『おそうざい十二ヵ月』の豚肉とキャベツと春雨の醤油炒め
2019年4月6日のツイートまとめ。当番がまだカロリーの妖精だった時代に、Twitterで見かけて試したらおいしかったレシピの話。また作りたいなあ、5年前ほど食べられなくなってしまったんだけど、この炒め物本当においしかったんだよ。
1969年刊『おそうざい十二ヵ月』の「豚肉とキャベツと春雨の醤油炒め」。フォロイーさんが紹介していたもの。材料はキャベツ700g(5mm幅細切り)、豚肉の脂が多いとこ400g(細かく刻む)、水で戻した緑豆春雨250g、お醤油(大さじ2・大さじ2・大さじ3に分けて小皿へ出しておく)だけ。
キャベツ700g……えっホントに? キャベツこんなに? 豚肉脂が多いとこ400g……これ403g。普段脂身避けて買うからちょっとドキドキする。春雨は戻して250gよね? 乾燥100gを戻せばそれくらいになるよね?
乾燥春雨100gを熱湯で戻すと約3倍強になることが判明。戻した状態で250g欲しい場合は乾燥状態で83gほど必要。今日は50gほど取り分けて春雨スープにしよう。
お肉を細かく刻んだ
脂多めのところを細かく刻んだ豚肉400g……5ミリ幅にざく切りしたキャベツ700g……戻した春雨250g……お醤油が大さじ2・大さじ2・大さじ3でしめて大さじ7……量多いねこれ?!
それで例の、油を敷かずにガンガン熱した鍋にお肉を投入して完全に冷めるまで置く(※2024年註:お肉の脂が溶け出て鍋底にくっつかないそうだ)っていうのを試している……鍋が熱くなったかの確認は水滴落としてみた。水滴がパチッと弾ければじゅうぶんに熱い。
熱くした鍋、なかなか冷めない。仕方ないのでお米とぎます。
自らの脂で炒まっていく肉、第1回目の醤油(大さじ2)投入。
既に美味しそう
キャベツ投下、第2醤油(大さじ2)投下
キャベツの嵩はすぐに減る
春雨投入
ラスト醤油(大さじ3)!
できた
味見当番。これはね。炒め物ではなく飲み物
この豚肉とキャベツと春雨の醤油炒めさ、あったかごはんに山盛り乗せてスプーンで食べたら間違いのない美味しさだし、上に目玉焼き乗ってたらもうご馳走だし、保温ジャーに入れてお弁当にしたい。余ったら春巻きの具にしてもいいし、溶き卵2個をフライパンで丸く焼いて中に巻き込んでもいいし。
食パンに挟んでホットサンドメーカーで焼いてもおいしいだろうし、紅しょうがと一緒にコッペパンに挟んだら焼きそばパンもどきでおいしいだろうし、たぶん小麦粉練った皮で包んでお焼きにしたっておいしいやつ……
この炒め物は暮しの手帖社『おそうざい十二ヵ月』に収録されている。1969年刊、2024年現在は改訂新版が販売されているロングセラー。この春雨炒めがおいしくて本を手元へ置きたくて、とうとう当番も買ってしまった。
【2022年12月24日】
どうしても欲しいレシピがあったので古本屋さんから『おそうざい十二ヵ月』を取り寄せた。思っていたサイズの倍もある箱付ハードカバー本が届いて大笑いしている。片手で持てる重さじゃないわこれ。
昭和56年(1981年)で2500円というのは結構なお値段だわよ(2022年12月現在、この本の新装版を新品で買うと3630円である)。図版はすべて白黒。
「 かぶらは皮をむいてから、おろし金でおろします。
これを巻きすだれにつつんで、両方から軽くせめてやりますと、水気がほどよく切れます。」
「軽くせめてやりますと」1960年代調(1969年初版で1981年に21刷なので)の、今はもう見かけなくなった言い回しのレシピ本からしか得られない栄養がある。