サインの解像度の上げかた(乙女座を例に)
2023年6月のツイートまとめ
昨日(※2023年6月11日)の #月と太陽読書会 は乙女座ライツ持ち集結回だったのですが、「乙女座要素の書かれかたと乙女座ライツ持ちの自分の性質が合わない(本で書かれがちな『乙女座要素』が自分の中にはないように感じる)」というご意見が出たのが印象的でした。
自分の感じる自分の性質とライツ乙女座要素との照らし合わせ・ハラオチ感は人によりどうやっていくかが変わるので、個々の解説は省きます。ただ、各書籍にあるような「一般的に『こうだ』と書かれる乙女座的な性質」がなぜそう描写されるのか、ということはちょっと解説した方がいいかも、と思いました。
たとえば当番が #12サイン清く正しく美しく や #アストロ短歌 等で乙女座に振り分けたキーワードは乙女座のどういう部分から引っ張ってきているのか、という解説とか。こういうサイン別スタイルをことばへ落とし込むとき、当番は何をどう考えてことばを12系統に振り分けているのか、という解説とか。
時間があるときにね、当番が「乙女座のスタイル」をキーワードへ落とし込むときに脳内で展開しているものを図にしてお見せしますわね。 #占星術イメージマップ 的なものなんですけどもね。
【乙女座の各種キーワードを出すときに当番が考えていること】
まず「乙女座」の「根っこの根っこ」な要素として、奇数偶数四元素三区分を押さえます。はい、当番のいつもの表!いつもここから!
まず「熱/冷」で言ったら乙女座は「冷」!牡羊座が1~魚座が12として番号を振り、「奇数/偶数」の偶数グループにあるサインは「冷」。画像2枚目は熱冷乾湿概念の略図。
「冷」の性質を掴もうとするときは、必ず対になる「熱」の性質と比べることが大切。「『冷』は『熱』に比べて〇〇である」と考える。
「『冷』たいものは『熱』いものよりも『重たい』(熱いものは『軽い』)」
「『冷』は『熱』よりも具体的で前例を気にかける(『熱』は抽象的で未知を恐れない)」
「『冷』は『熱』よりも現実主義(『熱』は理想主義)」
「『冷』は『熱』よりも内へ内へと向かう(『熱』は外へ外へと向かう)」
サインの性質を掴むには必ず対になるもの、前後関係と比べながら紐解いていくこと。乙女座であれば
冷の要素(比較対象は熱)
乾の要素(比較対象は湿)
「冷乾」の性質を持つ水星が支配星(比較対象は「熱湿」の性質を持つ木星が支配星である射手座・魚座)
柔軟の要素(比較対象は活動と固定)
同じ水星を支配星に持ちながら「熱湿」の風サインである双子座と「冷乾」の地サインである乙女座の比較
「活動・固定・柔軟」の比較と理解。「はじめ・まんなか・おわり」。「仕込み・本番・撤収」。「季節のはしり・さかり・なごり」。乙女座は「夏のなごり」「地の撤収」「前半6サインのおわり」
前後関係にあるサインとの比較。前のサインまでは履修済、後のサインは未履修。乙女座は「獅子座までの単位はもう取った、天秤座の単位はまだ取れていない」。獅子座(自己表現への意欲がわきあがる)から天秤座(他人と出会い、知り合い、バディを組む)へ進むまでの間に乙女座の単位取得が必要。
オポジション(180度)の関係にある魚座の性質との比較。「乙女座は魚座の正反対」だし「魚座は乙女座の正反対」。乙女座の性質を形容することばに納得がいかなかったらその形容詞や名詞の対義語を調べて一対にする。あるいは魚座の性質を形容することばを探してその対義語を乙女座へ振る。
余裕があればスクエア(90度)との比較も。双子座・射手座と乙女座は同じ柔軟サインであるが乙女座と「相容れない」。双子座・射手座を形容することばは、乙女座「らしくない」はず。
乙女座は獅子座より〇〇だけど、天秤座ほど〇〇ではない
乙女座は魚座より〇〇だ
乙女座は双子座に比べて〇〇だ
乙女座の〇〇と射手座の〇〇は相容れない
乙女座は牡牛座に似て〇〇だけど牡牛座ほど〇〇ではない
乙女座は山羊座に似て〇〇だけど山羊座よりも〇〇だ
サイン同士の比較が大切。
前述の基本要素(熱冷乾湿、活動固定柔軟、支配星、前半後半、四季、関わりのあるサインとの比較)を押さえておいてから乙女座のシンボル「処女」「麦の穂」や「乙女座の神話」も参考にしていく。むしろ神話はいちばん最後でも構わない(神話も大切ではあるけれどね)。
「乙女座」を知るには「乙女座以外のすべて」を網羅し、比較し、「他のどのサインでもない乙女座の性質」を浮き彫りにしていく必要がある。これはどのサインであっても同じ。「それ単体で成立しているサイン」はひとつもないよ。皆「ひとつの全体を12に分けたうちの1ピース」であり相互に関わりがある。
はいはーい、乙女座解説の続きです。当番が乙女座のキーワードを脳内データベースから引っ張りだしてくるとき、脳内で展開しているものを #占星術イメージマップ 風に書き出してみました。向かって左端が根っこの部分、まんなかあたりは幹の部分、向かって右が枝葉の部分です。
「乙女座の性質を掴もうとするときは、必ず対になる他のサインとの比較で捉えるようにする」というのはこのイメージマップに書いてあるような感じです。乙女座のキーワードとして挙げられがちな
現実的・潔癖・一歩引いた態度・シャイ・分析的・批判的
は「何と比べて」なのか、対義語は何かを見よう。
たとえば乙女座が自己批判をするのは「何座と比べて?」→自画自賛と自己肯定が重要だった獅子座と比べて
現実的なのは何座に比べて?→空想的な魚座や理想主義的な射手座と比べて
シャイで自分の状態ばかりを気にかけがちなのは何座に比べて?→自分よりも他人への関心が高い天秤座と比べて
こういうイメージワードまとめを、12サイン分ぜんぶ自分で作ってみるとよいですわよ。これはすべてA4用紙1枚です。当番はこういうものを脳内に畳み込んでおいて、必要に応じてそこから乙女座のキーワードを引っ張ってきています。それらが各種ワークシートになるわけです。
こういう #占星術イメージマップ をダブル講師がひとつのホワイトボードを両側から挟んでライブで作成し、受講者にもイメージマップを作ってもらう講座を7月にやりまーす。募集開始は来週です。みんな、書きまくろうね!(※2023年7月15日開催済。2023年10月29日に同講座のパワーアップ版を開催します)
乙女座スタイルの「つつましく」「ひかえめに」はどこからくるの?何と比べて慎ましく、何と比べてひかえめなの?獅子座の「盛る」は卒業して、天秤座の「映える」は未履修の乙女座は「盛らない・映えを追求しない」。現実的に、身体性重視で、他人は他人自分は自分で。要と不要を選り分けて。
西洋占星術イメージマップ講座、2023年10月29日にパワーアップ版の開催が決定しました。10月1日時点の残席は8です。概要記事とお申込みは下記のリンクからどうぞ。
お気が向いたらサポートをお願いします!サポートは当番の紅茶代となり、ひいては明日への活力となります