまう。破裂する場所によっては命にかかわる。高温で、あるいは興奮で、心拍数は跳ね上がり血圧も上がる。頭に血が昇る。

「♌1頭パーン」は頭と脳のシンボルに見えて、影の主役は脳へ血を送り込む心臓だ。心臓は獅子座が支配する。頭を支配するのは牡羊座。胸がアツくなれば頭に血が昇る。胸と頭は繋がっている。心臓の押し出す血流が脳を圧迫し、血管パーンするシンボルから獅子座の物語は始まる。

太陽が獅子座入りしたぞ。真夏が来たぞ、皆の衆。太陽燦燦、胸がドキドキ。獅子座に太陽が来る時期は北半球がいちばん暑くなる時期なので皆さん大なり小なり頭に血が昇る傾向あり。しかし血圧上がり過ぎによる頭パーンには御用心。いのちだいじに。日陰確保と水分補給してね!

うまれたときのホロスコープで「♌1頭パーン」はどこにある? 2018年7月23日の太陽はそこを照らす。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 燃える思いを(獅子座) 解き放つ(太陽) 心臓バクバク頭パーン(♌1)」

メラメライオン♌☀

#サビアンシンボル物語

【♌1頭パーン をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♍1顔はアイコン(となりのサイン)
♎1時よ止まれ(60度)
♏1バスツアー(90度)
♐1元兵士が集結(120度)
♒1新大陸伝道(180度)
♈1絶対押すなよ(120度)
♉1山の清流(90度)
♊1水底観察船(60度)

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