細胞が覚えていること
年が明けた。
昨年は、新しいカニに振り回された、ともいえるけれど、やはり今になってみると、多くの学ぶを得る機会になったと思える。
それはもちろん、軽く済んだからだ。
ごく小さいうちに発見してくれたドクターに心から感謝だ。
手術から3カ月以上がたったけれど、放射線治療が刺激になったのか、少し張るような感じで痛みがまだある。まだある、というよりも、またある、という感じ。
この痛みが不思議なもので、誰かがケガの痛い話をしていると自分の傷があるところが疼くのだ。
話を聞いていて、痛そうと感じる前に、瞬時に傷がうずくことがある。
耳で聞いた話を脳で理解するよりも速い。
こういうことが何度かあって「ああ、私の細胞が覚えているんだな」と理解した。
そんな体とともに、今年も生きていく。